こんにちは、モニ研(@medifav)です。
今回レビューするのは、360Hz現状ではモニター史上最強のリフレッシュレートのモニターAcerから出ている「Acer Predator X25」です。
360Hzはいろいろと気になるところもあると思うので、このモニター専門家モニ研が、しっかりレビューしていこうと思います!
ちなみに、このPredatorシリーズのモニターはPUBGの国内大会の推奨ゲーミングモニターにも選ばれているくらい、FPS、TPSゲームにおすすめされているゲーミングモニターです。
Acer Predator X25について
まず、Acer Predator X25のポイントについて確認していきましょう。
- 世界最速の360Hz対応モニター
- 応答速度も爆速の0.3ms
- ULMBという黒挿入機能も有り、最高のゲーミング環境
- IPSパネル&DisplayHDR400対応で映像も綺麗
- USBハブ機能も便利
- スピーカー搭載
360Hz出せるゲームやPCが少ないとは思いますが、応答速度も爆速で黒挿入もあるのっで競技性の高いゲームにはぴったりですね。
さすがPUBGの国内大会の推奨ゲーミングモニターにも選ばれているブランドです。
IPSパネル+DisplayHDR400対応で、そこらのIPSパネルモニターよりも綺麗な映像が楽しめるし、スピーカーがついてるのがうれしいポイントです。
今は正直スペックを生かしきれないと思いますが、あと数年したらこのモニターに時代が追いつくと思います
Acer Predator X25のスペック
メーカー | Acer |
画面サイズ | 24.5インチ |
解像度 | フルHD(1920×1080) |
パネルタイプ | IPSパネル |
コントラスト比 | 1,000:1 |
リフレッシュレート | 360Hz |
応答速度 | 0.3ms |
パネル表面 | ノングレア |
入力端子 | DisplayPort v1.4×1 HDMI 2.0×2 |
VESA対応 | 100×100対応 |
可動調節機能 | チルト角:上25° / 下5° スイベル機能:右20° / 左20° 高さ調整機能:最大115mm ピボット機能:時計回り90°/ 反時計回り90° |
主な機能 | DisplayHDR 400、フリッカーレス、LightSense ColorSense、ProxiSense、AdaptiveLight |
同期技術 | G-SYNC |
付属品 | HDMIケーブル(1.5m)、DisplayPortケーブル(1.5m)、USBケーブル(1.5m) ACケーブル(1.5m)、ACアダプター、クイックガイド 台座、スタンド、保証書、修理依頼書、色差成績書 |
寸法 | 557 x 411-507 x 236 mm |
重量 | スタンドあり: 約5.88kg スタンドなし: 約3.83kg |
リモコン | なし |
内蔵スピーカー | あり:2W+2Wステレオスピーカー |
保証 | 購入後3年間、ただしパネル、バックライトユニットは1年間 |
価格 | ¥90,727(記事作成時) |
パネルタイプはIPSパネル
IPSパネルを採用しています。
色再現性と視野角に優れたパネルで現実に近い色味を出せて、モニターを角度をつけて見た時の色味が変化しにくいので、作業用とか動画鑑賞にも使える優秀なパネルです。
IPS | V | TN | |
---|---|---|---|
色再現性 | ◎ | 〇 | △ |
コントラスト | 〇 | ◎ | △ |
視野角 | ◎ | 〇 | △ |
応答速度 | 〇 | △ | ◎ |
ここまで高リフレッシュレートのモニターなら応答速度に優れてるTNパネルかと思いましたがIPSなんですね
モニターサイズは24.5インチ
僕が一番好きなサイズ!
高リフレッシュレートのFPSゲーム用のモニターなら、やっぱりこのサイズがデスクに置いたときに、画面全体が視界にばっちり収まるので、競技性の高いゲームにはベストサイズ!
360HzってなるとPCゲーム以外ありえないし、デスクに置いて使う人しかいないと思うので、どこのモニターもこのサイズに落ち着きますね。
フルHD画質
360Hzのモニターが、解像度にパワーを回す余裕があるわけないので、フルHDは当然ですね。
WQHDとか4Kで360fps出せるゲーミングPCがあるなら見てみたい…
リフレッシュレートは360Hz
リフレッシュレートは360Hz!
360Hzは、1秒間に360回画面を描写しているのでそれはもう映像はぬるんぬるんです。
ただ60Hzから144Hzみたいな感動はないかもしれないです。
正直僕の目だと240Hzと360Hzの違いはあんまり認識できないです。
あと一番の問題は360fpsを出せるゲームが少ないんですよね!
流行りのApexは300fpsまでしか対応していないですし、そもそも360fps出せるスペックのPCがなかなかない。まあそのあたり関しては最後に実際にゲームをプレイしながら話そうと思います!
応答速度はなんと0.3ms
そして応答速度はGtoGで最速0.3ms!
IPSパネルなのに0.3ms!?化け物すぎますね!
0.3msはTNパネルでもなかなかない速さで、応答速度は速いほど動きの激しいゲームでも敵がぶれずに視認しやすいっていうメリットがあるので、360Hzと合わせてスペック的にはFPSゲームに超向いてるゲーミングモニターといえます。
お値段は90,727円
流石は最高速リフレッシュレートのゲーミングモニターお値段も最高級!
まあ360HzのIPSパネルで応答速度は0.3msとかいう異次元の速度、後で詳しく話しますが、独自機能もモリモリなので、これくらいはしますね。
正直、360Hzのモニターってまだ全然一般的じゃなくて、最近PS5とかXboxのおかげで144Hzのモニターがようやく一般に浸透してきたくらいで240Hzすら有名なストリーマーとかでも持ってない人も多いです。
なので、360Hzのモニターは技術的にも希少性的にもお値段が上がっちゃうのはしかたないんですね。
Acer Predator X25開封レビュー
ここからは実際にAcer Predator X25の実機レビューをしていきます。
開封&中身を写真付きでチェック
Acer Predator X25の付属品は以下の通りです。
- HDMIケーブル(1.5m)
- DisplayPortケーブル(1.5m)
- USBケーブル(1.5m)
- ACケーブル(1.5m)
- ACアダプター
- クイックガイド
- 台座
- スタンド
- 保証書
- 修理依頼書
- 色差成績書
- 本体
モニター組み立て
モニターの組み立てはドライバーが不要で非常に簡単です。
本体にスタンドを嵌めこみ スタンドの穴と台座のねじを合わせ 手回しネジをしっかり回すだけ
本体・スタンド・台座はけっこう重たいので、組み立てる際は重さだけ気を付けてもらえれば大丈夫です。
本体サイズ
モニターの横幅は55.7センチ。高さは41.1センチ〜50.7センチに調節可能です。
ベゼルは1mm(非表示領域込みで6mm)
ベゼルは非常にスリムで、非表示領域を合わせても6mmで、デザイン性はかなり高いと感じました。
下部のベゼルにはPREDATORのロゴがあり、少し飛び出しています。
台座デザイン
台座は三点支持で真ん中が浮いているデザインです。
個人的にはこういう浮いたデザインは好みではないですね
しかし、中央のマークなどデザイン性はかなり高いですね。この辺りは人それぞれの好みという感じです。
背面デザイン
背面はLEDライトがついているのが大きな特徴です。
このLEDライトは、AdaptiveLight機能で周囲の明るさをセンサーが検知して、部屋が暗くなると本体背面ライトが自動的に点灯し、明るくなると消灯します。
これにより環境光との明るさのギャップを抑え、まぶしさや目の疲れを防いでくれます。
背面にはスティック式ボタンとショートカットキーがあります。
スティック式ボタンを押し込むとメニューが起動します。
Acer Predator X25は、100×100mmのVESA規格に対応しているのでモニターアームをつけることもできます。
入力端子
入力端子は
- 電源
- HDMI 2.0×2
- DisplayPort1.4
- イヤフォンジャック
- USB 2.0ポート×1(1up 4down)
- USB 3.2ポート(Type-A、Gen1、最大5Gbps)x3
高いモニターにしかついてないんですが、USBハブ機能は地味に便利です。
Acer Predator X25の性能を検証
スタンドの性能について
- 高さ調整:最大115mm
- チルト:25°~-5°
- 首振り:左右20°
- 回転:両方向90度
高さ調整
高さ調整は115mm
高さを調整することで、疲れにくくなるのでこの機能は非常にうれしいですね。
チルト
モニタの首を上下に角度調整できるチルト機能にも対応しています。
-5° 0° 25°
スイベル
スイベルの動く範囲は少し控えめで、左右20度ずつです。
ピボット
さらに右にも左にも90°回転させることが可能です。
ウマ娘をこの画面でやれば、好きなウマ娘を大画面で鑑賞することが可能ッ!!
視野角について
IPSパネルを使っているので、色味が非常にきれいな上178°と広い視野角を持っており、上下左右から見ても色合いが変わりません。
スピーカーの音質をチェック
Acer Predator X25にはスピーカーも搭載されています。
まあモニターについているスピーカーとしては悪くない音質ですね。
とりあえず聞ける音質なので、気にならない人は別途スピーカーを買わずに済んでお得!
DisplayHDR 400
HDRはHigh Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略称で、より広い明るさの幅(ダイナミックレンジ)を表現できる表示技術です。
HDRオフ HDRオン
全体的に色が鮮やかで美しくなりますね。
映像・映画などを見る際はこの機能を使えば、より美しい映像を楽しむことができます。
ただ色彩の調整などは使えなくなるので、そういった点だけ注意しましょう。
Acer Predator X25機能性について
ここからはAcer Predator X25の独自機能を紹介していきます。
メニューはモニター背面のスティックボタンを押し込むことで開きます。
画面モードプリセットの紹介
標準 アクション レース スポーツ エコ グラフィック ムービー
- 標準
- アクション
- レース
- スポーツ
- エコ
- グラフィック
- ムービー
- ユーザー
ユーザーは自分で設定するものなので、画像は取っていません。
ゲーミングPCでFPSモードがないのは珍しいですね。
個人的にはグラフィックが一番美しくみえます
SDR/HDR Variable Backlight
可変バックライトという機能で、いわゆるエリア駆動という機能。
画面内の明るい所はより明るく、暗い所はより暗くなります。
普通は全体が均一な明るさのバックライトを、画面に合わせてバラバラの明るさにしてくれます。
映画を見るときはいいかもしれませんが、これは好みによるので一度使ってみてほしいです。
ブルーライト軽減
OFF 50% 60% 70% 80%
ブルーライトを調整すると、自動的にピークホワイトの数値が変わります。
ブルーライトは最近目の疲労軽減には意味がないという研究も出てましたが、使いたい人は使いましょう。
黒色強化
黒色強化というのはいわゆるブラックブーストのような機能です。
画面の黒い所を明るく表示してくれます。
Acer Predator X25の黒色強化はよくできていて、画面全体が明るくなることはなくちゃんと暗い所だけ明るくなる
しっかり暗い所だけ明るくしてくれるので、使いやすいですね!
自動輝度
LightSenseという機能で、周囲の光量を検知してディスプレイの輝度を自動で調整してくれます。
暗い部屋では光量を抑え、日中の明るい環境では明るく表示します。
スマートフォンに搭載されている明るさ調整と思っていただければOKです。
ColorSense
ColorSenseは室内とモニターの明るさと色のギャップを軽減し、適切な光量と色温度に自動調整します
例えば暖色系オレンジっぽいライトをつけていれば、画面も暖色の色味になり、寒色系の白いライトをつけていれば画面も寒色系になります。
OFFの状態 ONにした状態
試しにONにしたところ、色温度の赤・緑・青の数字が自動で変わりました。
この色味が僕の部屋に適した色温度のようです!
G-SYNC Processor
G-SYNC EsportsをONにすると画面の設定をEスポーツに適した設定にしてくれます。
ピークホワイトニットが上がり、黒色強化Lv3に変わりました。
OFFにすると、ONにする前に設定されていた画面設定に自動で戻してくれるので結構便利です。
NVIDIA ULMB:黒挿入
黒フレーム挿入機能で、フレームとフレームの間に黒い画像を挿入して残像感を劇的に減らしてくれるすごい機能です。
ただ、360Hz に対応しておらず、240・140の時しか使えないので、このモニターで使うことはあまりないかもしれませんね。
ただ、360Hzに対応していないゲームをプレイするときはお世話になるかもしれません。
原理としては、人間の視覚に備わっている「残像効果(前のフレームの映像と現在のフレームの映像が平均化されてしまう現象)」をリセットすることで、画面のボケて見えてしまう症状を低減しています。
これはFPSやTPSなど素早い反応が重要なゲームではとても有用な機能ですが、輝度が若干落ちるのでその点は注意が必要です。
また、黒挿入は通常の描写の合間に黒フレームを一瞬だけ挿入する技術なので、フレームレートが低い映像で黒挿入機能がONになっていると、元々画面の更新がスムーズに行われていない状態にさらに黒画面が挿入されることとなり、ラグが強まってしまう場合があります。
そのためハイスペックゲーミングPCなどではオンにするのがおすすめですが、ONにすると画面全体が暗くなるので常にオンにする必要はありません。
ProxiSense
長時間連続でプレイし続けた際に休憩時間を促す機能を搭載しています。
ディスプレイに向き合う時間が長くなるとセンサーが検知し、リマインダーメッセージを送信してくれます。
また、長時間離れた場合にはオートパワーオフモードが作動して節電にも役立ちます。
Acer Predator X25で実際にゲームをプレイ
僕のPCはCPUはRyzen 9 3900、グラボはRTX3080を積んでいるんですが、Valorantでも演習場で360fps出るかどうかで、試合中は280fpsが平均で出るかな、って感じで300fps越えはたまにしか出ませんでした。
僕よりも上のCPUとグラボを積んでいる人で、Valorantみたいな軽いゲームをプレイする人なら恩恵はあると思いますが、現時点だと普通の人にはオーバースペックかもしれないですね。
と思ってたんですが、Fortniteで一つ予想外の結果が出ました。
Fortniteに最近実装されたパフォーマンスモードっていうゲームのグラフィックを最低限まで落として、フレームレートを優先するモードがあるんですが、これをオンにすると戦闘中ですら360fps出ます。
290fpsから360fpsをさまよう感じだったので、360HzのX25のメリットがバリバリに活かせるという衝撃の事実!
しかも僕の昔使っててサブにしてるRTX 1070tiを積んでいるゲーミングPCでも、クリエイティブなら360fps出ましたフォートナイトさん、ヴァロラントより軽いかもしれない。
そこそこのゲーミングPCでもFortniteプレイヤーなら、360HzのこのPredator X25を買うメリットありますねぇ!
まとめ
Acer Predator X25をレビューさせていただきました。
ざっくりポイントをまとめると
- 世界最速360Hz対応のゲーミングモニター
- 応答速度も爆速で最速0.3ms
- しかもIPSパネルでDisplayHDR400対応なので映像も綺麗!
- USBハブ機能が便利!
- 独自機能も豊富
- しかし360fpsを出せるゲームは現状だと少ない
- ULMBの黒挿入が240Hz以下でしか使えないのはちょっと残念
- 値段が10万以上と高め
やっぱり360Hzクラスのゲーミングモニターは全部が気合入ってますね。
映像の滑らかさと残像感の少なさはもちろんとして、DisplayHDR400とIPSパネルによる色味の美しさ、FPSゲーミング特化じゃなくて、普通に映像もめちゃ美しい!
ただ、これはモニター側の問題じゃないんですが、360fps出せるゲーム、そして360fpsに耐えうるゲーミングPCが、まだ整ってない感じがありますね。
今流行りのゲームだと、Valorantプレイヤーくらいしか、360Hzを体感するのは難しいかな、と思ってたんですが、Fortniteがイケたのは大きいですね。
今後も、360fpsを出せるゲームは増えるのは間違いないと思うので、360Hzのゲーミングモニターの開発と普及が進むのはモニ研としても嬉しいです!
今後もモニター業界の未来から目が離せません!