モニターとパソコンを繋ぐための端子にはさまざまな種類があります。
その中でも同じ端子を指して「D-sub」という人もいれば「VGA」という人もいます。
なぜこのようなことが起こるのか、D-subとVGAがどういったものなのか解説します。
モニ研
D-subとVGAについてモニターの専門家が詳しく解説!
D-sub
D-subはコネクタの形状とピンの数によって用途が変わります。
ここではメジャーなD-subコネクタ3種について簡単に解説します。
9pin
シリアルポート接続で使われていたピンが9個あるD-subコネクタ。
1980~1990年代のPCやアナログスティック端子として使用されていました。
現在はUSBなどのインターフェースに移行したため使われていません。
15pin
ピンが15個で2列のものがDA-15コネクタと呼ばれ、1990年代の日本国内向けパソコンに採用されていました。
ピンが15個で3列のものはDE-15コネクタ、通称ミニD-sub15ピンと呼ばれ、アナログディスプレイとの接続に使われています。
VGAコネクタとも呼ばれ、2000年代までは主流のインターフェースとして活躍しました。
現在もモニターに専用端子が搭載されているものも多く、古い機器との接続で重宝するコネクタです。
25pin
セントロニクス方式のパラレルポートやシリアルポートで使用されていました。
AppleのMacintoshでも利用されていたコネクタです。
こちらもUSBなどのインターフェースに置き換わったため、現在は使用されていません。
VGA
前述したように、D-subの中でピンが15個で3列になっているものをVGAコネクタと呼びます。
つまり、VGAはD-subの種類の一つということになります。
また、現在一般的に使用されているD-subはミニD-sub15ピンのみであるため、D-subコネクタはVGAコネクタを指すと考えて問題ありません。
現在の主流はHDMI
D-sub、VGAは昔からあるインターフェースですが、映像信号をアナログで伝送することしかできません。
そのため、現在は映像信号と同時に音声信号も伝送でき、より優れたデジタル伝送方式を採用しているHDMIやDisplayPortが主流になっています。
その中でもHDMIはPCだけではなく、テレビやゲーム機などさまざまな電子機器に搭載されており、圧倒的な普及率を誇ります。
VGA接続はデータをアナログ信号で伝送しますが、HDMIはデジタル信号で伝送するため、安定して高画質で映し出すことができます。
現在VGA接続をしている方もHDMI端子が搭載されている機器を利用しているならHDMI接続に変えることで画質が格段に綺麗になるので検討してみてはいかがでしょうか。
HDMI端子が搭載されていない機器でもUSB接続でHDMI変換アダプタを使うことでHDMI接続を行うことができます。
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