モニター買い漁って50台以上!こんにちは、モニター専門家のモニ研(@medifav)です。
今回レビューさせていただくのは「BenQ MOBIUZ EX3210U」で、BenQの4K/144Hz・MOBIUZの新作ゲーミングモニターです。
MOBIUZも絶対に4K/144Hz対応ゲーミングモニターを出すだろうと思ってましたが、ようやく来ましたね!
もちろんHDMI2.1対応なので、PS5やXbox seriesで4K/120Hz出力も可能!
その魅力、モニター専門家であるモニ研が根掘り葉掘り伝えさせていただきましょう。
BenQ MOBIUZ EX3210Uについて
まず、BenQ MOBIUZ EX3210Uのポイントについて確認していきましょう。
- HDMI2.1出力でPS5・Xbox serieseに対応
- 4K・144Hzの高解像度かつ高リフレッシュレート
- 32インチの大画面
- 応答速度はMPRTで1ms
4Kで大画面なので、美しい映像で迫力がありゲームへの没入感が高そうです!作業領域が広いので、クリエイター用途としても使えそうですね。
PS5やXbox serieseにも対応しているのがうれしいポイントです!
大画面モニターでないと味わえない迫力があります!
BenQ MOBIUZ EX3210Uのスペック
メーカー | BenQ |
画面サイズ | 32インチ |
解像度 | 4K(3840×2160) |
パネルタイプ | IPSパネル |
コントラスト比 | 1,000:1 |
リフレッシュレート | 144Hz |
応答速度 | 2ms 1ms(MPRT) |
パネル表面 | ノングレア |
入力端子 | HDMI (v2.1)×2 DisplayPort (v1.4)×1 USB Type-B ( Upstream )×1 USB 3.0 ( Downstream )×4 ヘッドフォンジャック×1 |
VESA対応 | 100×100 |
可動調節機能 | ティルト(上/下):-5˚ – 15˚ スイベル(左/右):15˚/ 15˚ 高さ調整:100mm |
主な機能 | HDRi eye-care |
同期技術 | FreeSync Premium Pro |
付属品 | 電源ケーブル DPケーブル HDMI 2.1ケーブル USB 3.0ケーブル 入出力インタフェース カバー クイックスタートガイド 保証書 |
寸法 | 約487.4 – 587.4×726.7×269.9mm |
重量 | スタンドあり: 約9.5kg |
リモコン | あり |
内蔵スピーカー | 2Wx2 + 5W ウーファー |
保証 | 3年保証(パネル・バックライトは1年保証) |
価格 | 140,181円(税込み、記事作成時) |
モニターサイズは32インチ
モニターサイズは32インチ。
大画面ですね!
32インチになるとFPSゲームにはあまり向いていませんが、グラフィック重視などゲームの世界観に入り込みたい人におすすめのサイズです。
リフレッシュレートは144Hz
リフレッシュレートは144Hz。
リフレッシュレートは1秒間に何回映像を更新するか、という数値です。
この数値が高ければ高いほど、ぬるぬるな映像を出力できます。
144Hzなら十分ぬるんぬるんで、FPSゲームでも敵の視認性を確保できるでしょう。
PS5などの新型ゲーム機も120fpsなので、144Hzであれば最新ゲーム機もバッチリ対応しています。
※参考:リフレッシュレートとは?FPS・TPSゲーマー必見!フレームレートとの違いも解説
応答速度はMPRTで1ms
モニターの色が別の色に変化する速度である応答速度は1ms。
測定方法はモニターをカメラで実際に映して、ぼやけ具合から測定するMPRTと言われる方法です。MPRTで1msならFPSゲームでも普通に使えるレベルです。
残像感と呼ばれる映像のブレを感じることはほとんどないでしょう
パネルはIPSパネル
モニターのパネルはIPSパネルを採用。
色味が綺麗で、モニターを斜めから見た時でも色味が変わりにくい視野角の広さが特徴。
グラフィック重視のゲームをやるならIPSパネルが安定ですね。
IPS | VA | TN | |
---|---|---|---|
色再現性 | ◎ | 〇 | △ |
コントラスト | 〇 | ◎ | △ |
視野角 | ◎ | 〇 | △ |
応答速度 | 〇 | △ | ◎ |
解像度は4K
解像度は3840×2160のいわゆる4K。
フルHDの約4倍の画素数なので、32インチでも映像の粗さを感じない美しさです!
映像美を重視するなら、やっぱり4Kですね。
しかも、このモニターはHDMI2.1に対応しているので、PS5やXbox seriesで4K/120Hzの出力が可能!
最近一番熱いタイプのモニターです。
その分価格が上がってしまうのが難点ですが..
BenQ MOBIUZ EX3210U開封レビュー
ここからは実際にBenQ MOBIUZ EX3210U実機レビューをしていきます。
開封&中身を写真付きでチェック
- 本体
- 電源ケーブル
- ACアダプター
- USBケーブル
- DisplayPortケーブル
- HDMIケーブル
- リモコン
- マニュアル・保証書等
- 背面カバー
- 台座
- スタンド
やはりACアダプターが大きいですね。スマートホンくらいあります。
リモコンが付属しているのは、BenQの上位モデルのいいところですね!リモコンがあるとないのでは、操作性が全然違います。
モニター組み立て
それでは組み立てていきましょう!
まずは、スタンドの出っ張っている部分を、本体波面に取り付けます。カチッと音がするまで押し込んでください。
続いて、スタンド下部の出っ張りに、台座の窪みをはめます。
そして、最後にネジを手で回せば完成!
モニターを持ち上げる際は、かなり重たいので注意してください。
本体サイズ
組み立てが完了したのがこちら!
32インチなので、かなり大きいですね!
まずは、モニターのサイズを測ってみます!
横幅は72.5cm。
高さは可変です。
一番高い状態で58.8cm
一番低い状態で48.5cmです。
ベゼルは1cm
ベゼルは非表示領域込みで1cmです。
下のベゼルはスピーカーが内蔵されています。
本体の右下には、HDRiを起動させるボタンが付いています。
このモニターはHDR600に対応しているので、HDR対応コンテンツを美しく表示可能です。
背面デザイン
背面のデザインはこんな感じ!
見てください、このホワイトカラーリング!
ゲーミングモニターは黒色が多いですよね。ホワイトのモニターはかなりレアです。
背面には、ウーハーが付いています。
この状態だと入力端子が丸見えなので、背面カバーを付けるとすっきりします。
100×100のVESA規格に対応しているので、モニターアームの取付もできます。
ただし、本体が重たく32インチもあるので、モニターアームが対応しているか確認してください。
台座デザイン
台座のデザインはこんな感じ!
V字型で中央が少し浮いている3点接地型です。
浮いている部分にホコリが溜まることがあるので、個人的には好きな形ではないです。
でも、見た目的にはオシャレですよね。
シルバーベースにオレンジの差し色で、いつものMOBIUZカラーになっています。
入力端子
入力端子は左から、
- HDMI2.1ポート×2
- DisplayPort1.4
- 3.5mmイヤホンジャック
- USB3.0アップストリーム
- USB3.0ダウンストリーム×4
HDM2.1端子が2つもあるのはグッドですね!
USBハブも4つあるので、普通にハブとしても優秀です。
BenQ MOBIUZ EX3210Uの性能を検証
スタンドの性能を検証
BenQ MOBIUZ EX3210Uは高さの昇降だけでなく、上下の傾き(チルト)・左右の角度(スイベル)に対応しています。
- ティルト(上/下):-5˚ / 15˚
- スイベル(左/右):15˚/ 15˚
- 高さ調整:100mm
チルト
モニタの首を上下に角度調整できるチルト機能にも対応しています。
最大で手前側に5°、奥側に15°まで傾けることができます。
スイベル
スイベルは左右15°ずつです。角度調整範囲は狭いですね。
モニターの配置の自由度を上げたい場合は、モニターアームを使用しましょう。
色味・視野角について
モニターの色味はかなりきれいですね!
DCI-P3カバー率が98%と、かなり高水準の色域です。
つまり、表示できる色の幅が広いということです。動画編集や画像編集などクリエイティブな用途にも使用できるモニターです。
ゲーミングモニターとしてはDCI-Pカバー率98%というのは、かなりすごい部類。高級モニターというだけはあります!
モニターを左右上下など角度を付けて見た時の色の変化、いわゆる視野角は上下178°とかなり広いです。
上から角度を付けて見ても、横から角度を付けて見ても、しっかりと色を把握できます。
大画面のモニターだと複数人で映画を見ることもあります。
そのようなときでも、同じ色を認識できるので便利です。
BenQ MOBIUZ EX3210Uの機能性について
BenQ MOBIUZ EX3210Uのメニュー設定を見ていきましょう!
リモコンが付属しているのかなり便利です。
僕はゲームによって、カラーや色の鮮明さ・シャープネスなどの変更するので、リモコンが付いていると、かなりありがたいです。
クイックメニュー
メニューを起動すると、最初にクイックメニューが表示されます。
クイックメニューは接続した入力端子ごとに、プリセットを設定できます。
よく使用する機能を表示させておくと便利です。
カラーモード
各カラーモードの変化は、後ほどお見せします。
BenQのカラーモードの特徴として、カラーモードごとに輝度やコントラストを設定できます。ただし、プリセットごとに一部いじれない項目があります。
各設定項目を見ていきましょう。
BlackeQualizer
画面の暗いところを明るくしてくれる機能です。
FPSゲームではかなり有効です。
エスケープフロムタルコフなどは、暗いシーンが多いのでこの機能があると、建物のなかなどが見やすくなります。
Light Tuner
数値を上げると輝度やコントラストを一気に上げられます。
全体的な明るさのバランス調整です。
色の鮮明さ
彩度を調整できます。
数値を上げると色濃く、はっきりとした色になります。
下げると鮮やかさを失い、白黒のようになります。
個人的には、FPSゲームでは彩度を少し上げたほうが見やすいかなと思っています。
シャープネス
画面に表示されているモノの輪郭がシュッと鋭くなります。
FPSゲームでは、少し上げたほうがいいでしょう。
B.I.+
周囲の明るさや画面に表示されているコンテンツを判別して、輝度と色温度を自動で設定してくれます。
目の負担を減らしてくれる機能です。
作業をしたりネットサーフィンをするときなどにオンにするのがオススメです。
AMA
オーバードライブ機能です。
数値を上げるほど、応答速度が速くなります。FPSゲームでは上げておいた方がいいです。
ブレ削減
黒挿入機能です。
映像のフレームとフレームの間に真っ黒なフレームを差し込むことで、目をリセットして残像感を低減できます。
ただし、目の疲労が増えるので、実際に試してからプレイするようにしましょう。
肉眼で見入ると少し輝度が下がったくらいですが、カメラ越しだと下の画像のように黒い線が入っているように見えます。
EyeCare
Color Weakness
人と違う色覚を持っている人にも見やすくする機能です。
デュレーションで調整
モニターの使用時間により色温度が調整されます。
長時間使用の際に、目の疲労を軽減してくれます。ゲームには向きませんが、作業用にピッタリです。
オーディオ
スピーカーの設定やマイクの設定ができます。
ライティング
モニター背面の光るLEDバックライトの明るさや色・パターンを調整できます。
画面プリセット
- FPS
- RPG
- レーシングゲーム
- sRGB
- Mbook
- ePaper
- カスタム
- ゲームHDRi
- シネマHDRi
- Display HDRi
HDRiにする際は、PC側でHDRをオンにしておきましょう。Display HDR600に対応しているだけあって、明暗差がある部分が美しいですね。
HDR対応コンテンツを視聴するにも、非常に適しています。
スピーカーの音質
treVoloオーディオシステム&DPSテクノロジー採用の2.1chスピーカー。
音質はその辺のモニター搭載スピーカーより全然いい!
スピーカーのオーディオモードも5種類あります。
- FPS
- RCG
- SPG
- シネマ
- ライブ/ポップ
この音質なら外付けスピーカーは無くても十分です!
AIノイズキャンセリングマイク
そしてこのモニターにはスピーカーのみならず、フロント部分にAIノイズキャンセリングマイクも搭載しています!
モニターをUSBハブとして使うためのケーブルで、PCとモニターを繋ぐことで使えるようになる機能ですね。
実際に使ってみるとこんな感じ!
どうでしょうか。
音質はUSBコンデンサマイクとかに比べるとどうしても劣りますが、ボイチャするくらいなら全然いけそうです。
指向性とノイズキャンセリング性能がすごい高くて、モニターのスピーカーでYouTubeの動画を流しながら喋っても、まったくマイクは拾いませんでした!
ただ、ノイズキャンセリングしてるときは集音性も下がるので、音はイヤホンで聞いたほうがいいでしょう。
キーボードのタイプ音とかも全然入らないので、数百円の安物マイクを買うなら全然こっちのほうがいいですね。
ちなみにPS5でもUSBケーブルで接続することでマイクを使用可能です
BenQ MOBIUZ EX3210Uでゲームをプレイ
最後はPS5でFortniteを実際にプレイしてみました!
HDMI2.1対応なので、4K/120Hzが出せてることをFortnite起動時に設定画面で確認できます。
映像はやっぱり非常に綺麗ですね!
4Kの美しい映像で発色も非常にグレート。
ただ、これHDRオンにしてプレイしてるますが、HDRはFPSやTPSはオフのほうがいいですね。
リアルな影を映し出してくれて映像としては美しいですが、逆に暗くて見にくい時もあります。
一方で映像のぬるぬるさはバッチリでした!
僕のPADの視点移動の練度が低すぎましたが、カクついてると感じることはありませんでした。
ぬるんぬるんで快適。流石はBenQの売れ筋ゲーミングブランドMOBIUZです!
グラフィック重視のゲームからFPS・TPSまで幅広く楽しめるクオリティです。
ただし、画面サイズが32インチなので、デスクに置いて使うとFPS・TPSをプレイする際に大き過ぎる感はありました。
迫力はめちゃめちゃあるんだけど、画面端のHUDがちょっと見にくいかな。
その分ゲームへの没入感は高いので、今話題のフロムの神ゲーエルデンリングとかを遊ぶにはベストなモニターだと思いますね。
BenQ MOBIUZ EX3210Uのレビューまとめ
というわけで、BenQ MOBIUZ EX3210Uをレビューさせていただきました!ざっくりポイントをまとめると
- 4K/144Hzで高解像度&高リフレッシュレートの最強モニター
- 32インチの大画面で大迫力・没入感最強
- 高音質な2.1ch treVoloスピーカー搭載
- モニターではレアなホワイトのカラーリング
- リモコン付きでモニター操作が超らくちん
- DCI-P3カバー率98%の高色域
- DisplayHDR600対応でHDR対応コンテンツもバッチリ
- 黒挿入や彩度調整など機能面も充実
- AIノイズキャンセリングマイク搭載
ようやく出てきたMOBIUZの4K/144Hz、流石のクオリティでしたね。
MOBIUZの上位モデルに搭載されてる
・リモコン操作
・2.1ch treVoloスピーカーの高音質美しい映像美
・高リフレッシュレートこのあたりをしっかりカバーしつつ、4K/144Hz、HDMI2.1対応
・AIノイズキャンセリングマイク
などなど、全部盛りゲーミングモニター!
スペックだけで見ると、最も高スペックなモニターはこれかもしれないですね。
ただし、モニターは機能が増えれば増えるほど価格は上がっていくので、自分の用途に合わせてモニターを選びましょう。
MOBIUZシリーズのラインナップは、幅広い人に刺さるスペックのモニターが多いです。
予算的にちょっと・・・っという人は、MOBIUZシリーズの別のモニターもチェックしてみてはいかがでしょうか!
もちろん、予算が十分にあり、最強モニターで最高のゲーム体験を楽しみたい、という人はEX3210U、買うしかないでしょう!
また「BenQ MOBIUZ EX3210U」についてはモニ研のYouTubeでも詳しくレビューしています。ぜひこちらもチェックしてください!