
Alienware AW2726DMは、27型・WQHD・240HzのQD-OLEDモニターです。6万円台で有機ELを選べるのは魅力ですが、今の国内価格なら、僕はAW2725Dも必ず並べて比較します。
2026年9月14日に確認したDell日本公式の販売価格は、AW2726DMが61,481円、AW2725Dが64,981円。差額は3,500円です。AW2725Dは最大280Hzに対応し、HDMI入力の上限やUSBハブの有無にも違いがあります。
AW2726DMで特に気を付けたいのは、240Hzを使う接続先です。DisplayPortは最大WQHD・240Hzに対応しますが、HDMIは最大WQHD・120Hz。「240HzモニターだからHDMIでも240Hz」と考えて買うと、ここで困ります。
今回は日本向けの製品仕様と公式資料を基に、AW2726DMを選ぶ理由、価格差を払ってAW2725Dへ上げる理由、仕事との兼用で確認したい点を整理します。価格は税込・配送料込みの確認時点のものなので、注文時には販売ページを見比べてください。
AW2726DMはDisplayPortで240Hzを使うPC向け

AW2726DMの中心になるのは、27型のQD-OLEDパネルとWQHD・240Hzです。フルHDより細かな映像を表示しつつ、高いリフレッシュレートでPCゲームを遊びたい人に向いた構成です。
| 項目 | AW2726DMの日本向け仕様 |
|---|---|
| 画面 | 27型 QD-OLED 反射防止 |
| 解像度 | 2560×1440 WQHD |
| 最大リフレッシュレート | DisplayPortで240Hz HDMIで120Hz |
| 応答時間 | メーカー公称0.03ms GtG |
| 標準輝度 | 公称200cd/m² |
| HDRピーク輝度 | 公称400cd/m² APL 10%の条件 |
| 色域 | メーカー公称DCI-P3 99% CIE 1976 |
| 映像入力 | DisplayPort 1.4×1 HDMI 2.1 TMDS×2 |
| USBハブとUSB-C映像入力 | 搭載なし |
| 同期機能 | AMD FreeSync Premium VESA AdaptiveSync |
| 高さ調整 | 130mm |
| アーム取付 | VESA 100×100mm 本体約3.9kg |
| 販売価格 | 61,481円 2026年9月14日確認 |
表面処理は、日本向けの仕様欄で「反射防止」と記載されています。映り込みの感じ方は部屋の照明や窓の位置でも変わるので、画面の性能と一緒に設置場所も考えておきたいです。
WQHD・240Hzを使うなら、PCのDisplayPort出力からつなぐ構成が基本です。PCやゲームが240fpsを出せるかは別の話なので、モニターを換えればフレームレートも上がると考える必要はありません。
特に高画質のゲームでは、GPUが作れるフレーム数が先に上限になる場合があります。普段遊ぶゲームと設定でPCがどの程度動くかを確認し、画面側の上限をどこまで重視するか決めると、予算を配分しやすくなります。
AW2726DMは、画面にお金を使い、接続機能を絞った構成と捉えると分かりやすいです。ノートPCの給電やマウスの接続までモニターへまとめる使い方とは、選ぶ方向が違います。
HDMIの上限は120Hzなので接続前に確認したい

端子の条件は、この機種で最も先に確認してほしい部分です。日本向けの仕様は次のように分かれています。
| 接続端子 | 対応上限として記載された条件 |
|---|---|
| DisplayPort 1.4 | WQHD 240Hz HDR DSC AdaptiveSync |
| HDMI 2.1 TMDS | WQHD 120Hz HDR VRR |
HDMIは2ポートありますが、仕様に書かれているのはTMDSで、WQHD・120Hzまでです。「HDMI 2.1」という名前だけを見て、別機種のHDMI 2.1 FRLと同じ上限だと思わないようにしてください。
デスクトップPCなら、GPUのDisplayPortから接続できるかを確認します。付属ケーブルは、DisplayPortとHDMIがそれぞれ1.8mと記載されています。机の配置が決まっているなら、この長さでPC本体まで届くかも見ておくと、追加の出費を判断しやすいです。
ノートPCは、映像出力に対応するUSB-CからDisplayPortへ接続する方法が候補になります。ただし、PCのUSB-Cが映像出力に対応していることと、使うケーブルや変換器が目的の解像度とHzに対応していることが前提です。AW2726DM側にUSB-C映像入力はなく、その接続でノートPCへ給電する機能もありません。
HDMIしか出せないPCで240Hzを使いたいなら、AW2726DMは選びにくいです。HDMI出力を安易な変換アダプターでDisplayPortへ変えれば同じ条件になる、と考えるのも避けたいところ。信号の向きや変換器の対応範囲が関わるので、目的に合った入力を持つモニターを選んだ方が構成を決めやすくなります。
PS5などをHDMIでつなぐ場合も、モニターの公称値だけで個別ゲームの対応までは判断できません。ゲーム機の出力設定、ゲーム側の対応、HDRやVRRの組み合わせを確認します。AW2726DMをPCとゲーム機で兼用するなら、240Hzを使うPCはDisplayPort、ゲーム機はHDMI、と接続先を分けて考えると整理できます。
端子名だけで迷ったときは、HDMIとDisplayPortの違いも確認してみてください。AW2726DMでは「何本つなげるか」以上に「どの端子で何Hzまで出せるか」が重要です。
QD-OLEDの黒と0.03msは別々の特徴として見る

QD-OLEDは、画素が自ら発光する有機ELの方式です。バックライトで画面全体を照らす液晶とは構造が違い、黒を表示する画素の発光を抑えられることが、暗い映像を表示するときの特徴になります。
ただし、黒の表現と、明るい部分をどれくらい強く表示できるかは別です。AW2726DMの日本向け仕様では、標準輝度が200cd/m²。HDRのピーク輝度400cd/m²は、APL 10%の条件で記載されています。
APLは平均画像レベルのことです。400cd/m²はこの条件でのピーク値なので、画面全体を明るく表示したまま出し続けられる明るさとして読むものではありません。HDRの明るさを比べるときは、数字と一緒に記載条件も確認してください。
僕なら、有機ELに変える目的が「暗いシーンの黒をしっかり見たい」なのか、「HDRの強い光まで楽しみたい」なのかを分けて考えます。QD-OLEDという方式名だけでHDRモニターとしての性能を全部判断すると、同じ有機EL同士の違いを見落としやすいです。
色域はメーカー公称でDCI-P3 99%です。表示できる色の範囲が広いという仕様であって、どんな設定でも色が正しく見えることを保証する数字ではありません。ゲームや映像の設定と、色の扱いを合わせて使う必要があります。
応答時間は公称0.03ms GtG。これは画素が色を切り替える速さに関する値で、入力してからゲームに反映されるまでの遅延全部を表す数字ではありません。入力遅延、画素の応答、リフレッシュレートは分けて考えます。
240Hzでは、1回の書き換え間隔が約4.17msです。画素の応答が公称0.03msでも、新しい映像を表示できるのは1秒に最大240回。動くものの見え方にはリフレッシュレートや視線の動きも関わるので、0.03msだけで動体表示のすべてを説明しない方が、液晶からの買い替えも判断しやすくなります。
同期機能はAMD FreeSync PremiumとVESA AdaptiveSyncを案内しています。AW2725DのG-SYNC CompatibleやFreeSync Premium Proの表記を、名前の似たAW2726DMへそのまま移さないようにしましょう。使うGPUとの組み合わせは、対象機種の対応情報で確認してください。
仕事との兼用ではUSBハブと固定表示を考える

AW2726DMはUSBハブを搭載していません。キーボードやマウスの受信機、外付けSSDなどは、PCや別のUSBハブへつなぐ構成になります。USB-Cで映像と充電をまとめたいノートPC利用者には、ここが分かりやすい不向きな点です。
画面と電源と周辺機器をノートPCへ1本でつなぐことが目的なら、USB-Cモニターのおすすめ5選で紹介しているような、USB-C給電に対応するモニターの方が用途に合います。ゲーム画面のために有機ELを選ぶのか、仕事の配線をまとめたいのかを先に決めると、異なる種類のモニターを価格だけで比べずに済みます。
文字作業では、27型WQHDという画素数と、文字の表示のされ方を見ます。QD-OLEDの色の配置とOS側の文字描画の組み合わせによっては、文字の輪郭の見え方が気になる場合があります。細かい文字を長時間読む人は、画素の応答が速いことだけを理由に作業にも最適と決めない方がよいです。
また、有機ELを仕事に使うなら、同じ画面を長く表示する運用も考えます。表計算や編集ソフトでは、ツールバーや枠が長く同じ場所に残ることがあります。ゲーム中心で表示内容が変わる使い方と、同じアプリを毎日開いたままにする使い方は区別したいです。
Dellは、AW2726DMを対象機種に含む公式サポート記事で、焼き付き対策のピクセルシフトを説明しています。画面の位置を少しずつ動かして固定表示の影響を抑えるための機能です。ただし、こうした保護機能があっても、焼き付きの可能性がなくなるわけではありません。
未使用時に画面を消す設定や、ピクセルシフトなどの保護機能を確認して使いたいですね。仕事中心でこうした点を意識せず使いたいなら、IPSモニターも一緒に比較する価値があります。ゲーム用の有機ELと作業用の画面を分ける構成も、予算と机の広さが合えば候補です。
Dell公式のピクセルシフト説明には対象モデルも記載されています。URLには別の型番が入っていますが、ページ内の対象機種にAW2726DMが含まれています。
台座は奥行き約23cmで高さを130mm動かせる

スタンドを含む横幅は約60.9cm、奥行きは約23.3cmです。27型の画面が机の幅に収まるかに加えて、台座とキーボードの間に操作スペースが残るかを確認してください。FPSでマウスを大きく動かす人は、画面の薄さより台座の位置が気になることもあります。
高さは130mm調整でき、スタンド込みの高さは約39.3〜52.3cmです。画面の傾きと縦回転にも対応します。机に置いたときの目線に合わせられる範囲を確認し、見上げたり大きくうつむいたりしない位置を探すと使いやすくなります。
モニターアームを使う場合は、VESA 100×100mmと、本体の約3.9kgが確認の出発点です。箱を含む重量やスタンド込みの重量とは区別して、アームの対応重量を見てください。もちろん、机の厚みや裏面にクランプを固定できるかも必要な条件です。
同梱物にはスタンドのほか、六角レンチとネジなどが記載されています。組み立て方法やアームへの取り付けは、製品に付属する案内に沿って進めるのが確実です。画面の外観写真から、工具なしで全部組み立てられると決めつけないようにしましょう。
日本向け仕様の保証欄は3年間の限定保証で、良品先出しサービスとプレミアムパネル交換を案内しています。修理や交換が必要になった際は、症状と購入情報を用意して対象条件を確認します。「3年間」という期間の表記だけを、どんな症状でも無条件に新品交換される意味として読むものではありません。
保証を重視する人は、購入先の表示とDellの案内を合わせて確認してください。価格差だけで販売店を決めず、問い合わせ先や交換の条件まで含めて比較した方が、購入後の対応を考えやすいです。
AW2725Dとの差が3500円なら上位モデルを先に見る

AW2726DMを単体で見ると、WQHD・240HzのQD-OLEDが6万円台という仕様は魅力的です。ただ、同じ日にAW2725Dを64,981円で選べるなら、判断は変わります。差額3,500円で何が変わるのかを見てください。
| 比較項目 | AW2726DM | AW2725D |
|---|---|---|
| 確認価格 | 61,481円 | 64,981円 |
| 解像度 | WQHD | WQHD |
| DisplayPortの最大Hz | 240Hz | 280Hz |
| HDMIの最大Hz | 120Hz | 280Hz |
| HDMIの方式 | HDMI 2.1 TMDS | HDMI 2.1 FRL |
| USBハブ | なし | あり USB-BでPCへ接続 |
| USB-C | なし | 下流側データ通信と最大15W給電 |
| 可変リフレッシュレートの案内 | FreeSync PremiumとVESA AdaptiveSync | G-SYNC CompatibleとFreeSync Premium ProとVESA AdaptiveSync |
いずれのHzもWQHDでの製品側の対応上限です。AW2725DのUSB-Cは最大15Wの周辺機器向け端子で、映像入力やノートPCへの給電には使えません。USB-C 1本でノートPCとつなぐモデルに変わるわけではない点は、先に押さえておきましょう。
40Hzの差だけなら、使っているPCやゲームによっては優先順位が低いこともあります。280Hzの書き換え間隔は約3.57msで、240Hzとの差は約0.60msです。この数字だけから勝率や体感差は断定できません。
むしろ接続構成に直結するのは、HDMIの上限とUSBハブです。HDMIから高Hzを出したいPCを使う人や、USB機器をモニターへまとめたい人なら、3,500円を追加する理由を作りやすいです。AW2725Dの画面やHDRの仕様は、AW2725Dのレビューで比較しながら整理しています。
この価格差なら、僕はAW2725Dを先に検討します。AW2726DMを選ぶのは、予算を61,000円台までに収めたい、DisplayPortで240Hzが使えれば足りる、USBハブを使わない、と条件がはっきりしている場合です。
もちろん、セールで価格差が広がれば選び方も変わります。例えば差額が1万円以上になるなら、HDMIやUSBハブを使わない人にとって、AW2726DMの省かれた機能を受け入れる意味は大きくなります。これは将来の価格を予想した話ではなく、購入時に比較し直すための判断基準です。
AW2726DMは、DisplayPort接続でゲームを楽しむという目的に絞れば検討できる1台です。ただし「新しい型番だからAW2725Dより上」「有機ELで安いから即決」という選び方はせず、注文時点の2台の価格を並べてください。今の差額なら、画面の上限と接続機能まで含めてAW2725Dへ予算を足す価値があります。




