モニター買い漁って50台以上!こんにちは、モニター専門家のモニ研(@medifav)です。
PCでゲームをプレイするとPC全体に大きな負荷がかかります。
そのため、CPUクーラーの性能がパフォーマンスや静音性に大きく影響します。
PCを陰で支えてくれるCPUクーラーの特徴や選び方をしっかりと把握したうえで購入しましょう。
今回の動画ではCPUクーラーの種類やおすすめモデルを、初心者の方にも分かりやすく解説します。
CPUクーラーは縁の下の力持ちです!
CPUクーラーの役割とは
はじめにCPUクーラーとはどのようなパーツなのか解説します。
PCを使用していると本体から「ブーン」という音が聞こえてくる、という経験をみなさんしているのではないでしょうか。
この音はファンが回り、PCの頭脳とも言えるCPUを冷やしている音です。
CPUとはPC全体のデータ処理を担当しているので、負荷がかかり発熱しやすいパーツです。
動画を見たりゲームをしたりすると、CPUへの負荷が高まり熱を持ち始めます。
CPUに負荷がかかっていない状態では40℃前後を保っていますが、負荷が強くなると70℃前後になることもあります。70℃前後でしたらPCのパフォーマンスに大きな影響は与えません。
しかし、80℃を超えてCPUが熱くなると「熱暴走(ねつぼうそう)」と呼ばれる状態になります。
熱暴走が起こるとCPUの温度が管理できていない状態になるため、突然のシャットダウンやブルースクリーンになるなどエラーが発生します。
熱暴走が起きる原因は以下の3点があります。
①CPUクーラーの異常
まず、CPUクーラーの異常ですが、CPUクーラーは常に作動しているため故障する可能性が高いパーツの一つです。
CPUクーラーが故障すると当然、冷却機能が落ちるので、CPUが熱を持ちやすくなります。
PCからいつもより大きな音がしたり、逆にまったく音がしない場合はCPUクーラーの異常が疑われます。
②ホコリの付着による排熱不良
次にホコリの付着による排熱不良ですが、PCを長く使っていると本体ケースの通気口にホコリが詰まってしまうことがあります。
せっかくCPUクーラーでCPUを冷やしても、ケース内部の空気が外に逃げないと熱がこもってしまいます。
PCにホコリが溜まっているかは目視で確認できるので、定期的にハケやクロスなどで拭き取り清掃をしましょう。
③PC周辺の室温が高い
最後に「PC周辺の気温が高い」ですが、夏場になると気温の上昇に伴い室温が上がり熱暴走が発生しやすくなります。
夏場の熱暴走を防ぐには、第一に空調などで室温を下げることが大切です。
PCの温度を下げるために空調を付けるのは電気代がもったいないと感じるかもしれませんが、PCが故障すると電気代よりも高い修理代が発生する可能性があります。
なるべくPCにとって快適な環境を維持するようにしましょう。
また、PCを適切な場所に設置することも大切です。
直射日光が当たる場所や壁のすぐ横などに設置することは避けましょう。日影で風通しがいい場所に設置するとPCへの負荷が少なくなります。
このようにCPUクーラーはPCのパフォーマンスを維持するうえで重要なパーツです。
PCの性能に直接関わるパーツではありませんが、自分のPCに合った冷却機能を持ったCPUクーラーを取り付けるようにしましょう。
CPUクーラーの種類
次にCPUクーラーにはどのような種類があるのか解説していきます。CPUクーラーは種類の違いにより、冷却性能も変わってくるのでしっかりと把握しておきましょう。
CPUクーラーの種類は大きく分けて以下の2つがあります。
①空冷式(くうれいしき)CPUクーラー
「空冷式CPUクーラー」は、ファンを回して空気の力でCPUを冷やすタイプです。
水冷式CPUクーラーよりもスタンダードなので、多くのPCに取り付けられています。PCから聞こえてくる「ブーン」という音はファンが回る音です。
空冷式CPUクーラーは取り付けが簡単で価格も手ごろなので、自作PCを作る際にもよく使われています。
②水冷式(すいれいしき)CPUクーラー
「水冷式CPUクーラー」は冷却水を循環させてCPUを冷やすタイプです。
水冷式CPUクーラーの特徴は何と言っても空冷式よりも冷却性能が高い点です。
水冷式CPUクーラーに使われる冷却水は空気よりも多く熱を蓄えられるので、CPUから大量の熱を奪うことができるためです。
また、冷却水が循環してCPUを冷やす仕組みのため、動作音が静かです。
なるべく静かな環境でプレイをして、ゲームの世界に没頭したい方には水冷式が好まれます。
ただし、水冷式と比べると流通量が少ないため、価格も高くなる傾向にあります。
基本は空冷式を選び、冷却性能にこだわりたいかたは水冷式にしましょう!
CPUクーラーの選び方
続いてはCPUクーラーの選び方について解説します。
CPUクーラーを選ぶ際にチェックするポイントはこちらの3点です。
①冷却性能
まず、冷却性能ですが、CPUクーラーはCPUを冷やすためのパーツなので、しっかりと冷却できる性能があることが大切です。
CPUが持つ熱に対してCPUクーラーの冷却性能が不足すると、CPUは温度上昇を抑えるために自動で処理速度をセーブしてしまいます。
冷却性能はファンの大きさと個数に左右されます。
ただし、ファンが大きくて個数も増えると、冷却性能は高くなりますが、騒音も大きくなります。騒音レベルと冷却性能のバランスを取ることが大切です。
②静音性
次に静音性ですが、ファンの音がうるさいPCだと、まるで電子レンジが動いている時のように大きな音がします。
ゲーム中に大きな音がすると集中力が途切れたり、没入感を減らす原因になったりします。
特に夜の周囲が静かな時間帯はファンの音が際立って聞こえてしまうでしょう。
基本的には水冷式CPUクーラーは冷却性能が高く静かなので、予算に余裕がある方は水冷式がおすすめです。
空冷式CPUクーラーを選ぶのであれば、静音性に優れたモデルにしましょう。
CPUクーラーには音の大きさを表すノイズレベルという数値があります。
このノイズレベルが最大で40dBAほどであれば、集中力を妨げるほどの音は発生しません。
ちなみに、40dBAとは、深夜の街中や図書館内、閑静な住宅街の昼間程度の騒音レベルです。
③固定方法
CPUクーラーの選び方の3つ目は、「固定方法で選ぶ」です。
CPUクーラーの固定方法は大きく分けて、バックプレート式とプッシュピン式の2種類があります。
バックプレート式
バックプレート式はCPUとマザーボードの間にプレートを挟み込み、ねじ止めして固定します。
取付の際にドライバーが必要となり、部品点数も多いため若干手間がかかります。しかし、CPUとの密着度が高く冷却効率が優れていて、耐久性が高いというメリットがあります。
プッシュピン式
プッシュピン式はピンを押し込んで固定するだけの簡単取り付けです。
工具も不要で取り付けられますが、無理に固定しようとするとピンが破損することもありますので注意が必要です。
冷却効率や耐久性はバックプレート式と比べると劣るので、簡単に取り付けたいという方以外にはおすすめしません。
CPUクーラーの耐用年数は?
CPUクーラーは常に稼働しているパーツのため、故障が多く発生します。
平均的な耐用年数は3年前後と言われていますが、使用環境や使用時間により大きく変化します。
当然、長く使えるCPUクーラーがおすすめなので、購入の際の目安となるのがMTTFです。
MTTFとは「平均故障間隔」のことで、使用を始めてから故障するまでの期間の目安になります。
ただし、すべてのCPUクーラーにMTTFが記載されている訳ではありません。
CPUクーラーを選ぶ際の目安として、MTTFが記載されていたら期間が長いものを選ぶようにしましょう。
また、空冷式と水冷式では空冷式の方がMTTFが長いものが多くなります。
水冷式はポンプの耐久度が高くないため、どうしても空冷式と比べると故障する間隔が短くなってしまいます。
おすすめのCPUクーラー
最後におすすめのCPUクーラーを、空冷式2種類と水冷式2種類に分けて紹介します。
SCYTHE BIG SHURIKEN3
最初に紹介するおすすめCPUクーラーは、SCYTHEのBIG SHURIKEN3です。
小型なPCにも取り付けられるスリムなサイズのため、とても人気があるCPUクーラーです。
厚みが69mmとコンパクトながら、同サイズのCPUクーラーの中ではトップクラスの冷却性能を誇ります。
厚みがある銅製のプレートがCPUの熱を効率よく吸い上げます。
また、熱を移動させるためのヒートパイプには高級感があるニッケルメッキ処理を採用。酸化しにくいため、時間が経っても美しい輝きを放ち続けます。
標準では15mm厚のファンが付属していますが、25mm厚のファンにも交換可能です。
25mm厚にすると冷却性能を上げられるので、重めのゲームをプレイする際にも安心です。
thermaltake UX100 ARGB
次に紹介するのは、thermaltakeのUX100 ARGBです。
これぞゲーミングPCのCPUクーラーとも言うべき美しいイルミネーションが特徴です。
MSI社製の対象マザーボードとイルミネーションの同期が可能なので、PC全体で一体感を出した色合いにすることもできます。
9枚のファンブレードは高いエアフローを生み出し、アルミ製のヒートシンクと組み合わさり、優れた放熱効率を発揮します。
また、120mmのファンは回転抵抗を低減させるハイドロリックベアリングを採用しているので、高い静音性が魅力です。
寿命の目安は30,000時間となっているので、約3年半は安心して使うことができます。
Cooler Master MasterLiquid Lite120
3つ目に紹介するのは、Cooler MasterのMasterLiquid Lite120です。
独自の設計により静音性が高く、振動も少ない水冷式CPUクーラーです。
冷却液をデュアルチャンバーヘッド内で熱い層と冷たい層に分けることで、冷却性能を向上させています。
ヘッドとラジエーターを繋ぐチューブにはフッ素樹脂素材を採用。
ねじれに対する抵抗が強いので長く使える製品です。
平均故障時間を表すポンプのMTTFは、70,000時間なので約8年の耐久性があります。
水冷式にしては取り付けも簡単なので、まだ水冷式CPUクーラーを使ったことが無いという方にもおすすめのモデルです。
CORSAIR iCUE H150i ELITE CAPELLIX
最後に紹介するのはCORSAIRのiCUE H150i ELITE CAPELLIXです。
冷却ポンプヘッドには33個の高輝度LEDを備えているので、ファンのLEDとともにPCを綺麗に彩ります。
専用のソフトウェアをインストールすることにより、ファンやポンプのスピード調整・ライティングの制御及び同期・CPUの冷却温度の確認などができます。
また、磁気浮上式のファンを搭載することで、強力なエアフローを生み出し冷却のパフォーマンスが向上しています。
冷却性能とLEDによるライティング、静音性を高いレベルで実現させているので、初心者からベテランゲーマーまで満足できる製品です。
まとめ
以上、CPUクーラーについて解説しました。
CPUクーラーはPCの性能に直接影響するわけではありませんが、縁の下の力持ちとして欠かせないパーツです。
CPUクーラーを選ぶ際は、冷却性能・静音性・固定方法に注意しましょう。