モニター買い漁って50台以上!こんにちは、モニター専門家のモニ研(@medifav)です。
今回レビューさせていただくのはASUS様からお借りした「ASUS ROG Swift PG32UQ」です!
HDMI2.1対応の4K/144Hzつまり、PS5に完全対応したド派手なゲーミングモニター。
しかも、32インチの大型ディスプレイ!
果たして、その性能はどのようになっているのでしょうか。いつものようにモニター専門家がレビューしていきます!
それでは、スペック紹介から行くぞ!
ASUS ROG Swift PG32UQについて
まず、ASUS ROG Swift PG32UQのポイントについて確認していきましょう。
- HDMI2.1出力でPS5・Xbox serieseに対応
- 4K・144Hzの高解像度かつ高リフレッシュレート
- 32インチの大型ディスプレイ
- 応答速度はMPRTで1ms
- PIP/PBP機能で快適なゲームライフ
最近は4K/144Hzのゲーミングモニターが増えてきていますね!
他の4K/144Hzモニターに埋もれない魅力はあるのでしょうか。細かくスペックを見ていきましょう。
ROGの上位モニターなので、期待が膨らみます!
ASUS ROG Swift PG32UQのスペック
メーカー | ASUS |
画面サイズ | 32インチ |
解像度 | 4K(3840×2160) |
パネルタイプ | IPSパネル |
コントラスト比 | 1,000:1 |
リフレッシュレート | 144Hz |
応答速度 | 1ms(MPRT) |
パネル表面 | ノングレア |
入力端子 | DisplayPort 1.4 DSC×1 HDMI(v2.1)x 2 イヤホンジャック×1 USB 3.0 (Signal)x 1 |
VESA対応 | 100×100 |
可動調節機能 | チルト :上20°~下5° スイベル :左25°~右25° 高さ調整:0~100mm |
主な機能 | ブルーライト軽減 GamePlus機能 |
同期技術 | G-SYNC® Compatible |
付属品 | DisplayPort ケーブル Ultra High Speed HDMIケーブル 電源アダプター 電源コード USB ケーブル 保証書 |
寸法 | 728.18 x 551.83 x 292.56 mm |
重量 | スタンドあり: 9.7kg |
リモコン | なし |
内蔵スピーカー | 5Wx2 |
保証 | 購入日より3年間の日本国内保証 |
価格 | 146,045円(税込み、記事作成時) |
モニターサイズは32インチ
モニターサイズは32インチ。
4K/144Hzのゲーミングモニターは、27インチが多いんですよね。
27インチは画面全体を視界に収めやすいので、FPSゲームなどには使いやすいです。
32インチは画面サイズが大きく迫力があるので、ゲームへの没入感が高いメリットがあります。
グラフィック重視の映画よりのゲームとかに使うならピッタリですね。
リフレッシュレートは144Hz
1秒間に画面を更新する回数であるリフレッシュレートは144Hz。
一般的なPC用のゲーミングモニターという感じです。
最近はXboxやPS5の普及で、家庭用ゲーム機用のゲーミングモニターでも144Hzのゲーミングモニターの人気が上がっています。
リフレッシュレートが高いほど、ぬるんぬるんの滑らかな映像を出力できます。
ただし、4K解像度で144Hzを出そうとすると、ゲーミングPCもかなりの高性能が必要とされるので注意しましょう。
※参考:リフレッシュレートとは?FPS・TPSゲーマー必見!フレームレートとの違いも解説
応答速度はMPRTで1ms
画面の色が別の色に変わるときの速度である応答速度は1ms。
応答速度の測定方法が、MPRTという実際の画面をカメラで撮って、ぼやけ具合を測定する方法です。
MPRTで1msなら、十分にFPSゲームでも敵がくっきりとブレずに視認できる応答速度です。
パネルはIPSパネル
そしてパネルはIPSパネルを採用!
色味が綺麗で、モニターを斜めから見ても色味が変わりにくい人気のパネルです。
加えて、このモニターは色域が広くDisplayHDR600にも対応しています。
映像美を重視したい!という人に刺さるモニターですね。
モニターサイズがデカいので、迫力があって映画を見るにもよい!
IPS | VA | TN | |
---|---|---|---|
色再現性 | ◎ | 〇 | △ |
コントラスト | 〇 | ◎ | △ |
視野角 | ◎ | 〇 | △ |
応答速度 | 〇 | △ | ◎ |
解像度は4K
そして解像度は、4K UHD(3840 x 2160)の高解像度ですね。
PS5など最新のゲーム機のゲームでも、最高の映像美で映し出すことができます。
さらに、HDMI2.1という入力端子に対応しているのでPS5で4K/120Hzで出力可能!
後ほど、実際に4K/120HzでPS5をプレイしてみましょう!
映像がとても綺麗で、ぬるぬる動きます!
PS5の性能を完全に引き出せるつよつよモニターです。
ASUS ROG Swift PG32UQ開封レビュー
ここからは実際にASUS ROG Swift PG32UQ実機レビューをしていきます。
開封&中身を写真付きでチェック
- 本体+スタンド
- ステッカー
- カラーキャリブレーションレポート
- 取扱説明書等
- 電源ケーブル
- HDMI2.1ケーブル
- ACアダプター
- DisplayPortケーブル
- USBハブ用ケーブル
- スペーサー
- 台座
4K/144Hzのモニターは消費電力が大きいので、ACアダプターも大きく重くなりがちですね。少し邪魔になりそうですが、仕方がないところです。
モニター組み立て
それでは組み立てていきましょう!
スタンドが最初から本体に取り付けられているので、組み立ては簡単そうです。
まずは、スタンドの底に台座の凹みを取り付けます。
あとは、スタンドの底のネジを手で回せば完成です!
ネジは2本あるので、両方ともしっかりと回してください。
この後、モニターを立てますが、モニター自体の重量があるので落とさないように気を付けてください。
本体サイズ
組み立てが完了したのがこちら!
32インチなので、かなり大きいですね!
まずは、モニターのサイズを測ってみます!
横幅は72.5cm。
高さは可変です。
一番高い状態で55.5cm
一番低い状態で45.5cmです。
ベゼルは8mm
ベゼルは非表示領域込みで約8mmです。
下側のベゼルには「ROG」のロゴが入っています。
背面デザイン
背面のデザインはこんな感じ!
近未来感あふれる模様がかっこいいですね。
左下にメニュー操作用のスティックボタン、ショートカットボタン、電源ボタンがあります。
背面カバーが付いているので、入力端子を隠すこともできます。
台座デザイン
台座のデザインはこんな感じ!かなり大きいですね。
端から端まで、63~64cmくらいあります。
モニター自体が大きいので、台座も大きくする必要があります。
デザインはかっこいいですが、邪魔になると思う方はモニターアームを使用しましょう。
32インチで重いので、モニターアームが対応しているか確認してから購入してください。
入力端子
入力端子は左から、
- 電源
- USB3.0(PCと接続用)
- USB3.0ハブ用×2
- HDMI2.1×2
- DisplayPort1.4
- 3.5mmイヤホンジャック
HDMI2.1対応なので、PS5やXbox seriesで4K/120Hzの出力が可能です。
4K/144HzはDisplayPort接続をしないと出力できません。PCと接続する場合は注意しましょう。
ASUS ROG Swift PG32UQの性能を検証
スタンドの性能を検証
ASUS ROG Swift PG32UQは高さの昇降だけでなく、上下の傾き(チルト)・左右の角度(スイベル)に対応しています。
- チルト :上20°~下5°
- スイベル :左25°~右25°
- 高さ調整:0~100mm
チルト
モニタの首を上下に角度調整できるチルト機能にも対応しています。
最大で手前側に5°、奥側に20°まで傾けることができます。
スイベル
スイベルは左右25°ずつです。
残念ながら回転機能はありませんが、スタンド性能としては十分ではないでしょうか。
色味・視野角について
モニターの色味はかなりきれいですね!
色味がきれいなIPSパネルを採用していて、さらに4K解像度で繊細な描写が可能です。
モニター自体の色域は、DCI-P3を98%満たしています。
つまり、表示できる色の範囲が広いということです。
ゲーミングモニターの中ではかなり高性能です。
Display HDR600にも対応しているので、明暗の激しい映像でもキレイに出力可能です。
モニターの視野角は上下左右178°。
上から角度を付けて見ても、奥が白っぽくならずに色味をはっきりと認識できます。
ASUS ROG Swift PG32UQの機能性について
ASUS ROG Swift PG32UQのメニュー設定を見ていきましょう!
メニュー機能は背面のスティック型ボタンを押し込んで起動します。
ゲーム
オーバークロック
モニターの性能を限界突破させる機能です。
通常、リフレッシュレートは144HZが限界ですが、オーバークロックを使うと155Hzまで上げられます。
FPSゲームをプレイするのであれば、オーバークロックをオンにするのもアリです。
可変OD
オーバードライブ機能です。
レベルを上げると応答速度が向上します。
FPSゲームをプレイするときはレベル4~5に上げて、それ以外はレベル2~3くらいにしておくのがおすすめです。
Adaptive-Sync
画面の破綻を防ぐ機能です。
画面の上下で映像がズレる現象を防ぎます。
ELMB
黒挿入機能です。
映像のフレームとフレームの間に真っ黒のフレームを挟み込むことで、映像の残像感を軽減してくれます。
眼精疲労が増えるので、FPSゲームをプレイする時だけオンにするのが一般的です。
GamePlus
ゲームを有利にする機能です。
十字線:画面の中央に照準を表示する
タイマー:モニター上にタイマーを表示する
FPSカウンター:画面に現在のFPSを表示する
スナイパー:画面の中央を拡大できます(下の画像は2倍に拡大)
ShadowBoost
画面の暗い部分を明るく見せる機能です。
エスケープフロムタルコフなどは暗い部分が多いので、ShadowBoostをオンにするとかなり見やすくなります。
画像
HDR
PC側でHDRをオンにしていないと使用できないので注意してください。
・ASUS Gaming HDR
・ASUS Cinema HDR
・コンソールモード
以上の3種類のHDRを選べます。
ビビットピクセル
透き通ったディティール志向を楽しむために、リアルなビジュアルをもたらす機能です。
僕はあまり効果を実感できませんでした。
ダイナミックディミング
暗いところをより暗く、明るいところをより明るくする機能です。HDRに近いですね。
動画を見るときに使う機能です。
ASCR
ダイナミックコントラスト機能です。
映像に合わせてコントラストを自動調整してくれます。
周囲の明るさや画面に表示されているコンテンツを判別して、輝度と色温度を自動で設定してくれます。
PIP/PBP
映像の中に映像を表示させる機能です。
DisplayPortケーブルで繋いだFORTNITEの映像の右上に、HDMIで接続したPS5の映像を表示させています。
例えば、YouTubeを見ながらPS5をプレイするなどできます。
サブ画面の表示位置は変更可能です。
下の画像のようにハーフ&ハーフにもできます。
照明効果
背面のROGのロゴが光り輝きます。
光のパターンはいくつかあるので、自分好みに選んでインスタ映えさせることもできます。
いかにもゲーミングモニターという感じで、僕は大好きです。
画面プリセット
- シーンモード
- レースモード
- 映画モード
- RTS/RPGモード
- FPSモード
- sRGBモード
- MOBAモード
- ユーザーモード
スピーカーの音質
このモニターはスピーカーが搭載されています!
音質は上記の動画からチェックできます。
正直、音質はあまり良くないですね。モニター搭載のスピーカーとしてはマシな方でしょうか。
高音質で音楽などを聴きたいのであれば、別途スピーカーを購入しましょう。
音が出るスピーカーが付いているくらいの感覚でいましょう。
ASUS ROG Swift PG32UQでゲームをプレイ
最後は実際にPS5でFortniteをプレイしてみました!
HDMI2.1対応なのでPS5との接続は必須ですよね。
実際にPS5版Fortniteで4K/120fps出るか確認してみました。
Fortnite起動中に設定を確認してみると、確かに4K/120Hz出力ができています。
やはり、4K解像度の映像は非常に綺麗です。
それでいて120fpsで安定しているので、映像も滑らか。
PS5のスペックを最大限に生かしています。
単純に僕のPAD操作が下手すぎて、視点移動とかエイムは残念なことになっていますが、残像も感じない素晴らしいモニターです。
現状だと4K/120fpsを出せるゲームが少ないですが、このモニターがあれば4Kで楽しみたいオープンワールドゲームも、120Hzで遊びたいFPSゲームも、どちらも遊べます。
メインモニターを高解像度か高リフレッシュレートかで迷ってる人は検討してはいかがでしょうか。
もちろん、PC用モニターとしてもおすすめです。
PCゲームなら4K/144fps出せるゲームも一気に増えますからね。
ハイエンドのゲーミングPCを持っている人は、存分にPG32UQのモニター性能を活かすことができるでしょう。
BASUS ROG Swift PG32UQのレビューまとめ
というわけで、ASUS ROG Swift PG32UQをレビューさせていただきました!ざっくりポイントをまとめると
- 4K/144Hzの高解像度&高リフレッシュレートのゲーミングモニター
- HDMI2.1対応でPS5やXboxでも4K/120Hz出力が可能
- 32インチの大画面で迫力と没入感が高い
- IPSパネルの美しい色味+Display HDR600に対応
- DCI-P3 98%の高色域
- 黒挿入やPIP/PBPなど豊富な独自機能
4K/144Hzのゲーミングモニターは増えてきましたが、このモニターの最大の特徴は色域が非常に広いことですね。
実際にゲームをプレイしたり、動画を視聴するのに使用しましたが、発色の綺麗さならダントツでした!
クリエイター向けとしても、十分通用するレベルです。
ROGの上位モニターなだけあって、黒挿入やPIP機能も搭載されていますし、ゲーム用途にも作業用途にも満足度の高いモニターでしょう。
今後も、4K/144HzのHDMI2.1対応モニターは増えてくると思いますが、発色ならコイツを越えるモニターはなかなか出てこないと思います。
特に色味の美しさを重視する方は高級品ですが、長く使えるROG Swift PG32UQ、検討してみてはいかがでしょうか!
また「ASUS ROG Swift PG32UQ」についてはモニ研のYouTubeでも詳しくレビューしています。ぜひこちらもチェックしてください!