【実機】LG 49GR85DC-B レビュー|48.8インチ/240Hzのウルトラワイドゲーミングモニター

モニター買いあさって50台以上!モニター専門家、モニ研(@medifav)です!

今回紹介するのはLG 49GR85DC-Bという、LGの最新型ウルトラワイドゲーミングモニターです!

48.8インチは、異次元のデカさ!

しかし、ウルトラワイドモニターのインチは、あまり当てになりません。大事なのは縦横比率。

一般的なモニターは16:9の比率です。テレビとかも16:9ですね。一方で、ウルトラワイドモニターは21:9がほとんど。

その中でもさらに大きいウルトラワイドモニターがこれです!なんと縦横の比率が32:9で、かなり横に長いサイズになっているんですよ!

果たしてどんなものになるのか、モニター専門家モニ研がじっくりたっぷりレビューしていこうと思います!

目次

LG 49GR85DC-Bについて

まずはLG 49GR85DC-Bのポイントについて確認していきましょう。

LG 49GR85DC-Bのポイント

  • 縦横比32:9の超ウルトラワイドモニター
  • 240Hz/1msで滑らかな映像
  • 最高クラスのHDRであるDisplayHDR 1000
  • 大型の湾曲モニターで高い没入感
  • 横長のモニターは作業にも便利

かなり個性的なモニターで、「こんなモニターが欲しかった!」と感じる人も多いのではないでしょうか。

では細かいスペックを見ていきましょう!

LG 49GR85DC-Bのスペック紹介

まず、超簡単にスペック紹介しておきます!

メーカーLG
画面サイズ48.8インチ
解像度5120×1440
パネルタイプVAパネル
コントラスト比3000:1
リフレッシュレート240Hz
応答速度1ms [GTG]
パネル表面処理アンチグレア
入力端子HDMI入力× 2
DisplayPort 1.4 × 1
USBアップストリーム(USB3.0)×1
USBダウンストリーム(USB3.0)×2
ヘッドホン出力(ステレオミニジャック)×1
VESA対応100×100
可動調節機能前後チルト:前-5°、後15°
左右スイベル:15°~15°
回転ピボット:なし
主な機能DisplayHDR 1000対応
PBP/PIPでマルチタスクも快適
寸法1170×473-583×393mm(スタンド付き)
内臓スピーカー
本体重量715.1kg ※スタンド含む
保証期間3年保証(液晶パネル・バックライトを含む)
価格208,000円(記事作成時点)

パネルタイプはVAパネル

VAパネルは、コントラスト比が高く、黒色の発色が得意です。FPSゲームだけでなく、グラフィック重視のゲームや映画鑑賞などマルチに使用できます。

VAパネルは幅広い用途で使いたい人におすすめです!

解像度は5120×1440

縦横の比率が違うので、解像度も結構特殊で5120×1440pのWQHDモニター2枚分の解像度ですね。

インテリアとしても超かっこいいですよね。ウルトラワイドモニターは、見ているだけでテンション上がります。

やはり、男心が刺激されるんですよ。男はロボットと最終回で流れる初代OP曲と、ライバル同士の殴り合いと、ウルトラワイドモニターが好きって遺伝子レベルで決まってますから。

この超デカいモニターの使い道は、後ほど実際に使いながら話しますね。

リフレッシュレートは240Hz

リフレッシュレートは240Hz。

FPSゲーム向けレベルのスペックも持っています。

FPSに限らず、レースゲームやアクションゲームでも、リフレッシュレートは高ければ高いほどいいです。

応答速度はGTGで1ms

応答速度はGtGで1ms。

応答速度は、画面がある色から別の色に変化するときの速度です。

こちらも、FPSゲーム向けレベルのスペックです。

応答速度が遅いと、動きの速いゲームで一瞬前の映像が残像のように残って、敵がぶれて見えたりします。これがいわゆる残像感ってやつですね。

モニターサイズは48.8インチ

モニターサイズは48.8インチ、32:9のウルトラワイドモニター!超でかいです。

WQHDモニター2枚分の作業領域があり、ゲームプレイでは「コクピットかよ!」と感じるくらいの大画面でゲームを遊べます。作業用としてもめちゃめちゃ優秀。

気になるお値段

お値段は208,000円!

32:9のウルトラワイドモニターは、21:9に比べてサイズが大きくなり、その分価格も上がります。正直20万円は安い買い物ではありませんが、WQHDの240Hzゲーミングモニター2台分と考えると極端に高いわけではありません。

クオリティはもちろん高くて、デスクに置いてあるとオシャレで絵になります。

タイトルは限られますが、性能をフルに発揮できるゲームではとんでもない迫力と没入感を得られて、作業用としても優秀。それと、DisplayHDR 1000のゲーミングモニターは本当にないですからね。

ウルトラワイドの240HzでDisplayHDR1000なんて、これしかないレベルですよ!

そしてこのモニターにはなによりロマンが詰まってる!個人的には妥当な価格設定だと思いますね。これ1台でなんでもできるぜ!

唯一無二のスペックなので欲しい人は多いはず!

LG 49GR85DC-Bレビュー

ここからは実際にLG 49GR85DC-Bの実機レビューをしていきます。

開封&中身を写真付きでチェック

電源ケーブル
HDMIケーブル
DisplayPortケーブル
USBアップストリームケーブル
ケーブルホルダー用パーツ
マウスバンジー用パーツ
台座
スタンド
本体
保証書など
  • 電源ケーブル
  • HDMIケーブル
  • DisplayPortケーブル
  • USBアップストリーム用ケーブル
  • ケーブルホルダー用パーツ
  • マウスバンジー用パーツ
  • 台座
  • スタンド
  • 本体
  • 保証書など

モニター組み立て

背面のくぼみに支柱をはめる
台座の底に支柱の凹みをはめる
台座の底のネジを締める
モニタースタンドのくぼみに台座を差し込む

組み立て方は、普通のモニターとほぼ変わりません。

まずは、モニター背面のくぼみにモニタースタンドの出っ張りをはめてあげます。

続いて、台座の底に、支柱の凹みをはめます。

最後に、台座の底のネジを締めれば完成です!ネジは手回しでもドライバーを使ってもOKです。

モニターはかなり重いので、持ち運んだり、組み立てたりする際は、2人以上でおこなうのがいいでしょう。

本体デザイン

前面デザイン。製品サイズは‎117 x 37.3 x 23.6 cm
  • 製品サイズは117×37.3×23.6 cm(スタンドなし)
最低:約47.3cm
最高:約58.3cm
横幅 : 約117cm

一番高い位置にするとシルエットがかっこいいです!

背面デザイン

背面デザイン
ケーブルホルダー

後ろから見てもかなり大きいです!

でも、ケーブルホルダーが付属しているため、配線がスッキリと、まとまっています。

VESA100×100に対応していて、モニターアームの取り付けも可能です。

デスクに設置したサイズ感

三点倒立型

モニターに包み込まれるような大きさです。

また、このモニターは湾曲率1000Rの湾曲モニターなので、ゆるやかにカーブしています。1000Rっていうのは半径1mの円の円周と同じカーブを描いています。人間の視野とほぼ同じなので、没入感が非常に高くなります。

しかも、この大きな横幅ですからね。そりゃ没入感も迫力も段違いですよね!

ゲームはもちろん、映画も大画面で楽しめます。映画館のスクリーンは21:9の比率なので、32:9のコイツだと少し横に黒枠が入ります。それでも普通の16:9のモニターより横に広い映像になり、大迫力で楽しめます。

21:9の映像作品はシネスコって呼ばれてて、対応作品は多くないんですが、呪術廻戦0とかシンエヴァンゲリオンなどはシネスコに対応しています。

呪術_329.JPG
シンエヴァ_329.JPG

作業性について

作業用途では、エクセルの表をがっつり横長で表示できたり、動画編集でもタイムラインを横に長く表示できます。

動画編集者は、ウルトラワイドのメリットがめちゃめちゃ大きいですね。作業効率アップが期待できます!

また、WQHDのデュアルモニターと同じ作業領域を確保できますが、電源ケーブルは1本、PCと繋げるHDMIやDisplayPortケーブルも1本で済みます。配線がシンプルで、ごちゃごちゃしにくいのもメリットです。

ちなみに、なぜ40インチ越えの普通のモニターではなく、ウルトラワイドを使う人が多いかというと、人間は目線移動が上下より左右のほうが楽なんですよ。デュアルモニターも縦じゃなくて横に並べますよね?そういうことなんですよ。

ウルトラワイドモニターは人体の構造的にも理にかなっています

入力端子

端子.JPG
入力端子

端子は

  • HDMI × 2
  • DisplayPort × 1
  • USBアップストリーム× 1
  • USBダウンストリーム× 2
  • 電源

上記に加えて「4極ヘッドホン出力」が、モニターの中央底面にあります。

2つのHDMI端子は、後ほど解説するPIPやPBP機能と合わせて使います。

LG 49GR85DC-Bの性能を検証

スタンド性能

画面をベストなポジションに配置でき、快適にゲームを楽しめます。

  • 前後チルト:±15°
  • 左右スイベル : -5°~15°
  • 回転ピボット:なし

前後チルト

-5°
15°

モニタの首を上下に角度調整できるチルト機能に対応しています。最大で手前側に15°、奥側に5°まで傾けることができます。

左右スイベル

左右の首振り(スイベル)も同様に左に15°、右に15°まで傾けられます。

回転ピボット

回転ピボットには対応していません。

必要な人はVESA100×100に対応しているのでモニターアームを別付けしてください。

ウルトラワイドモニターにしては、スタンド性能は高い方です。

色味について

モニターの色味は、DCI-P3 95%の広い色域により、グラフィック重視のゲームも超美麗映像を楽しめます。VAパネルなので黒色に深みがあり、暗いシーンの多いゲームや映画に向いています。

そしてなにより!32ブロックのローカルディミングによるDisplayHDR 1000の圧倒的なHDR性能!

DisplayHDR 1000のゲーミングモニターは、あまり他にないですからね。

DisplayHDR 1000になると求められるスペックが高いです。液晶のバックライトをエリアで分けて明るいところはバックライトを明るく、暗いところはバックライトを暗くすることで、液晶分子のみで調光するよりも明暗差のある映像を表現する技術であるローカルディミングに対応しているモニターでしか、DisplayHDR 1000の規格に適合できません。

だから、全然DisplayHDR 1000のモニターってないんです。しかも、32:9のウルトラワイドモニターで、240HzのDisplayHDR1000はレア中のレアですね!コイツ一択レベル。

カメラ越しではあまり綺麗さが伝わらないと思いますが、マジでめちゃめちゃ映像綺麗です。

視野角について

視野角は上下左右178°あります。

ただし、ウルトラワイドの1000Rの湾曲モニターなので、正面以外から見るには適していません。

正面から見る分には、左右の端っこも色味はほぼ変わりません。

画面プリセットをチェック

ゲーマー1
ゲーマー2
FPS
RTS
鮮やか
ブルーライト低減モード
HDR効果
sRGB
色覚調整

HDR効果とHDR機能とは別物です。

HDR効果は、HDR機能を使ったような明暗差を強調した映像になります。

メニュー機能

モニターのメニュー機能はモニターの中央底面にあるスティック型のボタンを押し込んで起動します。

リモコンがついてないのはちょっと残念なところ。

ゲーミングモード

画面プリセットを選択できます。

ゲーム機能設定

Adaptive-Sync

スタッタリングやテアリングなど、画面の破綻を防ぐ機能です。

ブラックスタビライザー

画面の暗い部分を明るくして、視認性を上げる機能です。

応答速度

いわゆる、オーバードライブ機能です。上げるほど応答速度が高速化します。最高は1msです。

クロスヘア

画面の中心に、クロスヘアを表示させます。

画面調整

ローカルミーティング

ローカルディミングは、液晶のバックライトをエリアで分割して光らせる機能。最大のfasterにしておけばOKです。

DFC

画面に表示されてるコンテンツに合わせて輝度を自動調整してくれます。

入力

PBP/PIP

PIP機能はピクチャーインピクチャーの略です。ゲームをしながら、メインPCの上にワイプのように映せます。

例えば、PS5やスイッチのゲームをプレイしながら、PIPで配信コメントをゲーム画面の上に表示したり、YouTubeを見ながら作業ゲーをしたりできます。PIPを使えば、ゲーム中に小窓で動画を流すということも可能です。

ちなみに、LG OnScreen Controlというソフトを使えば一部メニュー設定をPC操作で行えたり、モニター内の画面を好きな形に分割できます。

ウルトラワイドの広い作業領域で、ウィンドウの位置調整もしやすいのでおすすめです。

LG 49GR85DC-Bで実際にゲームをプレイ

Lies of P

今回はHDR性能を楽しみたかったので、全体的に明暗差が大きく32:9のアスペクト比に対応している「Lies of P」をプレイしました。

ここまでの映像でも写っていましたが、映像がマジで綺麗。カメラ越しだとみなさんには伝わりきらないのが残念です・・・

暗い室内はライトの明かりによって明暗差が大きいんですが、DisplayHDR 1000の映像はめちゃめちゃ美しく表現してくれます。黒い部分はしっかり暗く黒く、明るく白いところはパッと明るくなり表現が素晴らしいです。

240Hz/1msなので動きにカクつきは一切感じず滑らかです。圧倒的にゲームに没入できますね。

5120×1440の解像度でドットの粗が見えないのもよい!

ただ、ウルトラワイドモニターは、HPなどのHUDが画面端にあるのでプレイ中に視界の外になってしまうことが多いので注意が必要です。

HP管理ミスって結構デスしちゃいました。

「え、それって対人FPSゲームとかだと致命的じゃね…?」と思うかもしれませんが、そういったゲームではアスペクト比を16:9の普通のモニターと同じサイズに調整できるのでご安心ください!

ちなみに。5120×1440pで240Hzの映像を出力すると、PCに負荷がかかるので、ミドルハイ以上のゲーミングPCも用意しておくと安心です!

想像以上の没入感で、集中してプレイしたい方におすすめです!

まとめ

というわけで、LG 49GR85DC-Bのレビューをさせていただきました!

ざっくりポイントをまとめると

LG 49GR85DC-Bのポイントまとめ

  • 縦横比32:9、解像度5120×1440pの超ウルトラワイドモニター
  • 240Hz/1msでぬるんぬるんの映像
  • DisplayHDR 1000の最高クラスのHDR映像を出力可能
  • 1000Rの湾曲とウルトラワイドの大画面による圧倒的な没入感
  • 横に長い画面は作業用にも便利
  • お値段は定価208,000円

しかし32:9のウルトラワイドはマジでデカいわ。圧巻です。

最初は慣れが必要ですが、慣れると作業も捗るしゲームへの没入感も圧倒的です。

映像も240Hz出るからぬるぬるですし、映画も超迫力で見られました。作業用途も動画編集が一番メリットデカい気がしましたが、エクセル作業とか横にスクロールすることがあった作業系は基本的に全部ウルトラワイドの方がやりやすいです。

ただ、マジで大きいので、置く場所は先に確認しておきましょう。せっかく買ったのに、置く場所がないなんて悲しすぎますからね。

21:9と言わず、最強のウルトラワイドモニターで最強のデスクを造りたい人はLG 49GR85DC-B、検討してみてはいかがでしょうか。

ちなみに今年初旬に発売した有機ELもそうですが、実は21:9のウルトラワイドモニターを作ったのもLGが初めてです。ウルトラワイドモニターの先駆者って実はLGなんですよね。

今後もLGの革新的なゲーミングモニター、期待しようじゃあありませんか!

また「LG 49GR85DC-B」についてはモニ研のYouTubeでも詳しくレビューしています。ぜひこちらもチェックしてください!

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この記事を書いた人

ゲーム好きが高じて、ゲーミング向けを中心に50台以上のモニターを買い漁ったガジェットオタクの20代です。好きなジャンルはFPSやTPSで、月のゲームプレイ時間は200時間ほど。
数多くのゲーミング機器を触ってきた経験を活かし、ブログとYouTubeでガジェットレビューを中心に活動しています。

お仕事についての問い合わせはメールでお待ちしております(個別の質問等には対応していません)↓
moniken.review☆gmail.com
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