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こんにちは、モニ研(@medifav)です。2020年10月9日、AMDの次世代CPU「Ryzen 5000」シリーズが発表されました。
発売日は2020年11月6日(金)で、「Ryzen 9 5950X / Ryzen 9 5900X / Ryzen 7 5800X / Ryzen 5 5600X」の4製品が登場します。この記事では性能・価格や予約方法などを紹介していきます。
最上位の「Ryzen 9 5950X」は16コア32スレッド対応!
Ryzen 5000シリーズ 購入・予約サイト一覧
2020年11月6日(金)発売の新型CPU「Ryzen Desktop 5000」シリーズを取扱い予定のショップ一覧です。([today_date]更新)
- Ryzen 9 5950X:799ドル(約84,705円)で11月6日発売→日本での販売価格は96,800円(税別)
- Ryzen 9 5900X:549ドル(約58,201円)で11月6日発売 →日本での販売価格は64,980円(税別)
- Ryzen 7 5800X:449ドル(約47,600円)で11月6日発売→日本での販売価格は53,480円(税別)
- Ryzen 5 5600X:299ドル(約31,699円)で11月6日発売→日本での販売価格は35,800円(税別)
確実にゲットしたい方は早めに予約しましょう!
Ryzen 5000 シリーズ とは?
発表となったRyzen 5000 シリーズのスペックは以下のとおりです。
モデル | Ryzen 9 5950X | Ryzen 9 5900X | Ryzen 7 5800X | Ryzen 5 5600X |
---|---|---|---|---|
コア/スレッド | 16C/32T | 12C/24T | 8C/16T | 6C/12T |
ベースクロック | 3.4GHz | 3.7GHz | 3.8GHz | 3.7GHz |
ブーストクロック | 4.9GHz | 4.8GHz | 4.7GHz | 4.6GHz |
L2+L3キャッシュ | 72MB | 70MB | 36MB | 35MB |
TDP | 105W | 105W | 105W | 65W |
メモリ | DDR4 3200MHz | DDR4 3200MHz | DDR4 3200MHz | DDR4 3200MHz |
PCI Express | PCIe 4.0 | PCIe 4.0 | PCIe 4.0 | PCIe 4.0 |
パッケージ | AM4 | AM4 | AM4 | AM4 |
製造プロセス | 7nm FinFET | 7nm FinFET | 7nm FinFET | 7nm FinFET |
参考価格 | 799ドル | 549ドル | 449ドル | 299ドル |
最上位モデルの「Ryzen 9 5950X」は、デスクトップ向けCPUとしては最多の「16コア32スレッド」に対応しました。最大動作クロックは4.9GHz、L2・L3キャッシュは72MB、TDPは105Wとなっており、販売価格は799ドル(日本円で8万4790円前後)です。
価格については、前世代の「Ryzen 9 3950X」は749ドルでしたが「Ryzen 9 5950X」は799ドルで、50ドルの値上げとなりました。
Zen 3とは?
Zen 3を採用した「Ryzen 5000」シリーズは、Zen 2と同じ7nmプロセスで開発されていますが、全体的なパフォーマンスはおよそ20%向上しています。
Zen 2とZen 3では、レイアウトが大幅に変更されています。
- Zen 2:CPUコア4基と容量16MBのL3キャッシュを統合してCPUを構成
- Zen 3:CPUコア8基と容量32MBのL3キャッシュを統合してCPUを構成
Zen 2ではCPUコア4基と容量16MBのL3キャッシュを統合した「CPU Complex」を複数個組み合わせて、1パッケージのCPUを構成していました。
それに対してZen 3は8基のCPUコアと容量32MBのL3キャッシュを統合した「Unified 8-Core Complex」を採用しています。
この設計変更によって、Zen 3ではZen 2の「CPU Complex」の横断によるアクセス遅延を大幅に低減しています。
またZen 3では、
- 整数演算ユニット
- 浮動小数点演算ユニット
- 分岐予測
- ロード/ストアユニット
などのさまざまな改良によって、前世代と比べてクロックあたりの命令実行数が19%も向上しています。
Intelの第10世代CPUとの比較
イベントでは、競合となるIntelの「Core i9-10900K」とCINEBENCH R20(シングルスレッド)のベンチスコア比較も発表されていました。
- Core i9-10900K:544
- Ryzen 9 5900X:631
という結果となっており、「Rytzen 9 5900X」は「Core i9-10900K」よりも約16%高速であることがわかりました。
Zen 3ではゲームの実行性能も向上
IntelのCore iシリーズと比較して、ゲームの実行性能が劣ることが度々話題になっていたZen 2世代のRyzen 3000シリーズですが、Zen 3を採用したRyzen 5000シリーズではかなり数値が改善されているようです。
ゲームの実行性能をRyzen 9 5900XとZen 2世代のRyzen 9 3900XTで、「Shadow of the Tomb Raider」を使ったフレームレート計測を比較すると、
- 第3世代の「Ryzen 9 3900XT」:平均141fps
- 第4世代の「Ryzen 9 5900X」:平均181fps
と約28%も向上しています。
また「League of Legends」では50%の向上が見られたそうです。
なぜ第四世代は「4000」ではなく「5000」シリーズなのか?
Ryzen CPUは2017年の登場以来、1年ごとに新製品を発表しています。
- 2017年:第一世代Ryzen「Ryzen 1000」シリーズ
- 2018年:第二世代Ryzen「Ryzen 2000」シリーズ
- 2019年:第三世代Ryzen「Ryzen 3000」シリーズ
順当にいけば、2020年に発表される第四世代Ryzen「Ryzen 4000」となりますが、型番は「Ryzen 5000」シリーズとなりました。
これは、Zen 2を採用した第三世代APU(CPUとGPUとを合成・統合させた製品)の型番が「Ryzen 4000」となっていることが影響していそうです。
Zen 3採用の2020年モデルを「Ryzen 5000」シリーズとすることで、Zen 2採用のAPUと混同されることを避けたのではないでしょうか。
AMD Zen3 新型CPU「Ryzen 9 5950X・5900X / Ryzen 7 5800X / Ryzen 5 5600X」まとめ
以上、AMD Zen3採用の新型CPUについてのまとめでした。
2020年11月に発売される「PlayStation 5」や「Xbox Series X」にもAMD製のRyzen CPUとRadeon GPUが搭載されていることから、ゲームでもIntelを追い越す日が近そうです。
モニ研では随時「Ryzen 5000」シリーズについての情報を更新していきます。
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