こんにちは、モニ研(@medifav)です。
今回レビューするのは、4K/144Hz対応で、さらになんとHDMI2.1規格に対応したゲーミングモニター「Acer XV282KKVbmiipruzx」です。
HDMI2.1規格に対応しているということはPS5で4Kかつ120Hzの出力をすることができるモニターです。PS5発売から半年以上経って、ようやくモニターのスペックが追い付きました!
モニ研としてもHDMI2.1規格対応のゲーミングモニターはいまかいまかと待っていた製品なので、今回のレビューはいつも以上に気合をいれていきます!
Acer XV282KKVbmiipruzxについて
まず、Acer XV282KKVbmiipruzxのポイントについて確認していきましょう。
- 4Kゲーミングモニター
- 144Hzリフレッシュレート
- HDMI2.1対応でPS5で4K/120Hz出力可能
- IPSパネル&DisplayHDR400対応で映像も綺麗
- PS5用のモニターが欲しい人にオススメ
高画質モニターの目印と言ってもいい「DisplayHDR」に対応!DCI-P3カバー率90%の広色域と優れたコントラスト性でDisplayHDR 400認証を取得しています。
PS5で4K/120Hzが出せるのかはPS5用に買おうと思ってる人は特に知りたいと思いますので、今回しっかりとそこも検証しています。
Acer様からの提供品ですが、いつも通り忖度なしでレビューしていきます!
Acer XV282KKVbmiipruzxのスペック
メーカー | Acer |
画面サイズ | 28インチ |
解像度 | 4K |
パネルタイプ | IPS |
コントラスト比 | 通常1000:1 最大100,000,000:1(可変バックライト機能使用時) |
リフレッシュレート | 144Hz |
応答速度 | 1ms |
パネル表面 | ノングレア |
入力端子 | DisplayPort1.4×1 HDMI2.1×2 USB Type-C×1 |
VESA対応 | 100×100 |
可動調節機能 | 高さ調整:0~130mm チルト:-5°~35° ピボット:90° |
主な機能 | VESA DisplayHDR 400 |
同期技術 | AMD FreeSync |
付属品 | DisplayPortケーブル、HDMIケーブル、USB Type-Cケーブル、 USB Type-Bアップストリームケーブル、ACアダプタ、ACケーブル |
寸法 | 幅636mm x 高さ446〜576mm x 奥行269mm |
重量 | モニタスタンドを含めた重量は7.2kg モニターのみは4.8kg |
リモコン | なし |
内蔵スピーカー | 2w x2 |
保証 | 発売後に追記 |
価格 | 発売後に追記 |
4Kで144Hzの高スペックゲーミングモニターだと、どうしても価格が10万円超えてしまいますね。
もし、4Kと144Hzを同時に出力する予定はない人で、モニター2台置けるスペースがある人は4Kモニターと144Hzのモニターを別々に買ったほうが正直安いです。
1台でモニターの切り替えも不要!4Kと144Hzを同時に出せるっていうのが4K/144Hzのモニターの魅力ですね。
パネルタイプはIPSパネル
そしてパネルは綺麗な色味と広い視野角を持つIPSパネルを採用。
IPS | V | TN | |
---|---|---|---|
色再現性 | ◎ | 〇 | △ |
コントラスト | 〇 | ◎ | △ |
視野角 | ◎ | 〇 | △ |
応答速度 | 〇 | △ | ◎ |
ガチのFPS向けモニター以外は色味の優れたIPSパネルが最近は主流ですね。
明らかにほかのパネルよりも色味がいいので4Kの美しい映像にピッタリ!
モニターサイズは28インチ
画面サイズは珍しい28インチです。27インチモニターは多いですが、28は殆どないですね。
4Kモニターはドットの数が多いため、27インチ〜32インチのモデルが主流となっています。4Kで27インチ以下のものはモニターの大きさに対して解像度が高すぎて、表示が小さくなってしまい非常に使いにくいので、4Kモニターを買いたい人は27インチ以上のものを選びましょう。
4K画質
画質は4Kです。
- フルHDモニターの解像度:1920×1080
- 4Kモニターの解像度:3840×2160
一般的なテレビとかモニターは1920×1080個のドットで作られたフルHDなんですが、このモニターはその4倍のドット数で作られてるいます。
フルHDの4倍のドット数で映像を描写するので、めちゃめちゃ繊細な映像美を出力できます!もちろんその分、PC側にも負荷がかかるのでスペックが求められるのは注意!
リフレッシュレートは144Hz
リフレッシュレートとはモニターが1秒間に画面を更新する回数のことです。
144HzはPCゲーム用のモニターなら一般的な数字ですが、このモニターの解像度は4K!
つまり、144HzでアクションやFPSゲームを快適にプレイできる上、4K画質でグラフィック重視のゲームのプレイにも適している超ハイスペックモニターです!
ただし、もちろん4K/144Hzを出すためにはPC側のスペックも必要になります。最低でもRTX 3080以上のグラフィックボードを積んでいないとこのモニターを買う意味は薄いかもしれません。
HDMI2.1に対応しているので、PS5でも4K/144Hz出せるのがポイントです!
応答速度1ms
応答速度はGtoGで最大1msです。応答速度は画面の色が変わる速度のことで、これが速いほど動きの激しい映像でも残像が少なく、敵がブレずにはっきり視認できます。応答速度1msなら、残像感を感じることはまずありません。
発売日は2021年6月24日
そして気になる発売日ですが、2021年6月24日発売予定となっております!正直日本での発売は遅くなるんじゃないかな、って思ってたので嬉しい誤算。
Acer XV282KKVbmiipruzx開封レビュー
ここからは実際にAcer XV282KKVbmiipruzxの実機レビューをしていきます。
開封&中身を写真付きでチェック
Acer XV282KKVbmiipruzxの付属品は以下の通りです。
- 説明書
- HDMIケーブル
- TypeCケーブル
- DPケーブル
- USB3.0ケーブル
- 台座
- 電源ケーブル&ACアダプタ
- 本体
付属ケーブルはHDMI協会がHDMI2.1互換を証明するUltra High Speed HDMIケーブル認証を取得しているものです。HDMI2.1ケーブルを持っていない人にはありがたいですね。
Type-Cケーブルが付属しているのは珍しいですね。
モニター組み立て
モニターの組み立てはドライバーが不要で非常に簡単。
スタンドを本体にはめ込み、台座とスタンドをくっつけて底面のネジを締めるだけで組み立てられます。
ネジにはレバーが付いているのでドライバー不要で組み立て可能!
本体サイズ
モニターの横幅は63.6センチ。高さは44.6センチ〜57.6センチに調節可能です。
ベゼルは7mm
スリムなベゼルは非表示領域を合わせても7mmほどで、デザイン性はかなり高いと感じました。
背面デザイン
背面デザインは黒一色で、左上にAcerというロゴがあるだけというかなりシンプル。
スタンドも台座もシンプルですし、入力端子カバーもありません。
背面左下にはボタンがあります。スティック式ボタンなので、操作が非常に楽!
台座デザイン
台座はゲーミングモニターにしては珍しく超シンプル。
個人的にはこういうシンプルなものが好きです
入力端子
入力端子はモニター背面下部にあります。
左から、
- 電源
- HDMI2.1×2
- DP1.4
- USBTypeC
- USB3.0アップストリーム
- USB3.0ダウンストリームx2
- イヤホンジャック
またハブ機能を備えていて、モニター側面にもUSB3.0ダウンストリームが2つついています。
Acer XV282KKVbmiipruzxの性能を検証
スタンドの性能について
- 高さ調整:0~130mm
- チルト25°~-5°
- 回転両方向90度
高さ調整
高さ調整は最下部と最上部を13cmの範囲で調節可能です。目線に併せた高さにすることで、目への負担を軽減してくれます。
最も下げた状態 最も上げた状態
チルト
モニタの首を上下に角度調整できるチルト機能にも対応しています。
最大で手前側に5°、奥側に35°まで傾けることができます。台座ではなくスタンド部分を抑えて力を加えないと、チルトがうまく傾けられないので注意が必要です。
35° 0° -5°
ピボット
モニターを縦方向に回転できるピボット機能にも対応しています。右回転、左回転どちらにも90°対応で、使い勝手はかなり良いです。
スマホゲームをやったり、漫画を読んだり、TwitterのTLなど縦に長いものを見るときに90°回転させると使いやすくなります。
視野角について
IPSパネルの本機は178°と広い視野角を持っており、上下左右から見ても色合いが変わりません。
そのためゲームだけではなく、映画などの動画鑑賞にも向いているモニターであると感じました。
スピーカーの音質をチェック
XV282KKVbmiipruzxにはスピーカーも搭載されています。
音質は音楽鑑賞に使うとなると、音が軽くてカシャカシャしていて気になるかもしれませんが、軽くゲームをしたり動画干渉をする程度なら十分使えるレベル。
モニターに備え付けられたスピーカーとしては結構よい音質なんじゃないでしょうか。
この音質が気になる人は、別途外部スピーカーを取り付けましょう。
Acer XV282KKVbmiipruzx機能性について
ここからはAcer XV282KKVbmiipruzxの独自機能を紹介していきます。
メニューはモニター背面のスティックボタンを押し込むことで開きます。
画面モードプリセットの紹介
標準 アクション レース スポ―ツ ユーザー HDR グラフィック エコ
- 標準
- アクション
- レース
- スポーツ
- ユーザー
- HDR
- グラフィック
- エコ
遊ぶゲームに合わせてプリセットを切り替えて、慣れてきたら自分で細かく設定していくと良いと思います。
HDR
HDRはHigh Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略称で、より広い明るさの幅(ダイナミックレンジ)を表現できる表示技術です。
画面プリセットの中にあるので、HDRに対応している映像を見る際はぜひONにして美しい映像を楽しんでください。
色域や色再現性が高い、つまりより現実に近い色を出す力がすごい高いので、IPSパネルの中でもかなりレベルの高い色味を出せますそれこそゲーミングモニターとしては最上級クラスの画質ですね。
ブラックブースト
ブラックブーストは画面の暗い所を明るく表示させる機能です。
暗い場面が多いゲームでは有利になりますが、上げすぎると画面が全体的に白っぽくなってしまうので、プレイするゲームに合わせて調整しましょう。
VRB:黒挿入
VRBは黒挿入機能です。
黒挿入とは残像を感じにくくするFPSなど動きの速いゲームに非常に重要な機能で、これの有無でゲームの快適度が段違いになるので「個人的にゲーミングモニターに絶対欲しい機能」です!
原理としては、人間の視覚に備わっている「残像効果(前のフレームの映像と現在のフレームの映像が平均化されてしまう現象)」をリセットすることで、画面のボケて見えてしまう症状を低減しています。
これはFPSやTPSなど素早い反応が重要なゲームではとても有用な機能ですが、輝度が若干落ちるのでその点は注意が必要です。
また、黒挿入は通常の描写の合間に黒フレームを一瞬だけ挿入する技術なので、フレームレートが低い映像で黒挿入機能がONになっていると、元々画面の更新がスムーズに行われていない状態にさらに黒画面が挿入されることとなり、ラグが強まってしまう場合があります。
そのためハイスペックゲーミングPCなどではオンにするのがおすすめですが、ONにすると画面全体が暗くなるので常にオンにする必要はありません。
ゲーミングメニューを一部解説
反応速度表示
これが非常に分かりにくいのですが、オーバードライブのことです。
ノーマルや極度にすると応答速度が上がります。
照準点
照準を画面の中央に表示させる機能です。
腰撃ち時に照準が出ないゲームをプレイするときに、当てやすくなります。
Acer XV282KKVbmiipruzxで実際にゲームをプレイ
いつもはPCでゲームプレイしていますが、今回はPS5を繋いで4K144Hz出るかをFortniteで遊んでチェックしてみました!
PS5で4K/144Hz出るかを検証
実は今まで144Hzと4K両方に対応しているモニターは少なく、HDMI2.1に対応しているモニターなんてつい最近まで存在すらしていませんでした。
DisplayPort接続だと4K/144Hzの出力ができるモニターはありましたが、PCとしか接続できない接続方法だったので、HDMI接続しかできないPS5では4K/120Hzを出せます!ってうたい文句の検証が今までできなかったんです。
それがとうとう検証できるのでテンション上がりますね!
PS5のスペックで4K出しつつ120Hz出すなんてできるかはね、微妙だなっていうのが定説で…
ちょっと疑っていましたが、普通に4K120Hz出ていますね!
とはいえゲームをプレイしているとfpsが下がるってパターンは多いですので戦闘してみたいと思います
普通に安定して120Hz出てる!!
4K+DisplayHDR400でめちゃ綺麗なグラフィックなのに120Hzでぬるぬる動きます!
普段PC版の240Hzでプレイしてる僕でも全然快適にプレイできますね。
これはPS5用に4K/144Hzモニター買う価値めちゃめちゃあります。現在は120Hz出力に対応しているゲームが少ないんですが、今後対応タイトルも増えていくでしょうし、需要はますます増えると思います!
PS5用ならHDMI2.1規格に対応してて4K/120Hzの出力ができる、このXV282KKV、間違いなく最強のゲーミングモニターですね!
Acer XV282KKVbmiipruzx レビューまとめ
Acer XV282KKVbmiipruzxをレビューさせていただきました!
ざっくりポイントをまとめると
- 144Hzと4Kに対応
- 待望のHDMI2.1対応でPS5で4K/120Hz出力可能
- DisplayHDR400とIPSパネル、さらに広い色域で美しい映像を出力
- 黒挿入機能に対応
- Acer独自の輝度やコントラストの自動調整機能を搭載
- スペックを生かしきれるゲームは現在少な目
- ハイスペックなため価格は高め
いやあ4K/144Hzはすごいですね!
それが120Hzになるとはいえ、PS5で使えるってのは相当すごい。正直PCはともかく、PS5で4K/120Hzが出せるのかっていうのは実はめちゃめちゃ疑ってたんですが、しっかり出してくれましたね。
おかげで僕の中でXV282KKVの評価が爆上がりしました!DisplayHDR400にも対応してて色味も超綺麗グラフィック重視のゲームをやる方も、フレームレートを重視するFPSをプレイする方でもどちらにもおすすめできるつよつよゲーミングモニターです。
特にPS5用として狙ってる方にはめちゃめちゃおすすめ!
もちろん、PCだって4K/144Hzを出すことはできますし、PCのほうが対応してるコンテンツも多いのでPCゲーム用としても大活躍してくれること間違いなし!
ただ、スペックが最強なだけあって、予算には余裕を持っておきましょう。2021年でもトップクラスを争うゲーミングモニター、あなたも手に入れてみませんか?
ただ、スペックが最強なだけあって、予算には余裕を持っておきましょう。2021年でもトップクラスを争うゲーミングモニター、あなたも手に入れてみませんか?
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