【完全版】ゲーミングモニターの選び方|初心者向けにフローチャートで図解

こんにちは、モニターの専門家「モニ研(@medifav)」です。

今回は、これまでモニ研に一番多く質問をいただいた「ゲーミングモニターの選び方」について超丁寧に分かりやすく解説していきます。

現状、ネットやSNSで見かけるゲーミングモニターのおすすめ記事はほとんどが実機に触っておらず、スペックを比較しただけの内容となっています。

そこでモニ研では、

  • これまで50台以上のゲーミングモニターを買い漁った経験
  • 月に200時間はゲームをプレイしている実体験

これらの実績を活かした、ゲーミングモニターの購入に迷っている方を絶対に手助けにできる記事を作成しました。ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

モニターオタクがゲーミングモニターの選び方を徹底解説します!

ゲーミングモニターに関するすべての知識を確認できる内容となっているため、上から順番に読んでいただくのがおすすめです。また、急ぎで確認したいという方に向けて「目的の項目にすぐ飛べるフローチャート」も作成しました。こちらもぜひご活用ください。

チャート図(画像をクリック・タップで拡大できます)

目次

まずはゲーミングモニターの用途を確認

まずゲーミングモニターの選び方で最も大事なポイントは、「どのような機器でゲームをするのか?」です。

これは大きく分けて次の2つに分けられます。

  1. PlayStation 4や Nintendo Switchなど家庭用ゲーム機でゲームをする
  2. パソコンでゲームをする

順番にゲーミングモニターの選び方を確認していきましょう。

①家庭用ゲーム機(PlayStation 4や Nintendo Switchなど)におすすめのゲーミングモニター

まず PlayStation 4や Nintendo Switchなどの家庭用ゲーム機のみでゲームをする場合は、2万円以下のゲーミングモニターを選べばOKです。

PS4やSwitchで使うなら、安いゲーミングモニターでOK!

家庭用ゲーム機は映像処理の性能が低く、ハイスペックな高価格のゲーミングモニターが必要ないからです。

もう少し詳しく解説すると、家庭用ゲーム機から発信される映像(フレームレート)は1秒間に最大60コマなので、モニターが1秒間に画面を更新する回数(リフレッシュレート)は最大60回でOKです。

リフレッシュレートが60Hzを超えるモニターを買っても、宝の持ち腐れになってしまいます

現在発売されている家庭用ゲーム機のフレームレートは1秒間に最大60fps

Nintendo Switch
→最大60fps

PS4
→最大60fps

PS4 Pro
→最大60fps

このような条件を考慮して、当サイトで最もおすすめしているNintendo Switch・PlayStation 4向けゲーミングモニターは「GigaCrysta EX-LDGC252STB」です。

  • リフレッシュレート:75Hz
  • 応答速度:0.6ms(GtoG)
  • 解像度:1920×1080(フルHD)
  • モニターサイズ:24.5インチ
  • パネルタイプ:TN
  • 接続端子:HDMI ×2、DisplayPort x1、D-sub x1
  • 内蔵スピーカーの有無:有
  • 価格:18,200円〜

価格は18,000円前後で、応答速度0.6ms&リフレッシュレート75Hz対応など性能面は申し分ありません。3つの端末を接続したままにできる端子数の多さも家庭用ゲーム機での使用時に便利です。

ゲーミングモニター「GigaCrysta EX-LDGC252STB」については、こちらの記事で詳しくレビューしています。

もう少し機能を絞った安いゲーミングモニターが欲しい場合は、12,980円で販売されている「LG 24MK400H-B」をおすすめします。

  • リフレッシュレート:75Hz
  • 応答速度:1ms(GtoG)
  • 解像度:1920×1080(フルHD)
  • モニターサイズ:23.5インチ
  • パネルタイプ:TN
  • 接続端子:HDMI ×1、D-sub x1
  • 内蔵スピーカーの有無:無
  • 価格:12,980円〜

先ほど紹介した「GigaCrysta EX-LDGC252STB」より5,000円ほど安いものの、リフレッシュレートや視野角などはほぼ同スペックとなっています。大きな違いは以下の2つです。

  • GigaCrysta EX-LDGC252STB→接続端子が3つ、スピーカー有
  • LG 24MK400H-B→接続端子が実質1つ、スピーカー無

「イヤホンやヘッドホンでゲームをするから、スピーカーがなくてもいい」

「PlayStation 4でしかゲームをしないから端子は1つでいい」

という方にはとてもおすすめの格安ゲーミングモニターです。(ちなみに端子の数についてはHDMI分配器を繋ぐことで増設可能です。)

家庭用ゲーム機におすすめのゲーミングモニターについての細かい内容は、以下の記事で詳しく解説しているため、こちらもぜひチェックしてみてください。

②PlayStation 4 Proにおすすめの4Kゲーミングモニター

PS4 Proは4Kが使えるソフトも

PS4 Proについては、一部のソフトが3840×2160(4K)の解像度に対応しています。

PS4 Proの4K対応ソフト(公式サイトより抜粋)
  • Ghost of Tsushima
  • eBASEBALLパワフルプロ野球2020
  • The Last of Us Part II
  • FINAL FANTASY VII REMAKE
  • BIOHAZARD RE:3
  • モンスターハンターワールド:アイスボーン
  • 龍が如く7 光と闇の行方
  • DEATH STRANDING   など

これらのソフトを4K映像で楽しむためには4Kのゲーミングモニターが必須となります。

モニ研で最もおすすめしているPS4 Pro用の4Kゲーミングモニターは、BenQの「EL2870U」です。公式でもPS4 Pro向けであることをアピールしている人気の機種になります。価格は37,000円前後です。

  • リフレッシュレート:60Hz
  • 応答速度:1ms(GtoG)
  • 解像度:3840×2160(4K)
  • モニターサイズ:27.9インチ
  • パネルタイプ:TN
  • 接続端子:HDMI 2.0 x 2、DisplayPort 1.4 x 1
  • 内蔵スピーカーの有無:ステレオスピーカー(2W×2 + 5W)
  • 価格:37,400円〜

リフレッシュレートが60Hzという点が気になるかもしれませんが、PS4 Proから出力できる映像の上限は60fpsなので全く問題ありません。

HDRモードにも完全対応しているので、明るさの表現はかなり正確です。また、チラつきを軽減するフリッカーフリー技術やブルーライト軽減機能も搭載しているため目に優しい点もおすすめポイント。

周囲の明るさと色温度を検知してディスプレイの設定を自動調整することも可能な、PS4 Proで高画質なゲームを楽しみたい方におすすめのゲーミングモニターです。

③PlayStation 5におすすめのゲーミングモニター

PS5は120fps対応

2020年冬に発売予定のPlayStation 5は最大120fpsに対応予定で、公式サイトでも120Hz/4Kモニターに対応することがはっきりと記載されています。

PlayStation 5 公式サイトより

つまり最高の環境でPS5のゲームをプレイしたい場合は「120Hz以上で駆動する4Kモニター」が必須となるのですが、HDMI接続下においてモニターが120Hz以上で駆動するには「HDMI2.1」という最新の規格に対応している必要があります。

HDMI1.4HDMI2.0HDMI2.1
帯域幅10.2Gbps18Gbps48Gbps
対応解像度/
リフレッシュレート
フルHD/144Hz
4K/30Hz
フルHD/240Hz
4K/60Hz
4K/144Hz
8K/60Hz

しかしながら、2020年8月時点でHDMI2.1対応の4Kモニターは販売されていません。(ASUSから発売予定であることは発表されています)

このためPS5用のモニターを今のうちから用意しておく場合は、

  1. HDMI2.0対応の4Kゲーミングモニター
  2. リフレッシュレートが120Hz以上のゲーミングモニター

このどちらかの条件で選ぶようにしましょう。

1.「HDMI2.0対応の4Kゲーミングモニター」について

HDMI2.0対応の4Kゲーミングモニターは、PS4 Pro向けのおすすめとして紹介した「BenQ EL2870U」がコストパフォーマンも高くおすすめです。

  • リフレッシュレート:60Hz
  • 応答速度:1ms(GtoG)
  • 解像度:3840×2160(4K)
  • モニターサイズ:27.9インチ
  • パネルタイプ:TN
  • 接続端子:HDMI 2.0 x 2、DisplayPort 1.4 x 1
  • 内蔵スピーカーの有無:ステレオスピーカー(2W×2 + 5W)
  • 価格:37,400円〜

ただし、「PCゲームも4Kでプレイしたい!」という方にはリフレッシュレートの高い4Kゲーミングモニターが必要です。

その場合は、LGの「27GN950-B」をおすすめします。こちらのゲーミングモニターは実売価格が10万円ほどと同スペックの他社製品に比較して安く、IPSパネル搭載なので映像も鮮やかでおすすめです。

HDMIでの接続時は60Hzが上限となってしまいますが、PCとDisplayPortで接続すれば最大144Hzで駆動します。

  • リフレッシュレート:144Hz(DisplayPort接続時)
  • 応答速度:1ms(GtoG)
  • 解像度:3840×2160(4K)
  • モニターサイズ:27インチ
  • パネルタイプ:IPS
  • 接続端子:HDMI×2、DisplayPort×1、USB3.0x3(1up/2down)
  • 内蔵スピーカーの有無:無
  • 価格:100,720円〜

2.「リフレッシュレートが120Hz以上のゲーミングモニター」について

PlayStation 5の最大フレームレートは120fpsとなるため、「4KはいらないけどAPEXやFortniteなどのアクションの激しいゲームを快適にプレイしたい」という方には、120fpsの映像を劣化なしで映せるリフレッシュレート120Hz以上対応のゲーミングモニターがおすすめです。

モニ研でおすすめするリフレッシュレートが120Hz以上のゲーミングモニターは「Pixio PXC243」です。

  • リフレッシュレート:144Hz
  • 応答速度:3ms(GTG)
  • 解像度:1920×1080(湾曲フルHD)
  • モニターサイズ:23.6インチ
  • パネルタイプ:VA
  • 接続端子:HDMI1.4 x 1、 DisplayPort1.2 × 1、DVI x 1
  • 内蔵スピーカーの有無:有
  • 価格:21,980円〜

21,980円前後で販売されていて、リフレッシュレート144Hz以上の製品のなかでは最安クラスです。湾曲モニターのため没入感も高く、PS5でFPSやTPSをメインで遊ぶという方にはコストパフォーマンス最強のゲーミングモニターとなっています。

※PS5のおすすめのゲーミングモニターについてはこちらの記事で詳しく解説しています

PCゲームにおすすめのゲーミングモニターの選び方

PCゲームをプレイするためにゲーミングモニターが欲しいという場合は、まず「どんなジャンルのゲームをするのか?」が重要です。プレイするゲームのジャンルによって必要なモニターのスペックがガラリと変わってきます。

FPS や TPSなど激しい動きのあるゲームをプレイする場合は高い性能を備えたハイスペックのゲーミングモニターが必要です。

ファイナルファンタジー14などのRPGゲーム、あまり動きのないシミュレーションゲームなどをプレイする場合は、そこまで高いスペックのモニターは必要ありません。

また意外に感じるかもしれませんが、格闘ゲームに関しても高スペックのモニターは必要ありません。

  • FPS ・TPS:ハイスペックのゲーミングモニターが必要
  • RPG・シミュレーション・格闘ゲーム:ハイスペックのゲーミングモニターは不要

ここからはそれぞれについて細かい内容を解説していきます。

FPSやTPSゲームにおすすめのゲーミングモニター

いま流行りの「Apex Legends」や「Fortnite」など、FPSやTPSなどのゲームをプレイしている方に必要なのはコンマ数秒の動きを捉えることできるゲーミングモニターです。

FPS・TPSゲーマーの方は、予算の許す限り最もハイスペックなゲーミングモニターを購入するのがおすすめです。

そのため、FPSやTPSゲーム用のゲーミングモニターは予算によって購入する製品を選ぶことになります。予算の区分はこのようなイメージです。

  • 予算4万円以上:240Hz対応のゲーミングモニターが買える
  • 予算2〜4万円:144Hz対応のゲーミングモニターが買える
  • 予算2万円未満:60〜75Hz対応のゲーミングモニターが買える

グラフィックボードの性能に注意

ここで注意しておきたいのは、240Hzに対応したモニターを活用するためには、PCが240fpsの映像を出力できることが必須になります。

自身のPCに搭載されているグラフィックボードが、購入予定のゲーミングモニターの最大リフレッシュレートに対応する数値を安定して出力できるかどうかは必ず事前にチェックしてください。

※グラボの性能比較表と安定するfpsについてはこちらの記事で確認できます。

CPUやメモリなどの細かいスペックとゲーム内の映像設定にもよりますが、搭載しているグラボと安定するfpsの関係性について簡単にまとめてみました。

240fpsが安定するグラボ

  • RTX 3080 以上

144fpsが安定するグラボ

  • RTX 2070 Super 以上

60〜75fpsが安定するグラボ

  • GTX1650 以上

ちなみにモニ研でRTX 2080 Superを搭載したゲーミングPCを使ってApex Legendsの画質設定「低」でプレイしたところ、144fpsを安定して出力することができましたが、240fpsは安定しませんでした。

このように、10万円ほどのグラフィックボードを使用しても240fpsは安定しないので、240Hz対応ゲーミングモニターが必要になってくるのは30万円以上のゲーミングPCを使っている一部のゲーマーに限られることがわかりますね。

④予算4万円以上の方におすすめの240Hz対応ゲーミングモニター

まず、予算4万円以上の場合は現行最高スペックとなる240Hz対応のゲーミングモニターを購入できます。

ただしリフレッシュレート以外にも映像面での独自機能やパネルの種類によって、価格は4万円台〜10万円を超えるものまでさまざまです。

コスパ面を考慮して、当サイトでFPSやTPSゲーマーに最もおすすめしている240Hz対応のゲーミングモニターは「Pixio PX5 HAYABUSA2」です。

  • リフレッシュレート:240Hz
  • 応答速度:1ms(GtoG)
  • 解像度:1920×1080(フルHD)
  • モニターサイズ:24.5インチ
  • パネルタイプ:IPS
  • 接続端子:HDMI2.0 x 1、HDMI1.4 x 1、DisplayPort1.2 × 1
  • 内蔵スピーカーの有無:無
  • 価格:39,980円〜

価格は40,000円前後で、応答速度1ms&IPSパネル搭載のコスパ最強と名高い人気機種です。ただし、その人気が仇となり欠品が多いことに注意が必要です。在庫があればすぐにポチっておくことをおすすめします。

※「Pixio PX5 HAYABUSA2」の詳しいレビュー記事はこちら

HAYABUSA2が欠品している場合は、PUBGの国際大会にも使用されている「Acer Nitro XV253QXbmiiprzx」をおすすめします。

  • リフレッシュレート:240Hz
  • 応答速度:0.5ms(GtoG)
  • 解像度:1920×1080(フルHD)
  • モニターサイズ:24.5インチ
  • パネルタイプ:IPS
  • 接続端子:HDMI2.0 x 2、DisplayPort1.2 × 1
  • 内蔵スピーカーの有無:有
  • 価格:46,800円〜

価格は47,000円前後とやや高くなりますが、台座や背面デザインなどがかなり高級感のある仕上がりとなった、性能面だけでなくでデザイン性も高いゲーミングモニターです。

240Hz対応のゲーミングモニターについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

⑤予算2〜4万円の方におすすめの144Hz対応ゲーミングモニター

予算が2〜4万円で検討している場合は、144Hz対応ゲーミングモニターがおすすめです。コスパ面を考えると「Pixio PX247」が第一の選択肢です。

  • リフレッシュレート:144Hz
  • 応答速度:1ms(GtoG)
  • 解像度:1920×1080(フルHD)
  • モニターサイズ:23.8インチ
  • パネルタイプ:IPS
  • 接続端子:HDMI ×2、DisplayPort x1
  • 内蔵スピーカーの有無:有
  • 価格:21,980円〜

また没入感が高まる湾曲型のモニターに手を出してみるのもおすすめです。「Pixio PXC243」という湾曲ゲーミングモニターはYouTubeでも紹介しているのでぜひチェックしてください。

  • リフレッシュレート:144Hz
  • 応答速度:3ms(GTG)
  • 解像度:1920×1080(湾曲フルHD)
  • モニターサイズ:23.6インチ
  • パネルタイプ:VA
  • 接続端子:HDMI1.4 x 1、 DisplayPort1.2 × 1、DVI x 1
  • 内蔵スピーカーの有無:有
  • 価格:21,980円〜

144Hz対応のゲーミングモニターについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

⑥予算2万円以下の方におすすめの75Hz対応ゲーミングモニター

予算が2万円以下の場合、価格が安く応答速度に重点を置いた「TNパネル」という液晶を搭載したモニターが選択肢となります。

IPSVATN
色再現性
コントラスト
視野角
応答速度
価格高い中間安い
パネルタイプと特徴

モニ研でおすすめする予算2万円以下のゲーミングモニターは「GigaCrysta EX-LDGC252STB」です。応答速度が0.6msと超高速で、FreeSyncにも対応したまさにFPS向けの製品に仕上がっています。

  • リフレッシュレート:75Hz
  • 応答速度:0.6ms(GtoG)
  • 解像度:1920×1080(フルHD)
  • モニターサイズ:24.5インチ
  • パネルタイプ:TN
  • 接続端子:HDMI ×2、DisplayPort x1、D-sub x1
  • 内蔵スピーカーの有無:有
  • 価格:18,200円〜

Amazonカスタマーレビューの評価も非常に高く、絶対に買って間違いないゲーミングモニターといえます。

ただし、TNパネルは応答速度に優れているためFPSやTPSゲーム用にはとてもおすすめですが、視野角が狭いためゲーミング以外でもモニターを使いたいという場合は注意が必要です。

視野角は、画面を斜めから見た際にどれだけ綺麗に映像が見えるかを角度で示した数値です。数値が大きいほどキレイに見える範囲が広がります。

スペック上は TNパネルと IPSパネルで視野角が同じ数値となっている場合も多いですが、実際に50台以上のモニターを使用した経験から述べると、数値が同じでもパネルのタイプが違うと大きな違いがあると断言できます。

応答速度よりも色の鮮やかさや視野角を重視したいという方は、応答速度を少し妥協して「IPSパネル」を搭載したモニターを選ぶのも一つの手です。

こちらの「AOPEN 24ML2Ybmix」は、IPSパネル搭載ながら価格が15,500円前後と安く、応答速度も1ms(GtoG)と高速です。

  • リフレッシュレート:75Hz
  • 応答速度:1ms(GtoG)
  • 解像度:1920×1080(フルHD)
  • モニターサイズ:23.8インチ
  • パネルタイプ:IPS
  • 接続端子:HDMI 1.4 x1、D-sub x1
  • 内蔵スピーカーの有無:有
  • 価格:15,480円〜

HDMIの接続端子が1つしかないという点がやや気になりますが、充分にゲーミングモニターとして活用できるスペックです。

低予算でゲーミングモニターを購入する注意点としては、価格が1万円を切るような製品は視野角が極端に狭く、少し角度をつけただけでも画面が真っ暗で見えないというケースがあるので気をつけてください

⑦RPG・SLGにおすすめのゲーミングモニター

主にRPG・SLGをプレイする場合は、応答速度にこだわる必要がありません。ただしヌルヌル動く高リフレッシュレート&高解像度でプレイしたいというニーズを満たしてくれるモニターが「GigaCrysta EX-LDGCQ271DB」です。

ファイナルファンタジーXIV 推奨ディスプレイにも選定されており、解像度がフルHDの1.8倍となる「WQHD(2560×1440)」を搭載し、IPSパネルと同じ性能を持つADSパネル採用の画面の鮮やかさにも優れた製品となっています。

また、より映像表現にこだわりたい方には4Kゲーミングモニターも選択肢のひとつです。モニ研では映像表現が大幅に向上するDisplayHDR400に対応した「LG 27UL600-W」が最もおすすめしています。

  • リフレッシュレート:60Hz
  • 応答速度:5ms
  • 解像度:3840×2160(4K)
  • モニターサイズ:27インチ
  • パネルタイプ:IPS
  • 接続端子:HDMI 2.0 x 2、DisplayPort 1.4 x 1
  • 内蔵スピーカーの有無:無
  • 価格:44,980円〜

応答速度が必要ないため、パネルタイプがIPSであることは必須でしょう。

⑧格闘ゲームにおすすめのゲーミングモニター

意外に感じるかもしれませんが、格闘ゲームに関しては特段スペックの高いゲーミングモニターを購入する必要はありません。その理由として、格闘ゲームはフレームレートが60fpsに固定されているからです。

すべての格闘ゲームはフレームレートが「60fps」に決まっています。

一部のサイトで「格闘ゲームのゲーミングモニターはリフレッシュレートが高い製品がおすすめ」と書かれていることがあるのですが、これは間違いです

格闘ゲームで使うゲーミングモニター選びで重要なのはパネルタイプとサイズで、リフレッシュレートについてはあまり意識する必要はありません。一般的にはTNパネルが立ち上がりが速くおすすめとされていますが、最近のゲーミングモニターはIPSパネルでもVAパネルでも3ms以下の製品がほとんどなので、問題なくプレイできます。

格闘ゲームの定番ゲーミングモニターとしては、eスポーツ大会「EVO Japan 2019」の公式ゲーミングモニターとして採用されたBenQ社の「RL2460S」が有名ですが、現在は販売が終了しています。

そこでモニ研がおすすめする格闘ゲーム向けゲーミングモニターは、「EX-LDGC252STB」です。

  • リフレッシュレート:75Hz
  • 応答速度:0.6ms(GtoG)
  • 解像度:1920×1080(フルHD)
  • モニターサイズ:24.5インチ
  • パネルタイプ:TN
  • 接続端子:HDMI ×2、DisplayPort x1、D-sub x1
  • 内蔵スピーカーの有無:有
  • 価格:18,200円〜

先程紹介した「RL2460S」とほぼ同等のスペックながら、価格は18,000円前後とRL2460Sより8,000円ほど安く、コスパ面でも優れています。

RL2460SEX-LDGC252STB
パネルTNTN
リフレッシュレート75Hz75Hz
応答速度1ms(GtoG)0.6ms(GtoG)
価格26,000円〜18,200円〜

画面サイズについてはモニターとの距離で決めましょう。モニターの縦の長さx3が適切な距離とされています。

  • 一般的なデスク(距離80〜90cm):23〜24インチ
  • 少し離れて座る(距離100〜110cm):27〜28インチ
  • リビングで使う(距離120〜130cm):32〜33インチ

格闘ゲーム用にゲーミングモニターを選ぶ際の注意点としては、映像処理に負荷がかかる4Kゲーミングモニターは選んではいけないということです。

格闘ゲームで最も大切なのは入力遅延を減らすことなので、処理に負荷がかかる4K出力は絶対にNGとなります。

モニター選びで知っておきたい知識

最後にモニター選びで知っておきたい基礎知識について簡単にまとめておきましょう。

応答速度とは?

モニターは液晶パネルにかける電圧の強さで画素を調整し、色彩を変化させて画面を表示します。この電圧の調整による「色の変化」の速度を表すのが応答速度です。応答速度が速ければ速いほど映像の残像感が少なくなり、映像はなめらかに見えます。

色の変化については、以下の2パターンのどちらかで測定されます。

①画面の色が「黒→白→黒」と変化するときにかかる時間

②画面の色が「グレー → 別のグレー」と変化するときにかかる時間(GtoG)

最近では「グレー → 別のグレー(GtoG)」の速さを記載している商品がほとんどです。その理由はゲーミングモニターに必要となるカクつきや残像感を軽減するためには、中間色の変化の速さが重要だからです。

応答速度はパネルのタイプによってその速さに違いがあり、主に「TNパネル」のモニターが応答速度の速いものが多いです。しかし、最近ではIPSパネルやVAパネルを採用したモニターでも企業の開発努力により、応答速度がTNパネル並みのモニターが数多く販売されています。

なお、応答速度は基本的にアクションの激しいFPSゲームなどで重要視される項目であるため、ネットサーフィンや動画鑑賞などではあまり気にする必要はありません。詳しくはこちらの記事で解説しています。

リフレッシュレートとは?

リフレッシュレートとはモニターが1秒間にどれくらいの頻度で画面を更新するかをあらわす数値です。

研究員A

研究員A

そもそもリフレッシュレートってなんですか?

リフレッシュレートは映像の滑らかさを表す数値だよ!

モニ研

モニ研

パラパラ漫画をイメージするとわかりやすいでしょう。1秒当たりのコマ数を増やせば滑らかな動きに見え、逆にコマの数を減らすとパラパラ漫画は飛び飛びの動きだったり、カクついて見えたりします。

つまり、リフレッシュレートが高いほどゲームの映像がスムーズに描写され、ハッキリと視認しやすくなります。

  • 1秒当たりのコマ数が少ない:カクついた映像になる
  • 1秒当たりのコマ数が多い:滑らかな映像になる

現在市販されているモニターは、

  1. 60Hz
  2. 75Hz
  3. 144Hz
  4. 240Hz

大まかにこの4種類で、60Hz < 75Hz<144Hz<240Hzの順で性能が高くなります。(165Hzや280Hzなど一部例外的な仕様のモニターもあります。)

特に動きが激しく、一瞬の判断を求められるFPS・TPSなどのジャンルでは高リフレッシュレートのモニターの使用がおすすめです。

ちなみにリフレッシュレートが60Hzの場合、1秒間に60回画面が更新されるます。そのため、1フレームの更新に必要な時間は1÷60≒0.01667秒です。

つまり0.01667秒≒16.67msごとに画面が書き換えられるため、画面に表示された色が変化する速度(応答速度)は最低でも16.67ms以下でなくてはいけません

リフレッシュレート画面の更新速度必要な応答速度
60Hz16.67ms16ms以下
144Hz6.94ms6ms以下
240Hz4.17ms4ms以下

視野角とは?

液晶ディスプレイにおける「視野角」とは「画面を斜めから見たとき、問題なく見ることができる角度」をあらわしています。

画面を真正面から見たときを0°として、そこから上下左右に動いても正常に見える範囲を角度で示します。

たとえば、画面が真正面から右に85°、左に85°動いても正常に見えるとき、その視野角は「水平170°」(85°+85°)と表記されます。もしくは「左右170°」と表記される場合もあります。

この角度が広ければ広いほど、さまざまな方向からモニターを見ることができます。

ちなみに、視野角の測定で「正常に見える」基準は、一般的にコントラスト比(白と黒を表示した場合の輝度の差)10:1とされています。

ただしメーカーによっては基準が異なるため、視野角の数値はあくまでも参考程度にとどめ、可能な限り現物やレビューを確認するようにしましょう。

ゲーミングモニターの選び方とおすすめ まとめ

以上、モニター専門家によるゲーミングモニターの選び方でした。

なるべく多くの方の参考になる記事としたかったため少し長くなってしまいましたが、この記事を参考に自分に合ったゲーミングモニターをぜひゲットしていただけると嬉しいです。

モニ研

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この記事を書いた人

ゲーム好きが高じて、ゲーミング向けを中心に50台以上のモニターを買い漁ったガジェットオタクの20代です。好きなジャンルはFPSやTPSで、月のゲームプレイ時間は200時間ほど。
数多くのゲーミング機器を触ってきた経験を活かし、ブログとYouTubeでガジェットレビューを中心に活動しています。

お仕事についての問い合わせはメールでお待ちしております(個別の質問等には対応していません)↓
moniken.review☆gmail.com
☆を@に変えてください

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