モニター買い漁って50台以上!こんにちは、モニター専門家のモニ研(@medifav)です。
今回レビューさせていただくのは「BenQ MOBIUZ EX3415R」
みんな大好き!MOBIUZシリーズの最新ウルトラワイドモニターです!
以前、モニ研が出演させていただいた東京ゲームショウのBenQブースにも置いてありましたね。
そんな最新のウルトラワイドモニターをBemQ様からご提供いただいたので、好き勝手使っちゃいます!
その上で、ウルトラワイドモニターのメリット・デメリット、どんな人に向いているのかを解説いたします。
BenQ MOBIUZ EX3415Rについて
まず、BenQ MOBIUZ EX3415Rのポイントについて確認していきましょう。
- 34インチ湾曲モニター
- 2.1チャンネルの高音質スピーカー搭載
- UWQHDの高解像度かつ144Hzの高リフレッシュレート
- マルチ入力表示に対応
UWQHD解像度でありながら144Hzのリフレッシュレートを誇る、高スペックなモニターですね。画面サイズも34インチと大きいので、このモニターで映像が美しいゲームをしたら没入感がすごそうです!
機能面も音質も含めてレビューしていきます。
BenQ MOBIUZ EX3415Rのスペック
メーカー | BenQ |
画面サイズ | 34インチ |
解像度 | UWQHD(3440×1440) |
パネルタイプ | IPSパネル |
コントラスト比 | 1000:1 |
リフレッシュレート | 144Hz |
応答速度 | 2 ms(GtoG) 1 ms(MPRT) |
パネル表面 | ノングレア |
入力端子 | HDMI2.0×2 DisplayPort 3.5mmイヤホンジャック USB3.0(アップストリーム) USB3.0(ダウンストリーム)×2 |
VESA対応 | 100×100 |
可動調節機能 | 高さ調整:0 ~ 100(mm) チルト:-5° ~ 15° スイベル:-15° ~ 15° |
主な機能 | フリッカーフリー ブルーライト軽減 |
同期技術 | FreeSync Premium |
付属品 | 電源ケーブル DP1.4ケーブル HDMI 2.0ケーブル USB 3.0ケーブル 入出力インタフェース カバー クイックスタートガイド リモコン 保証書 |
寸法 | 425.1 – 525×815.2×269.7(mm) |
重量 | 約8.1kg(スタンド無し:約5.7kg) |
リモコン | あり |
内蔵スピーカー | あり |
保証 | 3年保証(パネル・バックライトは1年保証) |
価格 | 110,909円(税込み、記事作成時) |
モニターサイズは34インチ
モニターサイズは34インチ。
かなり大きいです。
縦横の長さの比率をアスペクト比と言いますが、通常のモニターは16:9です。
このモニターはなんとアスペクト比が21:9という、横に長いウルトラワイドモニターです。
リフレッシュレートは144Hz
映像の滑らかさを示すリフレッシュレートは144Hz。
高解像度でありながら高リフレッシュレートでもあるので、映像のカクつきを感じることはありません。
ただ、高解像度で高リフレッシュレートなので、PCスペックもある程度は求められるので注意が必要です。
※参考:リフレッシュレートとは?FPS・TPSゲーマー必見!フレームレートとの違いも解説
応答速度はGtoGで2ms
画面の色が別の色に変わるときの色の変化の速度である応答速度は、
MPRTで1ms
GtoGで2msです。
MPRTとGtoGは応答速度の測定方法です。
GtoGの方が一般的ですね。
GtoGで2msならFPS専用機には及ばないものの、ひどい残像感に悩まされることはないレベルでしょう。FPSゲームも許容範囲というところです。
パネルはIPSパネル
液晶パネルはIPSと呼ばれる、色味が綺麗でモニターを斜めから見ても色味が変わりにくいパネルです。
IPS | VA | TN | |
---|---|---|---|
色再現性 | ◎ | 〇 | △ |
コントラスト | 〇 | ◎ | △ |
視野角 | ◎ | 〇 | △ |
応答速度 | 〇 | △ | ◎ |
しかも、1900Rの湾曲モニター。
モニターの液晶が緩やかにカーブしていて、モニター中央を見た時と端を見た時の距離が近く、没入感が高まるのが湾曲モニターです。
さらに、ウルトラワイドモニターによるワイドな映像と合わさり、さらにゲームを映像への没入感がアップします。
解像度はUWQHD
解像度は3440×1440。
WQHDを横に長くしたUWQHDと言われる解像度ですね。
物理的に広い液晶に加え、UWQHDの高解像度により作業領域がとても広いのでゲームだけでなく映像編集など作業用としても便利です。
24インチのフルHD2枚のデュアルディスプレイよりも広い作業領域になるので、1枚のモニターですべてを完結させたい人にもおすすめです。
価格
そしてお値段は記事作成時点で110,909円。
まぁ、高いですね。
ウルトラワイドモニターはお安くはない!
でも、このモニターはいろいろな機能を搭載しているので、コスパは悪くないです!
早速、開封して機能や色味を見ていきましょう。
BenQ MOBIUZ EX3415R開封レビュー
ここからは実際にBenQ MOBIUZ EX3415R実機レビューをしていきます。
こちらが箱を開封した状態です!
開封&中身を写真付きでチェック
- 本体
- 簡易組立説明書
- HDMI2.0ケーブル
- DisplayPort1.4ケーブル
- USBケーブル
- 電源ケーブル
- ACアダプター
- 取扱説明書、保証書等
- リモコン
- 出力インターフェースカバー
- 台座
- スタンド
本体が大きいだけあって、スタンドも大きいですね!ブーメランみたい!
それと、リモコンが付属している点はポイントが高い。
画面プリセットをゲームプレイ中にも変えられるので、かなり使いやすくなります。
モニター組み立て
それでは組み立てていきましょう!
スタンドは箱に入れたまま組み立てたほうが楽ですね。
まずは、モニター背面の凹みに、スタンドの出っ張りをはめます。
次にスタンド下部の凹みに、台座の出っ張り部分をはめて、ネジを手で回せば完成!
組み立てが簡単ですね。ドライバーも不要です。
本体サイズ
組み立てが完了したのがこちら!
まずは、モニターのサイズを測ってみます!
高さは可変です。
一番高い状態だと、52.3cm。
一番低い状態だと、42.3cm。
横幅は、81.5cm。長い!さすがウルトラワイドモニターですね。
ベゼルは1cm
ベゼルは非表示領域を含めて1cmくらいです。気になる太さではないですね。
正面デザイン
左下にはBemQのロゴが入っています。
前面下部のベゼルはスピーカーになっています。スピーカーの大きさも音質の秘密のひとつです。
台座デザイン
モニターの横幅は55.5cmくらいです。
台座もモニター本体も大きいので、ある程度大きいデスクが求められます。ウルトラワイドモニターの宿命ですね。
背面デザイン
背面のデザインはこんな感じ!
色はシルバー!MOBIUZのロゴや上位モデルに搭載されている2.1chのtreVoloスピーカーがあります。
そのままだと背面の入力端子が丸見えですが、付属のカバーを取り付ければ見えなくなります。
ケーブルもスタンドの穴に通せば、すっきりとまとめられます。
入力端子
入力端子は左から、
- HDMI2.0×2
- DisplayPort×1
- 3.5mmイヤホンジャック×1
- USB3.0アップストリーム×1
- USB3.0ダウンストリーム×2
USBハブ機能は付いていますが、ダウンストリーム2つだけです。
HDMI接続の場合、UWQHD解像度で100Hzの出力になるので注意しましょう。性能をフルに活かしたいのであれば、DisplayPortで接続する必要があります。
DisplayPort接続であれば、UWQHD解像度で144Hzの出力が可能です。
BenQ MOBIUZ EX3415Rの性能を検証
スタンドの性能を検証
BenQ MOBIUZ EX3415Rは高さの昇降だけでなく、上下の傾き(チルト)・左右の角度(スイベル)に対応しています。画面回転(ピボット)には対応していないので、必要な場合はモニターアームを使用しましょう。
- 高さ調整:0 ~ 100(mm)
- チルト:-5° ~ -15°
- スイベル:15° ~ 15°
チルト
モニタの首を上下に角度調整できるチルト機能にも対応しています。
最大で手前側に5°、奥側に15°まで傾けることができます。
スイベル
スイベルは左右15°ずつです。
首振り範囲は広くなく、回転機能も無いのでモニターアームを使うと便利です。
100×100のVESA規格に対応しています。34インチに対応しているモニターアームであれば使用可能です。
視野角について
モニターの色味も見ていきましょう。
すでにかなり綺麗な映像だと分かります。ゲーム内の天候が悪いのは許してください!
視野角は上下左右からモニターを見たときに、色味が一定以上に変化しない角度のことです。このモニターは視野角が上下左右178°なので、上から見ても横から見ても奥の方まで色味を確認できます。
綺麗な色味に加えて、広い視野角もIPSパネルの魅力ですね。
BenQ MOBIUZ EX3415Rの機能性について
BenQ MOBIUZ EX3415Rのメニュー設定を見ていきましょう!
メニューは付属のリモコンで操作ができます。
入力
入力端子ごとに【標準】【ゲーム】【シネマ】などのモードを選択できます。
クイックメニュー
入力のモードごとにクイックメニューが設定されています。
カラーモード
カラーモードは画面プリセットです。カラーモードごとに設定を変更できますが、一部変更ができない設定もあります。
Black eQualizer
数値を上げると、画面の暗いところを明るく見せられます。FPSゲームで室内や洞窟の中などで、暗くて敵が見にくいシーンでも、敵の視認性が上がります。
CODやエスケープフロムタルコムなどの暗い画面が多いゲームでは活躍します。
Light Tuner
輝度・コントラスト・色の鮮明さなどの値を一括で調整できます。
数値を上げるほど全体的に鮮やかな色味になります。下げると画面が暗くなりコントラストが強めになります。
色の鮮明さ
色の彩度の設定です。
数値を上げるほど、画面全体の色味がビビッドの効いた強い色味になります。
数値を下げると色味を失い、白黒になります。
FPSゲームでは少し上げると、敵の視認性が上がります。
シャープネス
シャープネスは物体の輪郭をシュッとしてくれます。FPSゲームでは少し上げておくと見やすくなります。
上げ過ぎるとエッジが効きすぎて、映像の正確さが失われます。
ガンマ
グレーの色味を変化させる機能です。基本はそのままでOKです。
AMA
AMAはオーバードライブのことです。
数値を上げると応答速度が上がります。
FPSゲームであれば最低でも「2」。できれば「3」に設定したいところです。
ブレ削減
いわゆる黒挿入機能です。
フレームとフレームの間に、真っ黒なフレームを挟み込むことで、残像感を軽減してくれます。FPSゲームでは敵が視認しやすくなります。
しかし、眼精疲労が溜りやすくモニターの輝度も下がるので、FPSゲームをプレイする時だけオンにするのが賢い使い方です。
Eye Care
B.I.+
B.I.+では、光量メーターを画面に表示する設定や感度センサーの感度を設定可能です。
Color Weakness
色の見方が人と違う方のための機能です。
デュレーションで調整
モニターの使用時間に合わせて、色温度を下げてくれる機能です。眼精疲労を抑える効果があります。
色温度が変化するので、イラスト作成などには向きません。
マルチ入力
マルチ入力をオンにすると、下の画像のように画面を2分割表示できます。
PBPと呼ばれる機能です。
左側はDisplayPortでパソコンの映像を表示、右側はHDMIでPS5の映像を流しています。
画面の表示割合は「左1:右1」と「左3:右1」で表示可能です。
もしくは、PIP(ピクチャーインピクチャー)でも表示できます。PIPではPS5をプレイしながら、右上でYouTubeの動画を流したりもできます。
家庭用ゲーム機でプレイするのであれば、使いやすい機能だと思います。
ちなみに、PS5はウルトラワイドモニターに対応していないので、左右に黒い線が表示されてしまっています。
パソコンゲームでも16:9に対応していないゲームは、両サイドに黒い線が出ます。ウルトラワイドモニターでゲームをするなら、購入するゲームがアスペクト比に対応しているか確認しましょう。
画面プリセット
画面プリセットは、メニューのカラーモードから変更可能です。
- カスタム
- レーシングゲーム
- RPG
- FPS
- DisplayHDR
- シネマHDRi
- ゲームHDRi
- ePaper
- Mbook
- sRGB
ゲームや作業用途によって画面プリセットを選択しましょう。プリセットごとに色味やコントラストを変更することも可能です。自分が一番使いやすいモニターを作り上げましょう。
操作はすべてリモコンを使っています。かなり便利!
スピーカーの音質
スピーカーの音質は上記の動画でお聴きいただけます。
モニターのスピーカーは音質がイマイチなものが多いですが、こいつはかなりいい感じです。
音質は5種類のモードを選ぶことができます。
- ライブポップ
- FPS
- RCG
- SPG
- シネマ
いろいろな種類の音を楽しめるので、シーンに合わせて切り替えるといいでしょう。
外付けスピーカーを持っていなくても、動画や音楽を楽しめる音質です!
BenQ MOBIUZ EX3415Rでゲームをプレイ
まずは定番のApexLegendsをプレイします!
やはり、ウルトラワイドモニターという時点でFPSゲームには、イマイチ向いていないですね。
視野が広いのはいいですが、ミニマップや自分の体力などが端に表示されるので見にくいです。
画面中央を見ているときに体力を見るために目線を動かすのが、すごいストレスになります。
普通のモニターのサイズで表示すればプレイは可能ですが、ウルトラワイドモニターの意味がなくなってしまいます。
FPSゲームをプレイするのであれば、同じMOIUZのEX2710SやEX2710Qの方がコスパが高いですね。
一方でMMORPGには向いています。
視野が広がりますし、没入感が段違いです!
FF14ではいい感じの場所で、自キャラのスクショを取る人が多いと思いますが、ウルトラワイドモニターの21:9のスクショが保存されるので注意しましょう。
これまで16:9のモニターで撮ってきたスクショとアスペクト比が変わってしまいます。
ただ、ゲームへの没入感は本当に高い!
MMORPGではウルトラワイドモニターの魅力を活かせます。
レースゲームでも大画面でプレイすると迫力があり、144Hzのぬるぬる映像と相性がいいです。
FF14ではミニマップなどのHUDの位置を動かせるのもGood!!
BenQ MOBIUZ EX3415Rのレビューまとめ
というわけで、BenQ MOBIUZ EX3415Rをレビューさせていただきました!ざっくりポイントをまとめると
- 34インチのウルトラワイドモニターで圧倒的な迫力
- 1900Rの湾曲パネルで没入感満点
- 144Hzの高リフレッシュレートでぬるぬる映像
- メニュー操作用のリモコン付き
- PIP・PBP機能が便利
- 2.1ch treVoloスピーカーの音質はグッド
- MMORPGやレーシングゲーム用としておすすめ
また「BenQ MOBIUZ EX3415R」についてはモニ研のYouTubeでも詳しくレビューしています。ぜひこちらもチェックしてください!