ゲーミングモニターを選ぶ際には、いくつか指標となるスペックが存在します。しかし、いずれも難しい専門用語が並ぶため、どうしても敬遠しがちです。
今回の記事で取り上げる「リフレッシュレート」もそのひとつでしょう。リフレッシュレートとは、画面の滑らかさを示す度合いのことです。
聞きなれない言葉ですが、その意味を理解することは難しくありません。この記事を読んで、モニター選びの参考にしてください。
なお、PCゲームをプレイしない人はリフレッシュレートを知らなくてもほとんど問題ないです。
モニ研
リフレッシュレートについて専門家がわかりやすく解説!
リフレッシュレート(Hz)とは?
「リフレッシュレート」とは、モニターが1秒間にどれくらいの頻度で画面を更新するかをあらわす数値です。
通常は1秒間あたりの回数で示され、単位にはHz(ヘルツ)が使われます。
たとえば、リフレッシュレートが60Hzである場合、1秒間に60回画面を切り替えているということです。
そもそもモニターは、いくつもの静止画を高速で更新することで映像を作り出しています。
これは、パラパラ漫画をイメージすれば分かりやすいでしょう。
1秒あたりのコマの数を増やせば増やすほど、パラパラ漫画は滑らかに動いて見えます。
逆にコマの数を減らせば、パラパラ漫画はカクカクしたぎこちない動きに見えるでしょう。
このコマの数、つまり映像の滑らかさをを示す数値がリフレッシュレ―トです。
フレームレート(fps)との違いは?
リフレッシュレートとよく似た意味の言葉として、「フレームレート」があります。
フレームレートとは、動画においてどれくらいの頻度でフレーム(コマ)を処理しているかを指す数値です。
こちらも通常は1秒間あたりの回数で示されますが、単位にはfps(frames per secondの略)が用いられます。
たとえば、フレームレートが30fpsの動画の場合、1秒間に30枚の静止画を処理しています。
リフレッシュレートはモニター側の性能に依存しますが、フレームレートはゲーム機やPC側の性能に依存します。
リフレッシュレートとフレームレートのどちらかだけが高くても滑らかな映像にはなりません。
たとえば、144Hzのゲーミングモニターを使っていたとしても、プレイしているゲームの設定が60fpsなら、モニター本来の能力(144Hz)を引き出すことができません。
反対に、60Hzのモニターを使っているのであれば、ゲームの設定が120fpsであっても、実質的な見え方は60fpsと変わりません。
高いフレームレートでゲームをプレイするためにはゲーミングPCのようにある程度スペックの高いPCが必要になるので予算と相談しましょう。
高リフレッシュレートのゲーミングモニターも価格が高いため、最高の環境でゲームをプレイするには出費は覚悟しなければなりません。
また、fpsとリフレッシュレートがズレることによってテアリングやスタッタリングという問題も発生します。
これらの現象と対策についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
PCゲーム以外はリフレッシュレートを気にしなくてOK
PCゲームのプレイをしない場合は、リフレッシュレートを考える必要はありません。
一般的なPCモニターのリフレッシュレートは60Hzで、動画鑑賞には十分なスペックです。
参考までに、一般的な映画は24fps、地上波デジタル放送は30fpsです。
この数字を見れば、通常のモニターでも映画やドラマの鑑賞に問題がないことがわかると思います。
また、Nintendo SwitchやPS4といった家庭用ゲーム機は、最大で60fpsまでしか対応していません。
そのため、家庭用ゲーム機でプレイするために144Hzなどの高リフレッシュレートのゲーミングモニターを購入する必要はありません。
すでにゲーミングPCを持っている、または今後ゲーミングPCの購入を検討している場合のみ、高リフレッシュレートのゲーミングモニターを選びましょう。
ただし、ゲームをプレイする場合はリフレッシュレートのほかに応答速度の数値も重要になるため、家庭用ゲーム機でもゲーミングモニターの使用をおすすめします。
高リフレッシュレートのメリット
高リフレッシュレートが重要視されるのはゲーミングモニターを選ぶ場合です。
特にFPSやTPSなど動きが激しく、1秒以下の瞬間的な判断を求められるゲームは、高リフレッシュレートによる恩恵が大きいです。
画面の端で高速で動く敵の姿を追っても残像感が少なく、はっきり視認しやすくなります。
また、残像感の軽減により目の疲労が抑えられ長時間プレイも快適になります。
一方でリフレッシュレートの高さに比例してモニターの価格も上がることは覚悟しておきましょう。
また、高リフレッシュレートを生かすためには高フレームレートを出せるゲーミングPCも必要になるため、予算と相談して購入を検討しましょう。
ちなみにFPSやTPSのプロゲーマーや上位プレイヤーはほとんどが240Hzでプレイしています。
安い買い物ではないですが、「本気で上を目指したい」「絶対に勝ちたい」と思うなら後から後悔しないためにも240Hz対応ゲーミングモニターの購入をおすすめします。
ゲーミングPCにおすすめのリフレッシュレート
ハイスペックのゲーミングモニターでは、120Hzや144Hzのリフレッシュレ―トが実現しています。これは通常のモニターの2倍以上にあたる数値です。
60Hzから144Hzに移行すれば、その違いはハッキリと認識できるでしょう。
現行最高クラスのリフレッシュレートは240Hzです。
144Hzから240Hzへの移行は60Hzから144Hzに比べて、すぐに変化を認識できる人は少ないです。
しかし、ふとした瞬間の反応が速くなったり、視界の端の相手がよく見えるようになったりとある程度プレイしていると違いを実感できるはずです。
以下の動画は60Hzと144Hzと240Hzを実際に比較した動画です。
残像感が減り、動きがスムーズに描写されているのが一目でわかります。
2020年の初頭には360Hzのモニターも発表されており、今後もリフレッシュレートのさらなるスペックの向上が予想されます。
より良い環境でゲームの腕を磨きたい方は、240Hzのゲーミングモニターがおすすめです。
リフレッシュレートについての解説まとめ
- リフレッシュレート(Hz)は1秒間に画面を更新する回数の指標
- Hzが高いほどぬるぬる動くのでFPS・TPSで有利
- 残像感軽減による眼精疲労軽減も期待できる
- 高リフレッシュレートを生かすには高フレームレートを出せるスペックのPCが必要
- ほとんどのモニターは60fpsなのでswitch・PS4はリフレッシュレートを気にする必要はない
- PCのFPS・TPSで上を目指すなら144Hz以上がおすすめ
日ごろゲームをプレイしているときに意識することは少ないですが、最高リフレッシュレート数はゲーミングモニター選びの重要なポイントです。
60Hzでプレイしている人が144Hzや240Hzのモニターに変えると、ぬるぬる動く画面と敵の視認性の高さに感動すら覚えるほどです。
上を目指すつもりがなくても、眼精疲労の軽減効果も期待できますし、なによりせっかくPCゲームをやるなら少しでも美しい映像でゲームをプレイしたほうがより楽しむことができます。
PC本体のスペックも必要になりますが、ぜひ高リフレッシュレートでのゲームプレイを体験してみてください。
モニ研
高リフレッシュレートのモニターで最高のゲーム体験を目指しましょう!
また、コンシューマーゲーム機の場合はリフレッシュレートを気にする必要はありませんが、応答速度はモニター選びの重要な要素の一つです。
※応答速度についてはこちらの記事で解説しています。
▼モニ研のYouTubeでも詳しく解説しています。ぜひこちらもチェックしてください!
コメント
コメント一覧 (24件)
[…] ※リフレッシュレートについてはこちらの記事で詳しく解説しています […]
[…] リフレッシュレートについてはこちらの記事で詳しく解説しています。 […]
[…] そもそもリフレッシュレートってなに? という方はこちらの記事でリフレッシュレートについて解説しています。 […]
[…] ※リフレッシュレートについてはこちらの記事で詳しく解説しています […]
[…] フレームレートとの違いや、リフレッシュレートについての詳しい解説はこちらの記事をご覧ください。 […]
[…] ※フレームレートとの違いやリフレッシュレートについての詳しい解説はこちらの記事をご覧ください。 […]
[…] 理由としては、モニターが1秒間に画面を更新する性能(リフレッシュレート)が低くても大丈夫なので、ハイスペックな高価格のゲーミングモニターが必要ないからです。 […]
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[…] 特に動きが激しく、一瞬の判断を求められるFPS・TPSなどのジャンルでは高リフレッシュレートのモニターの使用がおすすめです。リフレッシュレーについてはこちらの記事で詳しく解説しています。 […]
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[…] ※リフレッシュレートについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。 […]
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