グラフィックボードとは?おすすめモデルや選び方をゲーミングPCの専門家がわかりやすく解説

モニター買い漁って50台以上!こんにちは、モニター専門家のモニ研(@medifav)です。

パソコンでゲームをしようとすると、必ず通るのが「グラフィックボードをどうするか問題」です。

グラフィックボードは、パソコンで快適にゲームをするのに必須の部品です。

今回の動画では、初心者の方にも分かりやすいようにグラフィックボードとは何か、グラフィックボードの選び方などを解説します。

目次

グラフィックボードとは

まずはグラフィックボードとは何なのか、どのような役割があるのかについて解説します。

グラフィックボードの概要

グラフィックボードとは、液晶画面に画像や映像を映し出すための部品です。

ビデオカードとも呼ばれます。グラフィックボードの性能が高いほど、綺麗で滑らかな映像を映し出すことができます。

ただ、パソコンには必ずグラフィックボードが付いているわけではありません。

グラフィックボードが付いていないパソコンは、演算や制御をするCPUという部品に映像を映し出す機能が搭載されています。

このCPUで画像や映像を処理する方式を「オンボードグラフィック」といいます。

オンボードグラフィックよりも、独立したグラフィックボードが取り付けられているパソコンの方が、映像や画像の処理能力が高くなります。

また、オンボードグラフィックではCPUへの負荷が高くなってしまうので、映像や画像以外の動作も遅くなってしまうことがあります。

グラフィックボードの性能は、ゲームの快適さを大きく左右します!

NVIDIAとAMD

ショッピングサイトでグラフィックボードを検索すると、数多くの製品が出てきます。

どれを選んでいいのか分からなくなりますが、実はグラフィックボードは大きく分けて2種類だけです。

グラフィックボードには、液晶画面に画像や映像を表示させるための処理をするGPUというパーツが付いています。

GPUはグラフィックボードの頭脳というべき、重要なパーツです。

このGPUを作っているのがNVIDIAとAMDという2社しか存在しません。

そのため、基本的にはGPUを基準にしてグラフィックボードを選ぶことになります。

なぜゲーミングPCではグラボが大切なのか

ここからは、なぜゲーミングPCでは、グラフィックボードが大切なのかについて解説します。

ゲームの映像の美しさを最大限に発揮する

最近のゲームは3Dが当たり前で、グラフィックが美しいゲームが増えています。

しかし、せっかくの美しいグラフィックでも、グラフィックボードの性能が高くなければ画質が落ちたり、動きがカクカクしてしまう可能性があります。

そのため、ゲームの世界観を十分に味わうためには、綺麗な映像を映し出せるグラフィックボードが必要なのです。

また、それほど映像の美しさが重視されないFPSゲームなどの対人型ゲームでも、グラフィックボードは重要です。

対人型のゲームでは、画質が悪いと敵が鮮明に映らずに、見逃したりして勝敗の分け目になることがあります。

そのため、対人型ゲームでも、グラフィックボードの性能が高いに越したことはありません。

ゲーム以外にも役に立つ

その他にも、グラフィックボードはゲームをする以外にも役に立ちます。

例えば映画鑑賞やCADなどの製図ソフトです。

画像処理能力が高まれば、作業が早く進むので仕事の効率化が可能です。

また、最近はテレワークの影響で家庭のパソコンでも、デュアルディスプレイやトリプルディスプレイにしているのが珍しくありません。

ディスプレイの数が増えると作業効率は上がりますが、パソコンへの負担も上がります。

特にトリプルディスプレイ以上で使用するのであれば、快適に作動させるにはグラフィックボードが不可欠です。

グラフィックボードの選び方

グラフィックボードの機能や必要性を理解していただいたと思うので、ここからはグラフィックボードはどのように選べばいいかを解説します。

グラフィックボードを選ぶ際に、まずチェックしてほしいのは次の3点です。

①価格帯

まず価格ですが、グラフィックボードは1万円代のものから数十万円するものもあります。

当然値段が上がるほど、処理能力が高くなるので性能も上がります。

1万円から2万円のグラフィックボードはエントリーモデルですが、軽めのゲームであれば高画質でも問題なくプレイできます。

初めてグラフィックボードを購入する方や、一日に何時間もプレイしないライトなゲーマー向けです。

2万円から3万円代のグラフィックボードは、ミドルクラスのグラフィックボードです。

最新のゲームであってもフルHDの解像度であれば、快適にプレイできます。

画質はそこそこでもいいから、いろいろなゲームをプレイしたいという方におすすめの価格帯です。

4万円以上のグラフィックボードは、高画質で3Dゲームをプレイできます。WQHDや4Kなど高画質でゲームの世界観を楽しめます。

ただし、高画質でゲームをプレイするには、CPUなどのスペックも求められるので、注意が必要です。

②プレイするゲームの動作環境

2つ目にチェックする必要があるのは、ゲームごとの推奨スペックを満たしているかです。

ゲームの公式ホームページには、ほとんどの場合 推奨GPUと推奨CPUが書かれています。

例えばApexLegendsであれば、推奨GPUはGTX970以上、推奨CPUはCore i5-4790以上。

ドラゴンクエスト10であれば推奨GPUはGTX650以上、推奨CPUはCore i5以上といった形です。

推奨スペック以下では動きがカクカクして、まともにプレイできないこともあるので、必ず事前に確認するようにしましょう。

③出力端子

3つ目にチェックが必要なのは、出力端子です。ゲームをプレイする予定のモニターに、何の端子が付いているのか確認しましょう。

通常はDisplayPortやHDMI・DVIなどが付いています。

4Kなどの高解像度で出力したいのであれば、DisplayPortが付いているモニターがいいでしょう。

DVIでも4Kを表示させることはできますが、画面が1秒間に何回更新されるかを表すリフレッシュレートが低くなってしまいます。

また、パソコンとモニターがDVIでの4K表示に対応していない場合もあるので、避けるのが無難です。

④その他のチェック項目

ここまでで紹介した価格帯・プレイするゲームの動作環境・出力端子は、必ず確認してほしい項目です。

これらの他にも、余裕があればチェックして欲しいポイントがあります。

冷却方式

まず、グラフィックボードの冷却方式です。

グラフィックボードは計算量が増えると熱を持ちます。

60℃以上の高温になることもあるので、熱で不具合を起こさないように、グラフィックボードを冷やさなくてはなりません。

グラフィックボードの冷却方式には、ファンタイプと水冷タイプがあります。

一般的なものはファンタイプです。

ファンで風を送りグラフィックボードを冷やします。

ファンが高速で稼働するので、音がうるさく感じることがあります。

水冷タイプは冷却水を用いてグラフィックボードを冷やします。

ファンタイプよりも冷却性能が高いことが特徴です。

ファンタイプよりも音が静かというメリットもありますが、コストも高くなってしまうため、一般的な用途で使うにはファンタイプで十分でしょう。

消費電力

次に、高性能なグラフィックボードを導入するのであれば、消費電力のチェックも必要です。

グラフィックボードは性能が高くなるほど必要な電力が増えます。

そのため、もともとパソコンに付いている電源ユニットでは電力が足りなくなることがあります。

電力が足りなくなると満足に機能しなくなるので、補助電源が必要になってしまいます。

チェック項目が多いですが、GPUは重要なパーツなので慎重に選びましょう!

グラフィックボードおすすめ3選

最後におすすめのグラフィックボード3選を紹介します。

選びやすいようにエントリークラス・ミドルクラス・ハイエンドクラスに分けて紹介するので、自分のプレイ環境にはどれが合うか考えながらご覧ください。

エントリーモデルのグラフィックボード

まず紹介するのはエントリーモデルの「GTX1650 SUPER」です。

ファイナルファンタジー14やVALORANTなどの動作が軽いゲームでしたら、快適にプレイすることができます。

また、重めのゲームであるモンスターハンターワールドもフルHDで問題なくプレイ可能です。

非常にコストパフォーマンスに優れたグラフィックボードと言えるでしょう。

コンパクトなデザインなのでパソコンに取り付けやすいですし、消費電力が小さいというメリットもあります。

ミドルクラスのグラフィックボード

次に紹介するのはミドルクラスの「RTX3060Ti」です。

比較的新しい製品なので、ミドルクラスとはいっても一世代前のハイエンドクラスの実力があります。

フルHDやWQHDの解像度であれば、問題なくゲームをプレイできます。

CPUなどの性能にもよりますが、最新のゲームであっても快適にプレイできるレベルです。

さらに解像度を上げた4Kでも、実用的なレベルでのプレイが可能です。

ただし、高リフレッシュレートが要求される、対人ゲームをプレイするのには少し厳しいレベルです。

RPGなど瞬時の判断が必要ないゲームでしたら、高解像度でも満足にプレイできるでしょう。

ハイエンドクラスのグラフィックボード

最後に紹介するのはハイエンドクラスの「RTX3080」です。

フルHDやWQHDの解像度では、もちろん高リフレッシュレートを出すことができます。

対人ゲームでもまったく問題ないレベルです。

4Kでも高リフレッシュレートを出せますが、対人ゲームで大会で上位を目指すレベルのガチゲーマーには少し物足りないかもしれません。

しかし、大会には出ないけど自宅でゲームをやり込みたい人には十分なレベルです。

綺麗なグラフィックが売りのMMORPGや、FPSゲームなど幅広く対応可能なグラフィックボードです。

まとめ

以上、初心者ゲーマー向け グラフィックボードの選び方を解説しました。

グラフィックボードは快適にゲームをプレイするのに欠かせない部品ですので、選び方を理解したうえで、自分にピッタリなものを選んでください。

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この記事を書いた人

ゲーム好きが高じて、ゲーミング向けを中心に50台以上のモニターを買い漁ったガジェットオタクの20代です。好きなジャンルはFPSやTPSで、月のゲームプレイ時間は200時間ほど。
数多くのゲーミング機器を触ってきた経験を活かし、ブログとYouTubeでガジェットレビューを中心に活動しています。

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