【実機】Acer Nitro XV252QFbmiiprx レビュー|390Hz・0.5msなど最強クラスのゲーミングモニター

モニター買い漁って50台以上!こんにちは、モニター専門家のモニ研(@medifav)です。

今回はAcerの世界初390Hzゲーミングモニター「Acer Nitro XV252QFbmiiprx」をレビューします!

390Hz・・・?完全に最先端!

この数値は前人未踏!Nitro XV252QFbmiiprxを紹介するにはリフレッシュレートを外せません。

390Hz以外にもすごいところがあるので、ひとつずつスペックを見ていきましょう!

目次

Acer Nitro XV252QFbmiiprxについて

NITRO XV252QFbmiiprx [24.5インチ ブラック] の製品画像

まず、Acer Nitro XV252QFbmiiprxのポイントについて確認していきましょう。

Acer Nitro XV252QFbmiiprxについてのポイント
  • 390Hzの高リフレッシュレート
  • スピーカー搭載
  • IPSパネルで綺麗な映像美を楽しめる
  • 応答速度は0.5ms+ELMB(黒挿入)で残像対策バッチリ
  • DisplayHDR400を搭載
  • 価格は高性能なので少し高め

リフレッシュレー390Hzに目が行ってしまいますが、応答速度0.5msやDisplayHDR400搭載など他の部分も高性能です。

では細かいスペックなどを見ていきましょう

Acer Nitro XV252QFbmiiprxのスペック

NITRO XV252QFbmiiprx [24.5インチ ブラック] の製品画像
メーカーAcer
画面サイズ24.5インチ
解像度フルHD
パネルタイプIPSパネル
コントラスト比1000 :1
リフレッシュレート390Hz
応答速度1ms(GtoG)
オーバードライブ時:0.5ms(GtoG Min)
パネル表面ノングレア
入力端子HDMI 2.0×2
DisplayPort×1
イヤホンジャック
VESA対応100×100
可動調節機能チルト角:上25°/下5°
スイベル機能:360°
高さ調整機能:最大120mm
ピボット機能:時計回り90°/反時計回り90°
主な機能DisplayHDR400
ブルーライト軽減
同期技術AMD FreeSync™Premium
付属品DisplayPortケーブル(1.5m)
HDMIケーブル(1.5m)
電源ケーブル(1.5m)
ユーザーガイド
台座
支柱
保証書
修理依頼書
寸法約558 x 383-503 x 234 mm
重量スタンドあり: 約5.03kg、スタンドなし: 約3.53kg
リモコンなし
内蔵スピーカー2W+2W
保証3年(パネル・バックライトユニットは1年)
価格¥89,800(税込み、記事作成時)

パネルタイプはIPSパネル

パネルはIPSを採用しています。

最近はFPSゲーム用モニターでも、色味がよく角度を付けて画面をみても色味が変わりにくいIPSパネルが人気です。

普通に映像を見たり、作業をするにも適したパネルです。

Acer Nitro XV252QFbmiiprxは、DisplayHDR400という規格に対応しているため、HDR対応のゲームや映像を見るのにも適しています。

IPSVTN
色再現性
コントラスト
視野角
応答速度
液晶パネルの比較表

ただしコストがかかるのでほかのパネルに比べて価格は上がる傾向にあります。

モニターサイズは24.5インチ

モニターサイズは24.5インチ
高リフレッシュレートゲーミングモニターに一番多いサイズです。デスクに置いた時に画面全体が視界に収まりやすいので、ちょうどいいサイズです。

僕もFPSゲーム用なら24.5インチが一番好みですね

フルHD画質

高リフレッシュレートになると、解像度は低くなる傾向にあります。これは高解像度と高リフレッシュレートを実現するのが技術的・コスト的に難しいためです。

PC側としても、390Hzどころか240Hzを活かそうとすると解像度をフルHDに上げる余裕が無い、という理由もあります。

リフレッシュレートは390Hz

リフレッシュレートは前人未踏の390Hz!390Hzって!

リフレッシュレートっていうのは1秒間にモニターの画面が更新される回数で、これが高ければ高いほど映像が滑らかで動きがスムーズになります。

僕が今まで使った最高リフレッシュレートは360Hzでした。それを超える390Hz・・・とんでもない!

360Hzですら使いこなせなかったので、ベストな使い方も考えたいです!

応答速度は0.5ms

0.5msで遅いという人はいないでしょう!さすがは最強ゲーミングモニター、応答速度も爆速ですね。一般的なゲーミングモニターは1msですからね。

応答速度っていうのは画面の色が別の色に変わるときの色の変化の速度のことです。

応答速度が遅いと、動きの速い敵などがブレて見えます。FPSゲームでは不利になることもあります。ブレて見えるのを残像感と言います。

1ms以下なら残像感はほぼ感じません。0.5msならまったく気にしなくてOK!

※参考:応答速度とは?残像感をなくして眼精疲労を軽減!

お値段はちょっと高めの89,800円

お値段は89,800円!

なかなか手を出しにくい価格ですが、このハイスペックを考えたら妥当な金額ではないでしょうか。

Acer Nitro XV252QFbmiiprx開封レビュー

ここからは実際にAcer Nitro XV252QFbmiiprxの実機レビューをしていきます。

開封&中身を写真付きでチェック

Acer Nitro XV252QFbmiiprxの付属品は以下の通りです。

  • 本体&スタンド
  • 台座
  • HDMIケーブル
  • DisplayPortケーブルケーブル
  • 取扱説明書

モニター組み立て

まずは、本体背面の凹みに、スタンドをはめます。

次にスタンドの底に台座をはめて下さい。

最後にネジを手で回します。

台座裏の手で締めれるネジを回せば組み立て完了です!

台座の底は回転するので、下の画像のようにネジを隠すことも可能。

本体サイズ

横幅55.7センチ

モニターの横幅は55.7センチ。高さは50.6センチ〜39.2センチに調節可能です。

ベゼルは5-6mm

ベゼルは結構薄くて、非表示領域込みで5-6mmです。このクラスのモニターを並べる人は少ないと思いますが、他のモニターと並べるときは、ベゼルが薄い方が見栄えがいいですよね。

背面デザイン

背面デザインは上記の画像です。

左上にacerのロゴがあります。その他はシンプルなデザインなので特に注目する点はないですね。

スタンドの突起部分にケーブルをまとめられます。簡易的なホルダーなのですごい綺麗にまとまる、というものではありません。

左端に電源ボタンやメニュー操作用のボタン・スティックボタンがあります。

入力端子

入力端子は左から

  1. HDMI2.0 x 2
  2. DisplayPort1.4 x 1
  3. ステレオミニジャック

かなりシンプルな構成ですね。USBハブなどゲームに関係ない機能は付いていません。

Acer Nitro XV252QFbmiiprxの性能を検証

スタンド性能について

Acer Nitro XV252QFbmiiprxは高さの昇降だけでなく、上下の傾き(チルト)・左右の角度(スイベル)・画面回転(ピボット)の全てに対応しています。

  • 高さ調整:0〜120mm
  • 上下チルト(傾き):-5°~25°
  • スイベル(首振り):360°
  • ピボット(回転):-90°~90°

上下チルト

モニタの首を上下に角度調整できるチルト機能にも対応しています。

最大で手前側に5°、奥側に25°まで傾けることができます。動かす際に固さはなく、とてもスムーズに可動します。

スイベル

スイベルは360°

普通のモニターだと左右45度でもかなり回るほうなので、360度回るスタンドはかなり優秀です。

ピボット

ピポット機能付きなので、縦にして使えます。スマホゲームをPCでプレイするときに便利です。

時計回り・反時計回りの2通りで回転可能です

視野角について

まず、正面から見た映像はすごい綺麗です!

高リフレッシュレートのFPSゲーム向けのモニターでありながら、IPSパネルなので色味が素晴らしい!

もちろん視野角も広く、上下左右178°。

このように上から見ても、横から見てもはっきりと色が分かります。

この視野角の広さが、IPSモニターの魅力です

スピーカーの音質

XV252QFはスピーカーが搭載されています。上の画像をクリックすると、音質確認できます。(YouTubeに飛びます)

音質は並みか、並みより少しいいくらいですかね。少しゲームする分には問題ないですが、音楽やゲームのBGMをしっかり聞きたいという方は、外付けのスピーカーやヘッドセットを購入したほうがいいですね。

FreeSync
G-SYNC
  • RadeonなどAMD製グラフィックボード
  • GeforceなどのNVIDIA製グラフィックボード

Acer Nitro XV252QFbmiiprxの機能性について

続いてメニュー機能について紹介します!

画面モードプリセットの紹介

Acer Nitro XV252QFbmiiprxに用意されている画面プリセットを画像付きで紹介していきます。

画面プリセットは標準を入れて7種類です。

  • 標準
  • アクション
  • レース
  • スポーツ
  • エコ
  • グラフィック
  • HDR

画質調整について

ブラックブースト

ブラックブーストは数値を上げるほど、画面全体の暗い部分が明るく見えます。数値を下げると暗いところが、より暗く見えます。

DBDのような画面全体が暗いゲームだと、数値を上げると視認性が良くなり、有利に戦えます。

ブルーライト

ブルーライトは、パーセンテージに応じてブルーライトをカットできます。

ACM

ACMはコントラストの自動調整機能です。

HDR

HDR対応コンテンツを見るときに、明暗が混在している映像がより美しく見やすくなります。HDR-400は通常のHDRと比べてより明確に輝度の基準が定められているため、より美しい映像になります。

スーパーシャープネス

スーパーシャープネスは、画面に表示されている映像の輪郭をくっきりさせます。

Max Brightness

Max Brightnessは輝度が100の状態よりも、さらに明るくなります。

オーディオ機能

オーディオでは、モニターのスピーカーの調整です。

音量調節とミュートができます。

ゲーミング機能

反応速度表示

少し分かりにくいですが、他のモニターのオーバードライブ機能です。「オフ」「ノーマル」「極度」の3種類があります。

上げれば上げるほど、応答速度が早くなります。ただ、逆残像が発生する可能性があるので、ゲームをプレイしながら切替ましょう。

AMD FreeSync Premiumについて

画面のブレであるティアリングや、カクつきであるスタッタリングを防いでくれる機能です。

リフレッシュレートについて

リフレッシュレート数はオンにすると、現在のリフレッシュレート数を画面内に表示します。

VRBについて

VRBは黒挿入のことです。フレームとフレームの間に、黒のフレームを挿むことで動きの速い映像の残像感をカットしてくれます。FPSゲームでは敵の視認性がアップするので、かなり有効な機能だと思います。

原理としては、人間の視覚に備わっている「残像効果(前のフレームの映像と現在のフレームの映像が平均化されてしまう現象)」をリセットすることで、画面のボケて見えてしまう症状を低減しています。

これはFPSやTPSなど素早い反応が重要なゲームではとても有用な機能ですが、輝度が若干落ちるのでその点は注意が必要です。

また、黒挿入は通常の描写の合間に黒フレームを一瞬だけ挿入する技術なので、フレームレートが低い映像で黒挿入機能がONになっていると、元々画面の更新がスムーズに行われていない状態にさらに黒画面が挿入されることとなり、ラグが強まってしまう場合があります。

そのためハイスペックゲーミングPCなどではオンにするのがおすすめですが、ONにすると画面全体が暗くなるので常にオンにする必要はありません。

照準点について

照準点をオンにすると、画面の中央に3種類の照準を表示します。

システムについて

システムは変更するところがほとんどありませんが、オーバークロックはオンにしないと「390Hz」を出せません。オフだと最大で360Hzになるので、必ずオンにしておきましょう。

Acer Nitro XV252QFbmiiprxで実際にゲームをプレイ

最後に実際にゲームをプレイしました!超高リフレッシュレートでプレイするときにお馴染みのFortniteです。

Fortniteなら390fpsが出るのではないかと思ったのですが、超絶軽くなるパフォーマンスモードでも戦闘中だと200fpsから300fpsくらいでした。

ゆっくり歩くだけなら390fps以上も出ますが、描写が増えると僕のRyzen9 3900+RTX3080の構成だと390fps以下になってしまいます。

Valorantmo試しましたが、より重いみたいで試合中だと280fpsしか出ませんでした。訓練場をゆっくり歩くと340fpsくらい出ましたが、390fpsには届きませんでした。

最強無敵の390Hzを活かすには、かなりのマシンパワーが必要ですね。僕のPCよりもスペックがいい40万円クラスのゲーミングPCならFortniteで390fpsを活かす機会が増えるかもしれません。

たしかにプレイ中はぬるぬるでとても気持ちよく操作できました。最強環境を揃えられるなら、ロマンの一つとしてXV252QFを持つのはアリではないでしょうか!

ちなみに僕の大好きなApexLegendsは、そもそも300fps以上でないので今回はお留守番です。

まとめ

というわけで、Acer Nitro XV252QFbmiiprxをレビューさせていただきました!ざっくりポイントをまとめると

Acer Nitro XV252QFbmiiprxポイントまとめ
  • 史上最強クラスのリフレッシュレート390Hzに対応
  • 応答速度が0.5msでFPSゲームに最適
  • DisplayHDR400とIPSパネルを搭載しておりグラフィックが美しい
  • 黒挿入機能などFPSゲーム向け機能が搭載
  • 現状だと390Hzを使える場面はごくわずか

やはり390Hzはすごい!これぞロマン!

390Hzを出せるゲーミングPCはほぼない、そして390fpsに対応しているゲームも少ない、これに関しては最初から分かっていました。モニターの進歩にゲームやPCが付いて来れていないですね。

ぼくの環境だとフォートナイト専用機になってしまいます。現状最強のCPUと最強のグラボを積んだゲーミングPCならValorantも行ける気がします。

しかし、現時点だと将来に期待のロマン枠感は否めません。

スペック自体はリフレッシュレート以外でも、IPSパネルでDisplayHDR400に対応でグラフィック重視のゲームも楽しめて、VRBの黒挿入でFPSゲームにも完璧対応している最強モニターなんですけどね。

その分、価格も高い。

予算があって、ロマンを求めて、高リフレッシュレートを出せるゲームをプレイする男気溢れる方は、詳しい価格やスペックをリンクから確認してみてください。

最速の世界に、あなたも足を踏み入れてみませんか?

また「Acer Nitro XV252QFbmiiprx」についてはモニ研のYouTubeでも詳しくレビューしています。ぜひこちらもチェックしてください!

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この記事を書いた人

ゲーム好きが高じて、ゲーミング向けを中心に50台以上のモニターを買い漁ったガジェットオタクの20代です。好きなジャンルはFPSやTPSで、月のゲームプレイ時間は200時間ほど。
数多くのゲーミング機器を触ってきた経験を活かし、ブログとYouTubeでガジェットレビューを中心に活動しています。

お仕事についての問い合わせはメールでお待ちしております(個別の質問等には対応していません)↓
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