モニター買い漁って50台以上!こんにちは、モニター専門家のモニ研(@medifav)です。
この記事ではLGの「UltraGear 27GL850-B」を紹介していきます。こちらのモニターはNanoIPSパネルというLGの新技術を搭載しており、そこが気になって購入してしました。
画質は2Kとも呼ばれるWQHD、画面サイズは27インチでお値段6万円ちょいと、同スペックのモニターと比べると1万円ほど高いのですが、LG新技術であるNanoIPSに1万円の価値があるのか、そのあたりをしっかりとレビューしていきます!
LG UltraGear 27GL850-Bについて
まずはLG UltraGear 27GL850-Bのポイントについて確認していきましょう。
- 144HzかつWQHDのマルチに使えるゲーミングモニター
- 応答速度1msと高速
- IPSパネルを超えたNanoIPSを採用で画質が綺麗
- お値段は少しお高め
とにかくLG UltraGear 27GL850-Bのキモは、NanoIPSパネルでしょう。これがどの程度ほかのIPSパネルに比べてキレイかどうかで、値段の高めなところがお値段相応に……いやお値段以上のモニターになるかが決まります!
では細かいスペックを見ていきましょう!
LG UltraGear 27GL850-Bのスペック
メーカー | LG |
画面サイズ | 27インチ |
解像度 | WQHD |
パネルタイプ | NanoIPS |
コントラスト比 | 1,000:1 |
リフレッシュレート | 144Hz |
応答速度 | 1ms |
パネル表面 | ノングレア |
入力端子 | HDMIx2 DisplayPort1.4×1 USB3.0アップストリームx1 USB3.0ダウンストリームx2 |
VESA対応 | 100×100 |
可動調節機能 | 高さ調整:110mm チルト:前 : -5゚, 後 : 15゚ ピボット:有り |
主な機能 | HRD10 DAS(Dynamic Action Sync)モード ブラックスタビライザー Smart Energy Saving |
同期技術 | NVIDIA G-SYNC Compatible AMD RADEON™ FreeSync™テクノロジー |
付属品 | 電源コードx1 (1.5m) AC-DCアダプタx1 HDMIケーブルx1 DisplayPortケーブルx1 USBケーブルx1 クイックセットアップガイドx1 ケーブルホルダーx1 |
寸法 | 幅614×高さ465-575×奥行き274mm |
重量 | セット(スタンド使用時)6.1kg セット(スタンドなし)4.2kg |
リモコン | なし |
内蔵スピーカー | なし |
保証 | ご購入後3年間(バックライト含む) |
価格 | ¥60,230 |
パネルタイプはIPSパネル
このモニターの一番の見どころこのモニターのパネルはIPSなんですが、ただのIPSじゃなくてLG独自のNanoIPSを採用しています。
どう違うか超簡単に言うとIPSパネルの優れた色再現性、現実に近い色味を出す能力をさらに引き上げたパネルということですね!
理屈的にはモニターのバックライトのLEDにナノサイズの粒子をくっつけることで、余計な光を吸収して現実の色味に近づけるっていう感じです。特に赤色の色再現性がよりよくなるとのこと。
IPSパネルの美しい色味がさらに強化されたパネルだと思っておけば万事OK
IPS | V | TN | |
---|---|---|---|
色再現性 | ◎ | 〇 | △ |
コントラスト | 〇 | ◎ | △ |
視野角 | ◎ | 〇 | △ |
応答速度 | 〇 | △ | ◎ |
ちなみにIPSパネルは他のパネルと比べても色再現性が高く、視野角も広いためゲームだけでなく、作業用のモニターとしても使いやすいパネルです。
WQHD画質
WQHDはフルHDの約2倍のドット数なので、映像がめちゃめちゃ繊細に映し出せます。
映像が綺麗なのはもちろんなんですが、WQHDは文字が小さくでもつぶれず読める解像度なので、ブラウザやアプリを小さく表示することで作業領域が増えるメリットもかなり大きいですね。
モニターサイズは27インチ
144Hzの1msってなるとちょっと大きめに感じる人も多いと思うんですが、WQHD解像度を生かすってなると27インチが最低サイズって感じですね。
27インチ以下だと小さくてちょっとWQHDの恩恵を感じにくいですなので、WQHDや4Kモニターを買うなら僕は27インチ以上をおすすめします!
リフレッシュレート144Hz
リフレッシュレートっていうのは1秒間に何回画面を更新できるかっていう値です。
この数値が大きいほど映像が滑らかのぬるんぬるんに見えます。
WQHD解像度にも関わらず144hzの出力が可能となっています。
もちろん実際にゲームをプレイしてWQHDで144Hzを出そうと思ったらPCのスペックも結構求められるので、そこは注意が必要ですね。
144Hzはマウスカーソル動かすだけでもわかるぬるぬるさなので60Hzから移行すると世界が変わります。
応答速度はGTGで1ms
応答速度っていうのは画面がある色から別の色に変化するときの速度のことです。
これが遅いと動きの速いゲームとかで一瞬前の映像が残像のように残って敵がぶれて見えたりします。これがいわゆる残像感ってやつですね。
結構144HzでWQHDってなると応答速度は若干遅めっていうのも多いんですが、27GL850-Bはしっかり高速の1msなので、応答速度による残像感はほぼないといえるレベルです!
お値段は少しお高めの60,230円
正直なかなかいいお値段ですよね。
WQHDで144Hz、そしてIPSパネルっていうだけなら5万円あればかなりいいのが買えます。
おそらくこの価格差はNanoIPSパネル搭載によるものでしょう!
果たしてNanoIPSに1万円差額を払う価値があるのかを、見ていきましょう。
LG UltraGear 27GL850-B開封レビュー
ここからは実際にLG UltraGear 27GL850-Bの実機レビューをしていきます。
開封&中身を写真付きでチェック
- 電源コードx1 (1.5m)
- AC-DCアダプタx1
- HDMIケーブルx1
- DisplayPortケーブルx1
- USBケーブルx1
- クイックセットアップガイドx1
- ケーブルホルダーx1
- マウスホルダーx1
マウスホルダーの使い方や取り付け場所がいまいちわからなかったので、あとで追って説明していきます。
では組み立てていきましょう!
モニター組み立て
モニターの組み立てはドライバーなどが不要なので簡単に組み立てられます。
台座とスタンドを組み合わせ、そこのネジを手で回せば組み立ては完了です!
本体サイズ
デザインはかなりシンプル!ベゼルレスデザインはいいですね。
ただLGのロゴはあんまりかっこよくないかなあもっとこうゲーミングなかっこいいブランド作って中二心をくすぐるイカれたロゴを作ってほしいところ。
横幅は61.5㎝、高さは可変で上が56.5㎝一番下が45.6㎝です。
画像を見ていただくとわかりやすいですが、一番下まで下げても机にベタ付けはできませんでした。
机ギリギリにモニターを設置したい人はモニターアームを使いましょう。
ベゼルは6㎜
ベゼルは非表示領域込みで6㎜くらいです。
かなりベゼルレスデザインでかっこいいですね。
台座デザイン
台座とスタンドは正直ちょっとダサい。
台座はエンジと黒の2色でかっこいいんですが…この伸縮しそうなデザインのスタンドが微妙なのかな?
背面デザイン
台座はイマイチでしたが、背面デザインはかっこいいですよ!
黒とエンジの2色と、ギアスっぽいデザイン……うーんいいですね。
ただ、伸縮して高さ調整するスタンドアームのダサさが気になるので、モニターアームを使いたくなりますね。
背面の円形になっているところはひかりそうに見えるんですが、光りません。
モニター裏を輝かせたい人は、LEDライトを買うなりして光らせましょう!
これめっちゃオシャレなんですよね…
入力端子がモニターの底面じゃなくて背面についてます。LGのモニターはどれもこのタイプですね個人的にはケーブルの抜き差しが楽なので結構好きです
入力端子
- USB3.0ハブ機能
- HDMIx2
- DisplayPort1.4x1
- イヤホンジャック
USBハブ機能がついているので、本体とモニターを繋ぐとマウスやキーボードをモニターにつなげて使えるようになります。結構USBハブ機能がついているモニター増えてますが、かなり便利ですね。
LG UltraGear 27GL850-Bにはスピーカーがついていないので、音を聞くためにはイヤフォンジャックにヘッドホンを刺したり、外付けスピーカーを使うなどしないと音が聞こえないので要注意。
マウスホルダーについて
マウスホルダーはモニター中央の底につけて、マウスのケーブルをまとめれるって感じなんですが、僕は無線マウスを使ってたので完全にいらない機能でした。
LG UltraGear 27GL850-Bの性能を検証
では次にNanoIPSパネルの色味と、スタンドの機能性、視野角についてみていきましょう。
NanoIPSパネルの色味について
WQHDとフルHDの画質の差はありますが、同じ画像を標準モードで映しています。
写真で伝わりきるかわかりませんが、雲のあたりのオレンジ色~赤色の描写がものすごく綺麗でビックリしましたよ。
画質の差もありますが、個人的には色味が思っていた以上に凄くて1万円高くても納得しましたね!
特に画面の綺麗さを重視する人は1万円払っても嬉しいんじゃないかな?
単体で大きく映したのが上の画像になります。綺麗ですよね
スタンド性能について
LG UltraGear 27GL850-Bは高さの昇降だけでなく、上下の傾き(チルト)・画面回転(ピボット)に対応したエルゴノミックスタンドを採用しています。
画面をベストなポジションに配置でき、快適にゲームを楽しめますが、スイベルがないのはちょっと残念ですね。
- 高さ調整:0〜110mm
- 上下チルト(傾き):-5゚~15゚
- ピボット(回転):-90°~90°
前後チルト
一番下に倒すと-5° 0° 一番上に向けると15°
モニタの首を上下に角度調整できるチルト機能に対応しています。最大で手前側に5°、奥側に15°まで傾けることができます。
ピボット
左右の首振り(スイベル)はありませんが、回転機能はあります。
縦に長いTwitterのようなサイトを見る時や、スマホゲームをするときは縦長にすると使いやすいですよ。
視野角について
横からみたモニター 上から見たモニター
IPS液晶パネルが採用されており、上下左右178°の広視野角対応です。かなり角度をつけても奥の色がはっきりわかりますね。
視野角が広く、画質がきれいなのでサブモニターや作業用モニターとしてもおすすめできます。
LG UltraGear 27GL850-Bの機能性について
メニューはモニター下部のロゴの裏あたりにあるスティック式ボタンを押し込むことで起動します。
設定を選びましょう。
Adaptive-Sync
Adaptive-Syncはテアリングやスタッタリング(画面の表示のズレやかくつき)を抑えてくれる機能です。
こちらは基本的にオンにしておけば大丈夫です。
ブラックスタビライザー
画面の暗い所を明るくして見やすくしてくれる機能です。
暗い箇所が多いゲームでは快適にプレイできるようになりますが、表示の色味が変わってしまったり、本来のゲームの良さが消えてしまう可能性もあるので微調整しながら使いましょう。
遅延軽減のDAS(Dynamic Action Sync)モード
本来モニターはGPUから受信した映像信号に映像処理を行ったあと、一度フレームバッファに格納してから映像を表示させますが、DASモードを使うと、フレームバッファを通さず映像を画面に出力するようになります。
これにより遅延を最小限に抑えることが出来るので、遅延が致命的になるゲームを遊ぶときに頼りになる機能です。
クロスヘア
クロスヘアは画面中央に照準を表示してくれる機能です。
照準機能がないゲームをやるときに役に立ちますよ。
SMART ENERGY SAVING(消費電力低減)
マニュアルによると明るさが変わる可能性があるみたいなので基本オフでいいです。電気代払おう。
ゲーミングモード(画面プリセット)遠目でチェック
ゲーマー1 ゲーマー2 FPS RTS ブルーライト低減モード SRGB HDR効果
- ゲーマー1
- ゲーマー2
- FPS
- RTS
- 鮮やか
- ブルーライト低減モード
- HDR効果
- SRGB
LG UltraGear 27GL850-BはHDR10に対応していますが、画面プリセットにあるHDR効果はHDR10ではなくHDRっぽくみせる効果があります。
HDR10
HDRをONにすると、画面プリセットのところのHDR効果が「標準」という表記になります。
LG UltraGear 27GL850-Bで実際にゲームをプレイ
やっぱりグラフィックを重視してプレイしたいゲーム向きのモニターだな、って感じました。
色味が非常に綺麗ですし、WQHD解像度の映像美もすばらしいです。
もちろんFPSゲームもぬるぬるでプレイできますが、ガチでやるならWQHDはそもそも不要ですね。あとHDRは別につけなくてもいい気がしました。
元の色味がすごくいいからか、僕はこのモニターのHDR10はあんまりメリットに感じなかったですね。まあもともとの映像が非常にきれいなので問題はないと思います!
まとめ
というわけで、LG UltraGear 27GL850-Bをレビューさせていただきました!
ざっくりポイントをまとめると
- 144HzかつWQHDのマルチに使えるゲーミングモニター
- 応答速度も1msと高速
- IPSパネルを超えたNanoIPSを採用
- 色味がマジのガチで息をのむ美しさ
- 特にオレンジがめちゃめちゃ綺麗
- WQHDの作業領域の広さは至高
- スタンドはちょっとダサい
- お値段はお高め
驚いたのはやっぱり色味ですね。
画面越しだとこの魅力が伝わるかわからないんですが、ほんとに綺麗でした!引き込まれるような発色が素晴らしいただ、全員が全員このNanoIPSパネルに普通のIPSパネルから1万円出すかっていうと難しいところだと思う。
僕はアリだと思うけど、1万円は大金ですからね…
Amazonセールとかで安くなることもあるので、そういったタイミングならかなりおすすめだと思いました。
FPSゲーム用っていうよりはグラフィック重視のゲームとかアクションとかをプレイする人や、動画編集など画面の作業領域をがっつり使う趣味や仕事をする人に向いていますね!
個人的にWQHDや4Kでも60Hzは作業に使っててもぬるぬる感が物足りないので144Hzなのもえらいスペック自体は非常にいいモニターだと思いました。
作業もするし、ゲームもする!そんな人にはオススメのモニターです!
また「LG UltraGear 27GL850-B」についてはモニ研のYouTubeでも詳しくレビューしています。ぜひこちらもチェックしてください!