こんにちは、モニターの専門家「モニ研(@medifav)」です。この記事では、一度使うとモニターに無くてはならない存在になるモニターアームについて、その機能やおすすめの製品を紹介していきます。
モニ研
モニターの専門家がモニターアームについて丁寧に解説します!
モニターアームとは?
モニターアームは、モニターの背面に設置することで角度や位置などを自由に動かすことが可能になるとても便利な器具です。モニターアームを使用するとディスクスペースが広がる、ピボットに対応してないモニターでも縦置きできるなどそのメリットは多岐に渡ります。
モニターアームを使用するメリットとデメリット
モニタアームを使用するメリットとデメリットを表にまとめてみました。
まとめると、デメリットはほぼありません。あえてデメリットをあげるなら、一度使うと快適すぎてモニターアームなしの環境には戻れないという点かなと考えています。
個人的にはモニタアームを使用すると、デスクとモニターとの隙間をゼロにすると見た目がかなりスッキリするのでお気に入りです。
モニターアームの可動方式について
モニターアームはその可動方式によって4つの種類に分けられます。
- 垂直水平可動タイプ
- 垂直可動タイプ
- 水平可動タイプ
- ノートPC用アーム
それぞれについて簡単に解説していきます。
1. 垂直水平可動タイプ
高さと左右、どちらも自由に動かせる全部入りのモニターアームが垂直水平可動タイプです。画面の角度調節や回転機能を兼ね備えた製品も多く、モニ研では最もおすすめしています。
機能が充実しているため価格がやや高いことがネックですが、こちらのタイプを購入しておけば後から買い換える必要がないため、モニターアームを買うならコスパ面を考慮しても「垂直水平可動タイプ一択」と言えるでしょう。
なかでもガス圧を使用したタイプは動きがとてもスムーズで、位置調節も容易なのでおすすめです。
モニターアームを買うなら「ガス圧式の垂直水平可動タイプ」一択ですね。
2. 水平可動タイプ
水平可動タイプが高さを変えることができず、左右にのみ動くモニターアームです。構造がシンプルなので、価格が安い製品が多いのがこのタイプです。
一度設置したらほとんど動かす必要がないため、オフィスなどでの利用に適しているのがこのタイプになります。
3. 垂直可動タイプ
水平可動タイプとは逆に、高さのみ調節することができるのが垂直可動タイプのモニターアームです。モニターを浮かせることでモニター下のスペースを有効に使いたいという方におすすめですが、現在は垂直水平可動タイプが主流となっているためあまり垂直可動タイプの製品は販売されていません。
4. ノートPC用アーム
ノートPCを平置きできる台座がアームに連結しているタイプです。ノートPCを使うときには手前に、使わないときはデスク奥へ台座を移動させることで、デスクのスペースを確保することが可能となっています。サブ機として使っているノートPCを設置するのに向いています。
モニターアームの設置方式について
次にモニターアームの設置方式について確認しておきましょう。設置方式は大きく4つのタイプに分けられます。
- クランプ式
- グロメット式
- ポール固定式
- 壁面固定式
それぞれについて簡単に解説していきます。
1. クランプ式
クランプ式は最もメジャーな取り付け方式で、デスクの天板を挟み込むようなイメージで設置します。
取り付けはネジを回すような感覚で行えるためとても簡単ですが、クランプ部分がデスクスペースの一部を占有してしまうのがデメリットです。
クランプ式は最もメジャーな設置方式です。
2. グロメット式
グロメット式はデスクの天板に穴を開けて、ネジ部分を貫通させることでモニターアームを強力に固定する方式です。天板に穴が空いてしまうのであまり現実的な仕様ではありませんが、元から電源ケーブル用の隙間が開いているオフィスデスクなどであれば、そのまま設置することも可能です。
3. ポール固定式
メタルラックのポール部分など、支柱となる場所があれば設置可能なのがポール固定式のモニターアームです。デスク部分に直接関与せずアームが設置できるため、デスクスペースが確保できるなどメリットも大きいタイプです。自身の環境が適していればぜひ検討してほしい種類ですが、対応した製品の数はあまりないのが実情となっています。
4. 壁面固定式
壁に直接ネジ留めすることで、モニターを壁掛けで使えるのが壁面固定式のモニターアームです。ポール固定式のように支柱が必要ないというメリットはありますが、壁に穴をあける必要があるため、賃貸マンションなどにお住まいの方は別のタイプを検討してください。
モニターアーム選びの注意点
最後にモニターアーム選びの注意点について確認しておきましょう。
耐荷重と対応インチ数をチェック
モニターアーム選びで最も注意すべきポイントは、アームが対応している重さとサイズを確認しておくことです。一般的なモニターアームであれば24〜27インチのサイズであれば問題なく設置できますが、30インチを超えるようなモニターを使用している場合は必ずチェックしてください。
モニターがVESA規格に対応しているかをチェック
モニターアームを買っても、モニター背面にアーム設置用のネジ穴がないとモニターアームが使えません。
モニター側のネジ穴は「VESA規格」という国際標準規格に沿ったものである必要があります。
VESA規格とは?
VESA規格はVESA(Video Electronics Standards Association)というパソコンや映像周辺機器に関する業界標準化団体がモニターアーム取り付け用のネジ穴の間隔や数について策定した規格で、VESAマウントとも呼ばれています。
余談となりますが「VESA」の日本語読みは”ベサ”で、モニターアームのネジ穴以外にもDisplayPortの仕様などの策定にも携わっているモニターとは縁の深い団体です。
VESA規格は以下の4種類があります。モニターアームを選ぶ参考にしてください。
VESA規格 | ネジ穴の間隔 | 最大重量 | 対応サイズ |
VESA 75×75 | 横 75mm × 縦 75mm | 8kgまで | 12 ~ 22.9型 |
VESA 100×100 | 横 100mm × 縦 100mm | 14kgまで | 12 ~ 22.9型 |
VESA 200×100 | 横(100+100)mm ×縦 100mm | 22.7kgまで | 23 ~ 30.9型 |
VESA 200×200 | 横 200mm × 縦 200mm | 113.6kgまで | 31 ~ 90型 |
モニターアームのおすすめランキング
ここからはモニ研がおすすめするモニターアームをタイプ別にランキング形式で紹介していきます。
- シングルモニターにおすすめのモニターアーム
- デュアルモニターにおすすめのモニターアーム
- ワイドスクリーン対応のおすすめモニターアーム
どれもおすすめの製品なので、自分の予算や求めるスペックに合ったモニターアームを選んでください。
シングルモニターにおすすめのモニターアーム
Amazonベーシック モニターアーム シングル ディスプレイタイプ
- 可動タイプ:垂直水平可動式(ガス圧式)
- 設置方式:クランプ式
- 対応サイズ:〜34インチまで
- 耐荷重:3.2kg~11.3kg
- 対応VESA規格:75×75、100×100
- メーカー:Amazonベーシック
- 価格:13,980円〜
モニ研が最もおすすめするモニターアームは「Amazonベーシック モニターアーム」です。この製品のおすすめポイントは何と言ってもコスパが最高な点でしょう。
後ほど紹介する高級モニターアーム「エルゴトロン LX」のOEM製品となっているため、価格は安いながらも高品質な製品として大人気です。ブラックが基調となったマットなデザインもおしゃれですね。
OEMとは「Original Equipment Manufacturing」の略で、あるメーカーが他社ブランドの製品を製造することを言います。いわゆるPB品のようなイメージです。
ガス圧作動方式の垂直水平可動タイプなので、360°好みの位置に手軽にモニターを設置できる可動性の高さが便利な最高のモニターアームです。
エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム 45-241-026
- 可動タイプ:垂直水平可動式(ガス圧式)
- 設置方式:クランプ式
- 対応サイズ:〜34インチまで
- 耐荷重:3.2kg~11.3kg
- 対応VESA規格:75×75、100×100
- メーカー:エルゴトロン
- 型番:45-241-026
- 価格:13,980円〜
先程紹介した「Amazonベーシック モニターアーム」の元となっているのが、こちらの「エルゴトロン LX」です。
基本的な性能は全く同じですが、Amazonベーシック モニターアームがマットブラック1色のみの展開なことに対して、エルゴトロン LXはアルミニウム・ホワイト・マットブラックの3色から好みの色を選ぶことができます。
部屋のレイアウトを白に統一しているなど、こだわりがある方におすすめのモニターアームです。
CBS Flo White ホワイトモニターアーム フロースプリング方式 クランプ式
- 可動タイプ:垂直水平可動式(フロースプリング式)
- 設置方式:クランプ式
- 対応サイズ:耐荷重に準拠
- 耐荷重:3kg~9kg
- 対応VESA規格:75×75、100×100
- メーカー:CBS
- 価格:34,980円〜
モニターアームを世界最初に発売したイギリスのメーカーCBS(Colebrook Bosson Saunders)による「CBS Flo」は、そのデザイン性の高さからデザイナー事務所など外観を重視する場所で利用されている高級モニターアームです。エルゴトロンLXが13,000円前後で販売されているのに対し、CBS Floは35,000円ほどでとても高価。
しかしデザイン性だけでなく、価格に見合ったより高い性能もしっかり備わっています。Flo Spring Technology (フロースプリング技術)という国際特許技術を使うことで、モニターの位置を変更したい時は指先を少し動かすだけで自在に調節ができるようになっています。もちろん簡単に縦置きにも方向転換できます。
チルトは上下40°、スイベルは左右それぞれ90°に対応しているので、オフィスなどでモニターをシェアしながら作業する際にも最適です。
余談となりますが、こちらのモニターアームを販売しているCBSは「アーロンチェア」で有名なハーマンミラーのグループ会社なので、価格の高さも納得ですね。
BESTEK 液晶ディスプレイ BTSS01BK
- 可動タイプ:水平可動式(アーム部分の上下移動は可能)
- 設置方式:クランプ式
- 対応サイズ:17~27インチ
- 耐荷重:10kgまで
- 対応VESA規格:75×75、100×100
- メーカー:BESTEK
- 型番:BTSS01BK
- 価格:3,980円〜
BESTEKのモニターアーム「BTSS01BK」はクランプで固定したポールにアームを繋げるコスパ重視の製品で、販売価格は3,980円ほどです。その安さから、アマゾンのモニターアーム売れ筋ランキングでは常に上位を獲得しています。
こちらのモニターアームの特徴としては、回転する部分(ポールとアームの接続部分)が樹脂性となっているため、金属同士が擦れるということがなくとても滑らかに動きます。
デメリットとしては、格安モニターアームのためチルト部位がバネ式ではなくネジで留める方式となっていて、こまめな位置変更が煩わしく感じる場合があります。
ただし総合的に見るとコストパフォーマンスはとても良く、とにかく安いモニターアームを探しているという方にはおすすめです。
HUANUO PC モニター アーム 液晶ディスプレイ アーム ガススプリング式
- 可動タイプ:垂直水平可動式(ガス圧)
- 設置方式:クランプ式・グロメット式
- 対応サイズ:17~27インチ
- 耐荷重:2~6.5kg
- 対応VESA規格:75×75、100×100
- メーカー:HUANUO
- 型番:HNSS6
- 価格:4,299円〜
HUANUOのモニターアームはガス圧式ながら、4,000円前後で販売されている価格の安さが特徴です。
アームは上下・左右・回転すべての方向に調節可能です。固定方式はクランプ式とグロメット式、好みの方式で取り付け可能なパーツが付属しています。
先ほど紹介したAmazonベーシックのモニターアームの1/3ほどの値段ながら、実用性は充分です。デザインがやや無骨で、細かい動きが固い(アームの昇降はスムーズだが、スイベルが固め)という点は気になりますが、価格以上の性能だと感じました。
かなりコスパは良いので、複数台欲しいという方にもおすすめのモニターアームです。
デュアルモニターにおすすめのモニターアーム
ここからはデュアルモニターにおすすめのモニターアームについて紹介していきます。
Amazonベーシック モニターアーム デュアル ディスプレイタイプ ブラック
- 可動タイプ:垂直水平可動式
- 設置方式:クランプ式
- 対応サイズ:〜27インチまで
- 耐荷重:6.4〜18.1 kg(1モニター3.2㎏から9.1㎏まで)
- 対応VESA規格:75×75、100×100
- メーカー:Amazonベーシック
- 価格:19,980円〜
デュアルモニター用に関しても、Amazonベーシックから販売されているモニターアームが最もおすすめです。シングルモニター用と同様に、エルゴトロンのOEM製品となっています。
品質は抜群で、推奨サイズである27インチを超える30インチのモニターを取り付けても特に問題なくしっかり安定しています。使用中にモニターが下がってくるということもありません。
組み立てについてもドライバーなどを使う必要がなくとても簡単で、設置後の可動性の高さも抜群です。低価格帯の商品とは一線を画す、ぜひ一度その品質を体験してほしいモニターアームに仕上がっています。
エルゴトロン LX デスクマウント デュアルモニターアーム 縦/横型 45-248-026
- 可動タイプ:垂直水平可動式(ガス圧)
- 設置方式:クランプ式
- 対応サイズ:重量に準拠
- 耐荷重:18.1kgまで(1モニター3.2㎏から9.1㎏まで)
- 対応VESA規格:75×75、100×100
- メーカー:エルゴトロン
- 型番:45-248-026
- 価格:31,099円〜
「エルゴトロン LX デスクマウント デュアルモニターアーム 縦/横型」は、モニターを縦並びで2つ設置したい方に向けた製品です。
横並び向けのデュアルモニターアームと比べて支柱部分に高さがあり、価格は1万円ほど高くなっています。可動のしやすさなどは、エルゴトロン製なだけあってとてもスムーズで、ヌルヌル動きます。
CBS Flo Modular Dual Silver シルバー
- 可動タイプ:垂直水平可動式(フロースプリング方式)
- 設置方式:クランプ式
- 対応サイズ:重量に準拠
- 耐荷重:3〜9kg(アーム1本につき)
- 対応VESA規格:75×75、100×100
- メーカー:CBS
- 価格:108,000円〜
CBS Flo Modularは、Flo (フロー)アーム と、Wishbone (ウィッシュボーン)支柱システムを活用したデザイン性に優れたデュアルモニターアームです。販売価格は108,000円ほどの超高級製品となっています。
この製品の特徴は追加のモニターが必要な場合、Wishboneと呼ばれる支柱部にアームを追加することでトリプルモニター、4面モニター、5面モニターといった仕様に発展させることができる拡張性の高さです。
また、支柱の高さを伸ばすことでスクリーンをより高い位置に設置することができるため、立ち仕事をする方にもおすすめです。
サンワダイレクト デュアルモニター対応 上下2台設置 100-LA031
- 可動タイプ:水平可動式
- 設置方式:クランプ式
- 対応サイズ:重量に準拠
- 耐荷重:10kg(アーム1本につき)
- 対応VESA規格:75×75、100×100
- メーカー:サンワダイレクト
- 価格:4,980円〜
サンワダイレクトのデュアルモニター対応モニターアーム「100-LA031」は価格の安さに秀でた製品です。販売価格は4,980円ほどとなっています。
クランプによって固定したポール部分にアームを支柱にとりつけることで、画面の向きを上下左右に180度調節が可能です。モニタも360度回転させることができます。
最大10kgまで(アーム1つにつき)の液晶モニタの取り付けに対応しています。液晶アームを使うことで、モニタの台座を必要としない分広々とデスク上を使用できます。
製品の組み立てがやや面倒でなことがデメリットで、アマゾンレビューにも記載がありますが、アームと可動用のプラスチック製パーツが微妙にずれるため設置が大変です。
とにかく安く済ませたいという方におすすめの上下対応デュアルモニターです。
BESTEK 2画面 多関節デュアルモニター 27インチ対応 BTDD01-BK
- 可動タイプ:水平可動式
- 設置方式:クランプ式
- 対応サイズ:〜27インチまで
- 耐荷重:20 kg(1モニター10㎏まで)
- 対応VESA規格:75×75、100×100
- メーカー:BESTEK
- 型番:BTDD01-BK
- 価格:4,980円〜
BESTEKの2画面 多関節デュアルモニター「BTDD01-BK」は4,980円ほどで販売されているコスパ重視のデュアルモニターアームです。耐荷重はアーム1つにつき10kgで27インチまでの液晶ディスプレイに対応しており、角度調節もできます。
アームの回転の精度がかなり良好でスムーズなことが特徴で、可動部分がグリスでベタつくといったこともありません。ただしクランプの固定部分がかなりの強度なため、こちらは調整が難しいと感じました。
基本的にアームの位置を変えず、一定の箇所でモニターを使用するという方におすすめのアームとなっています。
ワイドスクリーン対応のおすすめモニターアーム
ウルトラワイドモニターなどの大型モニターでモニターアームを使用する場合は、必ずアームの対応サイズと耐荷重を確認しましょう。
エルゴトロン LXは「34インチ&11.3kgまでの大型モニター」に対応しているため、迷ったらこちらの製品を購入するのがおすすめです。
それでも耐荷重が足りない場合は、「エルゴトロン Neo-Flex ワイドスクリーン向けモニタースタンド」が16.3Kgまでの重さに対応しています。
モニターアームのおすすめランキング まとめ
以上、モニター専門家によるモニターアームのおすすめランキングでした。この記事を参考に自分に合った製品をぜひゲットしていただけると嬉しいです。
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モニ研
モニターアームがあると机が広く使えて超便利ですよ!
コメント
コメント一覧 (10件)
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