【実機で検証】PS5で120fpsが出るモニター・出ないモニターまとめ|120fpsの設定方法や解決方法も解説(Fortnite・CoDなど)

※2021年4月14日 追記

PS5の発売当初より一部のゲーミングモニターを使用した場合、PS5が対応しているはずの120fpsが出ないという問題が報告されていました。

こちらの問題ですが、2021年4月14日に実施された「PS5システムソフトウェアアップデート」を適用し、記事内の「PS5で120fpsを出すための設定方法」に記載されている設定を行うことで、すべての120Hz以上に対応したゲーミングモニターで120fpsが出せるようになりました。(実機で検証済み)

よって、こちらのリストで「✕ PS5で120fpsが出ない」とされているモニターについても、正しく設定を行うことで、すべてPS5で120fpsが出るようになっています。

※詳しくはモニ研のYouTubeで解説しています→こちら

モニター買い漁って50台以上!モニター専門家、モニ研(@medifav)です。

2020年11月12日に発売されたPS5ですが、TwitterやYouTubeなどで「リフレッシュレートが120Hz以上のモニターを使ってるのにPS5で120fpsが出ない」という報告があがってきています。

これはモニター専門家として絶対に見過ごせない緊急事態なので、急ぎで調査してきました。

この流れでPS5で120fps出る・出ない問題について解説していきます!

目次

1. PS5で120fpsを出せる条件

まず「PS5で120fpsを出せる条件」を確認しておきましょう。

PS5で120fpsを出せる条件
  1. プレイするソフトがPS5の120fpsに対応している
  2. 使用しているモニターのリフレッシュレートが120Hz以上である

この2つの条件は最低限満たしてないといけません。

1-1. PS5で120fpsに対応しているソフト

プレイするソフトが120fpsに対応しているかどうかですが、[today_date]時点では以下のソフトがPS5の120fpsに対応しています。

PS5で120fpsに対応しているソフト

Call of Duty: Black Ops Cold War」「Devil May Cry 5 Special Edition」「フォートナイト」など120fps対応のタイトルはまだ少ないのが現状です。

おそらくApex Legendsなども将来的なアプデで120fpsに対応するとは思いますが、今のところ具体的な情報はありません。

参考:PS5のローンチタイトルおすすめランキング|デモンズソウル ・スパイダーマンなど注目作が多数登場

PS4のソフトは120fps非対応

また、PS4のソフトをPS5で使う場合は120fpsのフレームレートを出すことができません

先程解説したように、「Call of Duty: Black Ops Cold War」は120fpsに対応してますが、これはPS5版に限る話で、PS4版をPS5にインストールした場合は120fps非対応です

間違えてPS4版をインストールしないように注意しましょう。

1-2. リフレッシュレートが120Hz以上のモニターが必要

また、使用するモニターのリフレッシュレートが120Hz以上に対応していないと、120fpsのフレームレートを出すことはできません

フレームレートが120fpsの場合、PS5は1秒間に120枚の画像データをモニターに送信します。この120枚の画像をしっかりと表示するには、モニターに1秒間に120回画面を更新する能力リフレッシュレート120Hz以上)が必要です。

使用しているモニターが120Hz以上かどうかは「UFO Test」というサイトで確認することができます。

また120Hz以上対応のおすすめモニターはこちらの記事で紹介しています。

リフレッシュレートについてはモニ研のYouTubeチャンネルでも詳しく解説しているのでそちらをチェックしてください。

2. 条件を満たしているのに120fpsがでない事例

次にここまでの条件をすべて満たしているのに120fpsがでない事例について紹介していきます

モニ研のYouTubeのコメント欄にも何件か相談いただいたのですが、「120fps対応のPS5のソフト」を「リフレッシュレートが120Hz以上のモニター」で使ってるにもかかわらず、120fpsでプレイできない場合があるようです。

実際にPS5版の「Call of Duty: Black Ops Cold War」や「フォートナイト」を使用して自分の環境でも試したのですが、たしかに120fpsが出ないモニターがありました。

3. PS5で120fpsを出すための設定方法

「Call of Duty: Black Ops Cold War」や「フォートナイト」ではただ単純にモニターとPS5をケーブルで繋ぐだけでは120fpsを出すことができません。以下に設定の手順を記載します。

  1. STEP

    設定から「セーブデータとゲーム/アプリ設定」へ進む

  2. STEP

    パフォーマンスと画質優先から「パフォーマンス優先」を選択

  3. STEP

    「スクリーンとビデオ」から解像度を「1080p」に設定

  4. STEP

    120fpsに対応しているソフトを起動する

    ※PS5はゲーム起動中のみ120Hzで駆動します(メニュー画面だと60Hzのまま)

  5. STEP

    ゲーム内の設定を確認する

    • フォートナイト:ゲーム内の設定→グラフィックから「120fpsモード」をオンにする
    • CoD:BOCW:ゲーム内設定で「レイトレーシング」を無効にしてからゲームを再起動
  6. STEP

    映像出力情報の「解像度」が「1920×1080-120Hz」であることを確認

このようにの「セーブデータとゲーム/アプリ設定」の「パフォーマンスと画質優先」から「パフォーマンス優先」を選択、必要に応じて別途ゲーム内の設定を変更すると120Hzに切り替わります。

参考:PS5のHDMI2.1は最大4K/120fpsまで対応している

ちなみにPS5は理論上4K・120fpsまでの映像に対応しています。(HDMI 2.1は最大4K・240fpsまで出力できる規格ですが、PS5はスペックの問題で4K・120fpsが上限となっている)

HDMIの規格解像度 / リフレッシュレート
HDMI 2.11920×1080(フルHD) / 240Hz
3840×2160(4K) / 240Hz
5120×2880(5K) / 120Hz
HDMI 2.01920×1080(フルHD) / 240Hz
2560×1440(WQHD) / 144Hz
3840×2160(4K) / 60Hz
HDMI 1.41920×1080(フルHD) / 144Hz
2560×1440(WQHD) / 75Hz
3840×2160(4K) / 30Hz
HDMIの規格ごとの対応解像度とリフレッシュレート

この表からもわかるように、フルHD画質なら「HDMI 1.4」や「HDMI 2.0」でも120fpsの映像でゲームをプレイ可能ですが、4K画質かつ120fpsの映像でゲームをプレイする場合は「HDMI 2.1」対応の4K/144Hzゲーミングモニターが必要です。

ちなみにPS5の性能をフルで発揮できる「HDMI 2.1対応の4K/144Hzゲーミングモニター」についてはこちらの記事で紹介しています。

4. 実際にPS5で120fpsを出せるモニター・出せないモニター

※[today_date]更新(調査データの無断転載禁止:発見次第通報します)

ここからは実際にPS5で120fpsを出せるモニター出せないモニターを紹介していきます。

あくまで記事更新日時点でPS5で120fpsが出せないモニターの情報です。今後のアップデートなどで120fpsに対応する可能性も(かなり低いですが)ゼロではありません。

調査中

こちらのリストは以下の情報ソースから作成しています。

  • モニ研で実機テストをしたもの
  • 実際に120Hzが出せた(もしくは出せなかった)という情報提供をいただいたもの
  • 各メーカーに問い合わせて回答をいただいたもの

調査中の製品については判明次第、記事内容を更新します。またリストにないモニターを実際に使用した際の情報について、ぜひコメント欄等で教えていただけると嬉しいです。

[today_date]時点で「ASUS製の一部モデルとBenQ製の旧型モデルを除くほぼすべての120Hz以上対応モニター」がPS5で120fps出せることを確認しています。

5. PS5で120fpsを出せるモニターの見分け方

最後に自分が使ってるモニターが「PS5で120fpsを出せるモニターなのか」を見分ける方法について紹介していきます。

この操作には前提として、Windows搭載のパソコンが必要です。

  1. STEP

    「Monitor Asset Manager」をインストール

    まずパソコンに「Monitor Asset Manager」というソフトをインストールします。このソフトは「EDID(ディスプレイ情報)」と呼ばれる、モニターがやり取りできる情報を一覧で表示するソフトです。モニター界隈では10年以上前から使われてます。

    ダウンロードはこちら

  2. STEP

    画面左上のモニター名をクリック

    インストールが完了したらソフトを起動して、画面左上のリストから使用中のモニターを選択します

    ここです
  3. STEP

    モニターの詳細情報から「CE video identifiers (VICs)」を確認

    モニター名をクリックすると、右下にモニターの詳細情報が表示されます。そのなかの「CE video identifiers (VICs)」の部分を確認しましょう。

  4. STEP

    一覧に「120Hz」があるか確認

    「CE video identifiers (VICs)」の情報一覧に「120Hz」の表記があるかが一番重要なポイントです。「120Hz」の表記がないと、PS5では120Hzで動かすことができないようです

    ▼PS5で120fps出せるモニターのEDID情報(120Hzの表記あり)

    ▼PS5で120fps出せないモニターのEDID情報(120Hzの表記なし)

CE video identifiersとは?

「CE video identifiers」がなにを表しているかというと、例えば「1920 x 1080p at 120Hz – HDTV」と記載されている場合、1920 x 1080p@120Hzの映像をHDTV規格として扱うという意味になります。

これでも何を言ってるかわからないと思うので、超簡単に噛み砕くと「120HzのフルHD映像(1080p)をそのモニターがどう扱うかしっかり定義してるか」というニュアンスです。

EDIDで「1920 x 1080p@120Hz」が定義されてない場合、例えモニターにフルHD@120Hzを処理できる能力があったとしても、PS5側では「120fpsが処理できるモニター」として取り扱わない(認識しない)ということです。

PCゲームなどの場合、モニターとPCの関係性はそこまで厳格ではなく、まさにテレビメーカーであるソニーが作ったゲーム機特有の問題と言えます。

自分の使っている120Hz以上のモニターがPS5に対応しているか気になる場合は、事前に確認してみましょう。

6. PS5で120fpsが出せないモニターを120fpsに対応させる方法

ここまでの内容をまとめると、PS5で120fpsが出せないモニターの原因は「EDID(ディスプレイ情報)」にあることがわかりました。

つまり、EDIDの情報を書き換えることができれば、PS5で120fpsが出せないモニターを120fpsに対応させることができるわけです。

その実現のためには、EDIDをカスタムできるエミュレーター「ATEN VC080」という装置が必要です。

実際にこの装置を使って、通常ではPS5の120Hz駆動に非対応のASUS VG259Qで120fpsを実現できました。

またHDMI接続端子を2つ持ったHDMIスプリッター(←こちらの製品のように片側のEDID情報をもう片側にコピーする機能があるもの)に、

  1. 「1920 x 1080p at 120Hz – HDTV」のEDID情報を所持したHDMIエミュレータ
  2. PS5で120fpsが出せないモニター(「1920 x 1080p at 120Hz – HDTV」のEDID情報がないモニター)

をそれぞれ接続することでも解決できるという報告もあります。

PS5で120fpsが出せるモニター・出せないモニターまとめ

以上、PS5で120fpsが出せるモニターについて解説してきました。

内容をまとめると、

  • 今のところ120fpsが出せるPS5のソフトは少ない
  • PS4版のソフトは120fpsが出せない
  • リフレッシュレートが120Hz以上のモニターは必須
  • リフレッシュレートが120Hz以上のモニターでも120fpsが出せない場合がある(←今回の一番の問題点
  • 実際に120fpsが出せたモニターはこちらでチェック
  • モニターがPS5の120fpsに対応しているかどうかは(一応)調べることができる

といった感じです。

モニターメーカーやソニー公式の回答は…?

また、この件についてモニターメーカーやソニーの公式サポートに問い合わせてみました。

しかしメーカーサイドも大混乱中のようで、「確認します」という回答があっただけで、具体的な回答やこの事象の原因はまだわかっていません。

こちらについては進展があり次第、YouTubeやブログ、Twitterなどで随時報告していきます。

メーカーにとっても青天の霹靂だったようです…。

まだPS5は発売されたばかりで、今後もこのようなイレギュラーなトラブルが発生するとは思います。

これらの情報については、進展があり次第、内容を更新していきます。

またこの問題についてはモニ研のYouTubeでも詳しく解説しています。ぜひこちらもチャンネル登録よろしくお願いします。

※参考記事

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この記事を書いた人

ゲーム好きが高じて、ゲーミング向けを中心に50台以上のモニターを買い漁ったガジェットオタクの20代です。好きなジャンルはFPSやTPSで、月のゲームプレイ時間は200時間ほど。
数多くのゲーミング機器を触ってきた経験を活かし、ブログとYouTubeでガジェットレビューを中心に活動しています。

お仕事についての問い合わせはメールでお待ちしております(個別の質問等には対応していません)↓
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