モニター買い漁って50台以上!こんにちは、モニター専門家のモニ研(@medifav)です。
PCのパーツを選ぶ際に、PCの頭脳となるCPUや映像の綺麗さに影響するGPUについては調べても、メモリについては詳しく調べない人が多いのではないでしょうか。
しかし、メモリもCPU・GPUと並んで重要な部品ですので、今回は初心者の方向けにメモリとは何か、メモリの選び方などについて解説します。
知っているようで知らないメモリについて、分かりやすく解説します!
メモリの役割とは?
最初にメモリとはどのような役割があるかについて解説します。
メモリは机の大きさ
メモリには、作成している文書や、使用しているアプリケーションなどを一時的に記憶しておく機能があります。
この説明だけだと理解しにくいと思いますので、勉強用の机に例えて説明してみましょう。
勉強する時の机が小さいと、教科書やノートなどを少ししか置けません。
反対に、大きな机を使えば教科書やノート、資料集や筆記用具などたくさん置けるので、効率的に勉強ができます。
この机の大きさがメモリです。
容量が大きいメモリを使えば、画像を編集したり、音楽を聴いたりと同時に複数の作業ができます。
容量が小さいメモリを使う場合、同時にいろいろな作業をすると動きが遅くなったり、動かなくなる可能性もあります。
メモリとCPUの関係
メモリが机だとすると、勉強する人の頭脳はCPUになります。
いくら頭が良くても、机が狭くノートしか出せなければ、ほとんど学習することができません。
つまり、いくら高性能なCPUを導入しても、メモリに十分な容量が無ければCPUの性能を引き出すことができません。
パソコンのオペレーションソフトやアプリケーションなどは、年々メモリの容量を多く使うようになってきています。
これはゲームでも同じことです。
もし、最初はサクサク動いていたPCの動きが遅くなったと感じるのであれば、メモリの容量が不足してきている可能性があります。
デスクトップパソコンのメモリは追加ができる場合があるので、パソコンの動きが遅いという方はメモリの増設を検討してみてもいいかもしれません。
勘違いされやすいメモリとストレージの違い
次にメモリとストレージの違いを解説します。
ストレージとは
まず、ストレージとはHDDやSSD、USBメモリなどの記憶装置のことです。
先ほど「メモリは文書やアプリケーションなどを一時的に記憶しておく機能」と説明したので、HDDやSSDなどのストレージと同じだと勘違いしてしまうかもしれません。
メモリもHDDやSSDなどのストレージもは単位がGBで同じなので、少し紛らわしいですね。
簡単に説明すると、HDDやSSDはデータを恒久的に保存するものです。
メモリのように作業中だけ一時的に保存しておくものではありません。
メモリは机、ストレージは本棚
先ほどメモリを机に例えましたが、ストレージは本棚のようなものです。
本棚から教科書を取り出し、机に広げて頭で記憶するように、ストレージからデータを取り出し、メモリに一時的に記憶して、CPUで処理をします。
それでは、なぜ直接HDDやSSDからデータを取り出して、CPUで処理をしないのでしょうか。
それはHDDやSSDなどのストレージはメモリと比べると、データを取りだすのが遅いからです。
そのため、先にメモリにデータを取り出しておけば、使いたいデータをすぐに表示したり動かしたりできます。
本棚にある本を開くのよりも、机の上に並んだ本を見るほうが早いのと同じです。
机や本棚をイメージすると理解しやすいですね!
メモリの選び方
続いてはメモリの選び方について解説します。
メモリの選び方は次の3つのポイントを押さえましょう。
①メモリ規格
まず、覚えておいていただきたいのは、「メモリ規格」です。
メモリの規格はDDR、DDR2、DDR3、DDR4などがあります。
数字が大きくなるほど、新しく登場したメモリになります。
現在はDDR4が主流で、主にWindows10の世代に使われています。
メモリは世代ごとに形状が少しずつ違うため、間違えて購入すると取り付けできないので、注意しましょう。
また、デスクトップPC用とノートPC用でも種類が変わります。
デスクトップPC用は「DIMM」、ノートPC用は「SODIMM」です。
こちらも間違えて購入すると取り付けができないので注意しましょう。
②メモリ容量
メモリの選び方の2つ目は、メモリの容量です。
メモリの容量が大きいほど、同時に行う作業を増やすことができます。
また、動画編集など重い作業でも快適に作業を行えます。
メモリの容量は、4GB・8GB・16GB・32GBなどがあります。
ゲームをプレイするのであれば、8GB以上は欲しいところです。
ゲームの公式ホームページには、ほとんどの場合推奨スペックが記載されています。
例えばメモリの推奨が4GBであれば少し余裕を持たせて8GB。
推奨が8GBであれば16GBなどにするといいでしょう。
ぎりぎりのメモリでプレイすると、混雑する時間帯などに動きがカクカクしてしまうことがあります。
また、配信をしたり録画をしたりすると、その分余計にメモリが必要になります。メモリの容量は少し余裕をもたせると快適にプレイできるでしょう。
③メモリの枚数
メモリの選び方のポイント、最後は「メモリの枚数」です。
メモリは複数枚を取り付けることができます。
メモリを1枚だけ取り付けているものを「シングルチャネル」。
メモリを2枚取り付けているものを「デュアルチャネル」と言います。
16GBのメモリ1枚を取り付ける場合と、8GBを2枚取り付ける場合の総容量は同じですが、理論上2倍のデータ転送が可能です。
より多くのデータ転送ができれば、動画編集やゲームプレイもカクカクすることなく快適になります。
メモリの枚数を道路の車線に例えると、
シングルチャネルは1車線の道路
デュアルチャネルは2車線の道路です。
同じ台数の車が通る場合、当然ですが1車線よりも2車線の道路の方が余裕ができます。
同じように、メモリが同じデータ量を転送する場合、シングルチャネルよりもデュアルチャネルの方が余裕ができます。
そのため、総容量は同じでもデュアルチャネルの方が多くのデータ量を転送できるということです。
おすすめのメモリ
最後にゲームをする方におすすめメモリを紹介します。
初めての方でも選びやすいように、エントリークラス・ミドルクラス・ハイエンドクラスに分けて紹介するので、自分のゲーム環境にはどれが合うか考えながらご覧ください。
エントリークラス Crucial DDR4-2666
最初に紹介するおすすめのメモリは、CrucialのDDR4-2666 8GBです。
Crucialは世界最大級のメモリブランドです。
徹底的な品質テストプログラムを通過したメモリは、初めての人でも安心して使うことができます。また、無期限保証が付いているので、万が一初期不良があっても交換可能です。
ゲームプレイ用としては、8GBのメモリはエントリークラスです。
多くのオンラインゲームは8GBあれば問題なく動きますが、推奨スペックぎりぎりということが多いので、負荷が大きくなった時に動きがカクカクする可能性があります。
また、ゲームをしながらブラウザを開いたり、友達とボイスチャットをしながらプレイするなど、ふくすうの作業を同時におこなうとメモリ不足になるでしょう。
比較的軽いゲームであるドラゴンクエスト10の推奨スペックは4GBです。
メモリが8GBであれば余裕があるので快適にプレイできます。
ミドルクラス CORSAIR Vengeance LPXシリーズ DDR4-2666
次に紹介するのはCorsairのVengeance LPXシリーズ DDR4-2666 8GB×2枚です。
2枚セットでの販売のため、合計16GBになります。
先ほど説明したように16GBのメモリを1枚だけ取り付けるよりも、8GBを2枚取り付けたほうが処理スピードが早くなります。
また、Corsairのメモリは世界中で使われており、多くのゲーマーに支持されています。
他のパーツとの互換性も良好で、信頼性があるメーカーです。
ゲーミングPCに搭載するメモリとしては、16GBあれば困ることはほとんどありません。
比較的重いとされるモンスターハンターワールドの推奨スペックは8GBなので、余裕を持ってプレイできるでしょう。
また、最近のオンラインゲームは8GBを推奨するものが多いので、他のゲームも問題なくプレイ可能です。
ハイエンド SAMSUNG DDR4-2666
最後に紹介するおすすめメモリは、SAMSUNGのDDR4-2666 32GBです。
1枚で32GBの容量を持つので、2枚を取り付ければ64GBの高スペックにすることもできます。
また、製造元は世界的に有名な電機メーカーのSAMSUNGなので、品質はトップクラスです。
メモリのメーカーは聞きなれない会社が多いので、知っているメーカーの製品を購入したいという方にもおすすめです。
メモリが32GBあれば、ほとんどのゲームの推奨スペックを満たしています。
例えば、かなり重いとされるファイナルファンタジー15の推奨スペックでも16GBですので、余裕をもってプレイ可能です。
ゲーム以外にも動画や画像の編集など、プロが使用するレベルのスペックです。
ゲームをプレイしながら動画配信やボイスチャットなど複数の作業を同時におこなっても、問題は出ないでしょう。
まとめ
以上、初心者ゲーマー向け メモリの選び方を解説しました。
メモリはCPUやGPUと並んで、ゲーミングPCにとって重要な部品です。
プレイするゲームの推奨スペックを確認して、余裕を持たせたメモリ容量にするようにしましょう。